高校生活最後の単位認定試験
1日目。
この日は後期単位認定試験だった。
3教科受ける日だった。
試験3日前から死ぬ気で勉強し、テストに臨んだ。
私の高校2年間の今までの成績はオール5。
テストで90点以上取れば5になるのだ。
だから私は必死で90点を取るために勉強した。
1時間目は生物、
2時間目は美容1A、
3時間目は国語表現。
そして帰ろうとしたら担任に「4時間目、英語会話のテストやってって」と言われた。
パニックになった。
「え???勉強してないよ???今受けたら90点以上とれない、え、死ぬしかない?え?無理だよ、今は受けられない!!!!」と泣きそうになった。
そしたら担任に「今受けなくても良いけど、今受けなかったら再試験に回るよ。再試験だと8割評価になるから、90点には絶対ならないよ」と言われた。絶望した。
だから私は泣きながら英語会話を受けた。
速攻テストを終わらせ、試験監督の先生に「もうテストいいんで帰りますさよなら」と言って帰った。
帰りの電車で泣いた。
あーあ。
これで2年間頑張ってきたオール5は無くなる。こんなに今まで努力してきたのに、努力の意味がなくなるのは一瞬だった。
2日目。
1時間目は家庭総合、
2時間目は体育②、
3時間目は現代文B
の予定だったが、私は1時間目が始まる前にODをした。
1日目のことで心が折れてしまっていたのだ。
ODした状態で、多少ふわふわした状態で適当に問題を解いても追試にはならないだろうと思っていたので、もう全てどうでもよくなり、ODを決行。
1時間目は50分中、30分間は普通に受けていて、そのあとは記憶にない。
ここからは担任や他の先生に聞いた話だ。
1時間目が開始して35分後、私は机に突っ伏して、1時間目終わりのチャイムが鳴っても起きなかったらしい。
それで試験監督の先生(男)が机をとんとん叩いても起きなかったので、地震を装って机を揺らしたら、顔を上げたそうだ。
試験監督の先生は、これはいつもの私ではないと気づき、担任を呼んだ。
私はその間にまた眠り込んでしまった。
担任が来た頃にイスから倒れてしまった。
目も開かないし、立つどころか座ることすら出来ない私。
吐きそうになり、袋を貰って教室で嘔吐。
担任(女)の他に女の先生を2人呼んで、1人が足を、1人が脇を、1人が背中を抱えて私をイスへ移し、ベッドがある部屋までエレベーターで運ばれた。
ベッドに到着したが、自分で動けない状態だった為、先生3人がかりでベッドまで移された。
ここは記憶にあって、首も座らない私を寝せてくれたのは覚えてる。
そのあとは所々記憶にある。
部屋に誰か入ってきたら私が「だれ?」と聞いて「〇〇(担任)です」と答えてくれたり、何度も立とうとして倒れたり、トイレに行きたいのに「この状態では行かせられんよ」って言われて我慢させられたり笑
担任情報だが、ずーっと同じことを喋っていたらしい。
これは記憶にない。
この日は精神科通院日だった為、親に迎えに来てもらってそのまま精神科へ。
1階に行くときにどうしても歩いていかないといけなくて、2人の先生に支えられて下まで行ったが、ふらふらを通り越しているくらい首もまっすぐに出来ず、よたよた歩いて下まで行った。
病院までは車で行って、駐車場からは1人で歩いた。
まっすぐ歩けないのに、支え無しで1人で歩いてたから、周りの人に変な目で見られてたらしい。
(まみ情報)
診察室に入るときも1人で歩いて入ったから主治医に秒でODがバレて、ものすごく心配された。
まあ病院のことは置いておいて、、
3日目。
この日はテスト3日目だったが、2日目のODのせいで受けられなかった2教科と、3日目にやる予定だった3教科を再試験に回された。
親がいつでも迎えに来れる時間の1時間分だけ、コミュニケーション英語Ⅱを受けて3日目は終了。
4日目。
この日は再試験だった。5教科受けた。
1時間目は倫理、
2時間目は体育③、
3時間目は体育②、
4時間目は現代文B、
5時間目は美容1C。
再試験の為、満点を取ったとしても80点満点になる。これが悔しくてたまらなかった。
こんなに頑張って2年間オール5を保ってきたのに、と落ち込んだ。
だから、もう再試験は合格だけ出来ればいい、点数はどうでもいい、だから勉強しない。
そう思ってほとんど勉強せず受けた。
次の日。
担任から電話が掛かってきた。
電話が来たということは、追試があるということ。
はぁ、、終わった。
そう思って電話に出た。
「もしもし…?のん?再試験のことで電話したんよ。行くよ?いい?言うよ?いい?笑 追試は……ありません!!!」
え????追試、ないの…?
「やったぁ!!!!!良かった!もービビらせないでよ笑」と言ったら「わざわざ電話してビビらせたかったんよ笑」と言っていた。
担任らしいなぁと思った。
きっと点数は今まで取ったことないくらい最悪な点数が出ると思う。
でも、完璧を求めすぎていた私には必要だったことなのかもしれない。
高校生活最後の試験で、最悪だったけど、貴重な体験が出来たと、そう思おう。
完璧主義思想を崩すためには良い経験だったのかもしれない。