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旅ログ 〜行ってマイルで銀山温泉!〜

1.どこかにマイル(JAL)を使って山形へ!

12月末にマイルが約3000ポイント期限切れとなるため、JALの「どこかにマイル」キャンペーンを利用しました。このキャンペーンは通常の半分のマイルで往復の航空券が手に入ります。ただし、そこには2点ほど条件があります。
①出発地が羽田または伊丹、または関空であること
②行き先がどこになるかわからないこと
私は関東に住んでいるため、羽田空港発で登録しました。行き先を選べないところが正直不安でした。JALから事前に4つの候補地を伝えられたのち、数日後に行き先が決定し、連絡される流れです。
今回の候補地となったのは、伊丹、長崎、徳島、山形。
この中だったら伊丹がいいなー、お好み焼き食べてブラブラしたいなーと思っていました。山形は寒そうだから嫌だなー、とも。神様(JAL様?)はそんな気持ちを見逃すはずもなく、行先となったのは山形!初の山形旅行が決まりました。
早速調べてみますが、とにかくアクセスが悪い・・・。山形市内に行こうにもなかなか行きづらい環境です。困ったこまった。
そんな中、Instagramを開いて「#山形」と検索してみると、大正ロマン漂う銀山温泉の投稿が。温泉街でゆったりくつろぐのもありかなー、そんなことから癒しの銀山温泉旅行が決定しました。

~旅程~
1日目 18時30分山形空港着
    やきとり与次郎で一人飲み
    さくらんぼ東根駅前のホテルでチェックイン
2日目 9時30分山形空港からバスで銀山温泉へ
    ゆったり銀山温泉散策
    14時55分銀山温泉からバスで大石田駅へ
    電車に乗り換え、山形駅へ
3日目 8時50分山形空港発、羽田空港へ

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2.山形空港に到着!

山形空港に到着したのは夕方6時30分ごろ。2泊3日の山形旅行が始まります。空港の外に出てはじめ感じたのが、「あんまり寒くない・・?」でした。それもそのはず、今年は暖冬のためスキー場なども閉鎖が相次いているそうです。肩透かしをくらった気がしましたが、過ごしやすいじゃんとポジティブにとらえながら、タクシーに乗り、さくらんぼ東根駅前のホテルへと向かいました。タクシーから外を眺めていると、いたるところに「さくらんぼ」の文字が。さくらんぼ推しがすごいなと驚いていると、無事にホテルに到着しました。最近は環境に配慮したホテルが多いのでしょうか、エコを前面に押し出し、いろんなところに「エコに配慮」と書かれていました。CO2削減に取り組んでいるホテルは国内外で評価が高くなってきていると聞きます。こんなところに、グレタさん影響が出ているんですね。

夕飯は近くのやきとり与次郎へ。店内は県内の常連さんが多く、活気にあふれており、とくに店長さんの愛想が非常に良いです。
「お、あんちゃん見かけない顔だな、とりあえず眼鏡でも拭きな」と曇った眼鏡を吹くためのティッシュペーパーを差し出してくれました。これが山形のサービス精神か、嬉しいぞ・・。と私の中のリトル井之頭五郎さんが思わず呟きます。

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お通しで出された湯豆腐が本当においしく、お替りしたいほどでした。山形の地酒「朝日鷹」も吞み口柔らかく、グイっといけちゃいました。朝日鷹は名酒十四代の中でも山形県人が飲めるようなローカル仕立てにしたもののようです。県外のアウェー客でしたが、とても楽しい時間を過ごせました。

ホテルまでの帰り道。月に照らされた立派な松の木があり、思わず撮ってしまいました。こんな発見も旅の楽しみですよね。そんなこんなで1日目が終わりました。

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3.インスタ映え!銀山温泉の街並み

起床すると濃霧が広がっていました。タクシーで空港に向かうと、濃霧による欠航が相次いでおりました。前に「欠航、欠航そりゃ結構!」といったキャッチフレーズがあったなー、と他人事のように思っていましたが、いや待てよ、明日も濃霧だったら帰れないじゃん!と不安に包まれます。まあ、明日は明日の風が吹くわなと気を取り直し、銀山温泉へ向かうバスへと乗り込みました。

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道を走っていくと徐々に雪色に変わっていきます。教科書で読んだ最上川なども見ることができました。1時間ほど走って銀山温泉に到着しました。周りは雪が多いですが、舗装された歩道には雪は積もっておらず、スニーカーでも問題ありませんでした。

さあ、温泉!とはやる気持ちを抑え、まずは街並み散策。銀山温泉は1400年代に銀鉱が発見されて以降、銀鉱の街として栄えていたそうです。その後、温泉が発掘され、大雨による家屋流出などを経て、いまの大正ロマン漂う街並みに変貌したそうです。※現在では銀の発掘はされていません。

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和と洋が見事に介在したオシャレな建物が並びます。ここがインスタ映えスポットかー。夜になると街灯がともり、更に風情ある景色になるそうですが、今回は日帰りでしたので撮れず、ちょっと残念でした。
奥の方にある滝もゴーゴーとしぶきを上げて流れており、自然の力強さを感じます。夏でもまだ雪が残っているんだよ、と地元の人が話していました。

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4.温泉街としては改善の余地あり!?

さあ、散策も一通り済んだところで、温泉だ!と近くの温泉マップを眺めると、日帰りでも入れる宿が数軒載っていました。早速、目の前にあった宿に当たってみると「本日は営業終了しました」の文字が・・・。あれ?昼間なのに?と他も探しましたが、どこも営業終了だったり、休業していたり。
まさか入れない!?と焦っていると、温泉街の入り口近くにある「しろがねの湯」という公衆浴場が開いているのを見つけました。ホッと胸を撫でおろしながら、おっちゃん(敬意をこめておっちゃん)に500円(安い!)を支払い、アルカリ性の温泉であたたまりました。

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山形温泉の特徴なのか、入ると肌がつるんつるんになります。また、血行が良くなったのか、足が軽くなったように感じました。(ここでは血行、血行、そりゃ結構と言わない)
風呂を出て、ドライヤーを探すも見当たらず。おっちゃんにお願いして貸してもらいました。おっちゃんに「ショートしないように気を付けて使ってくれよ。」(in山形弁)と事前に注意を受けましたが、使い方がわからず、あまり暖かくなりませんでした。おそらくショートしていました。ごめんね、おっちゃん・・・。

銀山温泉街。ロケーションや泉質はとても良いのですが、なかなか観光化されていないのかな、周囲の流行に追いつけていないのかな、と感じてしまいました。日帰り温泉の数が少ないだけでなく、Wi-Fiが繋がらなかったり、ごみ箱が無かったり。もう少し観光地としてインフラを整えたほうがいいんじゃないかなと勝手ながら思ってしまいました。

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5.山形長屋酒場で花笠踊りを舞う!

温泉に入ったのち、14時55分のバスで大石田駅に向かい、電車に乗り換えて山形駅に行きました。
さすが県庁所在地!お土産屋さんや飲み屋さんが多く、栄えています。

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駅前の山形長屋酒場という居酒屋に入りました。「ここ一軒で山形県!」を謳っているお店で、なるほどメニューの品数も非常に多く、注文に迷ってしまうほどでした。このお店では芋煮と山形だしの入った豆腐、お酒は初孫魔切りをチョイス。芋煮は思っていたよりも甘醤油仕立てで優しい味でした。これは芋煮会したくなるよな、そう思えるほどにずっと飲んでいられる美味しさでした。また、山形だしもネギのアクセントは効いていますが、優しい味でした。

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昨日の与次郎マスターといい、おっちゃんといい、みんな優しくて安心感があるんだよなー、そんなことを思っていると、店員さんが落ち着かない雰囲気に。笠を突然手渡されて、山形名物「花笠おどり」が始まりました。女性店員さんの掛け声に合わせて踊る。笠をクルっと回すのが難しく落としてしまいそうになりました。でも、周りと一体になって踊るって楽しいですね!こうした伝統文化が絶えず続いていく秘密を知ることができました。

6.今回の旅を終えて

会計を終えてお店を出るとき、店長さんが私の背中に向かって火打石をカンカンと打ってくれました。これは江戸時代中期ごろに流行した厄除けなのだそうです。時代劇の主人公や落語家になったみたいで、こちらも特別な経験をさせていただきました。

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はじめは山形のことをよく知りませんでしたが、今回の旅行を通じてさまざまな体験をすることができました。インスタでは伝えきれない温泉街のようすや、花笠踊りで感じた踊りの楽しさ。料理の味わいや、人の温かさ。心と身体で新しい発見ができることが旅行の楽しさなんだと再確認することが出来ました。

最後まで駄文をお読みいただきありがとうございました。
「行ってマイル」であまり気乗りしなかった山形。今では山形を選んでくれてよかったと感じられるようになりました。
インパクトは強くないかもしれませんが、どこか優しい味わいを感じる「さくらんぼ」のような山形県。足を運んでみてはいかがでしょうか?(最後に言ってやりました!)

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