閉業間際の食取材
昨日、Facebook恒例の10年前写真の振り返りで、大分県由布盆地の親子丼が出てきた。
湯気が出て、なかなかのシズル感。私にしては、うまく撮れてる。
店名は「ととや」。
あっ、思い出した。
google mapによると、9年ほど前に、閉業していたようだ。
タウンマネージャーを務めた山口県周南市でも、創業約70年の「喫茶 ポパイ」が閉業した。
2020年4月発刊の「徳山駅旅グルメ豆本」にて取材し、誌面掲載できたのは幸運だった。
取材不可の名店だった。
お父様から後を継いだ店主さんは「テレビの取材はずっと断り続けてきた」と話していた。高校生取材の意義を伝えるなど、難交渉の末、ようやく取材許可が下りた。
ナポリタンが美味しかった。
カレーライスはアルミ皿に入り、上に卵の黄身が乗っていた。
オムライスの周りにはカレールーが流し込まれた。
まさに、昭和だった。
高校生にはすべてが新鮮に映った。
地元の住民や地元出身者の間で、閉業を惜しむ声が必ず湧くが、では実際、そういった人はお店にあまり足を運ばない。
廃業間際の名店を取材すると、いろんなことを考えてしまう。
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