福岡郊外のバス停GP
朝からスリリングだ。
GPとはGrand Prixの仏語らしい。F1好きなら、おなじみの言葉だ。レースのことだ。
7:23ジャスト
福岡市近郊のこのバス停は始発パスが最初に停まる。
2024.5.28
梅雨らしい雨。バス待ち客は皆、陰気顔だ。高齢男性の姿もある。通院かアルバイトか。福岡はサービス業の商都だけに、幅広い年齢層の人材が活躍できるが、給料は案外、低い。
始発のバスが目に入ると、客の顔色が変わり、体が自然と動きだす。
ここのバス停は二列に並ばない。
大都会とは違う。
ルールはないので、フライングではない。
マンションのかげで雨を避けていた女性たちが一斉にスタートを切る。
見事な駆け出しだ。
私はバス停の前に傘をさして、雨の中、バスを待っていたが、乗ろうとすると、中高年女性集団7、8人に抜き去られた。
「すごかっ」
女性はバスの前部に座りたがる。
私は最後尾席に座ったのだが、隣りに大柄な男性が来て、腕がぶつかった。謝りの一言はない。私と同じように、必死にスマホを動かしている。きっとゲームだろう。
ずっと、懸命だ。
雨の福岡。
人口増加の舞台裏で、貧弱な道路網整備は改善の兆しすらない。
雨のこの日、予想通り、道路は大混みだ。
バス事業の先行きの厳しさから、大手バス会社でも減便が続く。
いつも乗るバスの前の便は30分前。
今朝は早く動いた。
皿直しも、皿洗いもした。
しかし、当世の道路事情。
車のこの混み方はどうにもならん。
車でパート先に向かう妻は大丈夫か。
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