読書「アトピーの治し方⑤完」~保湿が何より大切~
私は昔からアトピー性皮膚炎で苦しんでいます。小さい頃は皮膚が赤くなってしまい、ホントに痒くて大変でした・・・。最近では冬場になると乾燥するからかカサつきと痒みが生じ、今でも辛い思いをしています。今回、アトピー性皮膚炎に関する分かりやすい本が出版されたということで手に取りました。
第5、6章ではアトピーの予防に有効な保湿とシーズンにあわせた対策が書かれています。
・アトピー予防にも治療にも保湿が重要
保湿をすることはアトピーの予防にも治療にも有効と書かれています。保湿をすることによって皮膚から侵入する敵から侵入を防ぐことができるためです。ワセリンやヒルドイドといったもので自身にあったものがよいとされています。
・かゆみを抑える最も安全な方法は冷やすこと
かゆみを抑えるベストな方法は皮膚を冷やすことと書かれています。保冷材などをタオルに包み、かゆみのところに当てることでおさまります。引っ掻いてしまうよりも安全で効果的な手段です。
・お風呂の温度は38~40℃がよい
一般的には熱いお湯でかゆみを止めるのはよくないとされ、かゆみの誘発を抑えるためにも温度を40℃以下で設定するのがよいと書かれています。また、身体を洗うときはタオルなどでは絶対にこすってはいけません。皮膚をこすらずに優しく手洗いするのがよいとされております。
・春のアトピー対策
アトピー患者は花粉症と合併していることが多いため、花粉症対策が必要です。目などをこすって傷つけないように、しっかりとアレルギー剤などを飲み、痒い場合は冷やすことが大切です。また、皮膚に花粉がついたままにしないように外から帰ってきたときは早めにシャワーで洗い流すのが有効です。
・夏のアトピー対策
夏は汗と紫外線に気を付ける必要があります。汗をかくと健康な皮膚にも住み着いているかびの1種である「マラセチア」が汗に染みだし、アトピー患者の湿疹を悪化させてしまいます。汗をかいたらできるだけ早く洗い流すのがベストですが、外出中で難しい場合はハンドタオルを水でぬらしてから汗を拭きとるのがよいと書かれています。制汗剤などが含まれているものは悪化させる可能性があるため使用は控えたほうがよいそうです。また可能であれば、汗を拭きとったのちに保湿剤を塗ることがよいと書かれています。ただ、アロエ成分が入ったものはかぶれる可能性があるため避けた方がよいとされています。
紫外線は将来皮膚がんとなる可能性があるため、日光に当たって日焼けをするのは避けた方がよいと書かれています。皮膚を紫外線から防御するように配慮した方がよいです。
・秋のアトピー対策
秋も春と同様に花粉が飛びます。そのため、アレルギー剤の摂取とシャワーを浴びることを心がけて対策をとることが大切です。また、徐々に乾燥し始めるため、保湿剤を塗ることも忘れてはいけません。
・冬のアトピー対策
冬場は空気が乾燥し、湿度が下がります。皮膚の乾燥はかゆみの原因となるため、保湿をしっかり行うことがなにより重要です。ポイントは早めの対策とケチらずに保湿剤を使うことで、乾燥する前に秋ごろからたっぷり保湿剤を塗って先手必勝とすることが大切です。
・生活品とアトピーの関係
空気清浄機を使うことでアトピーがよくなる根拠はないそうです。また、防ダニの布団を使用するのはアトピーにはよいですが、高額なものを買う必要はありません。衣服はなるべく綿の素材を選び、皮膚にこすれるようなものは避けた方がよいとされています。また、購入した下着は必ず1回選択をしてから着ることが大切です。汗をかいた場合はできる限り早く着替えることも心がける必要があります。犬や猫のアレルギーによってアトピーが悪化する人は多いため、あまりおススメしないと書かれています。
~終わりに~
これまでヒルドイドが保湿剤だったとは知りませんでした。(無知が恥ずかしい・・・) ステロイドだと思って塗っていましたが、毎日塗ることでかなり効果があったため、本書に書かれている通りプロアクティブ療法は大切なんだと再確認しました。
本書を読み始めたときは、「アトピーとはずっと付き合わないといけない」と書いてあったため、面倒くさいなーと思ってしまいました。しかし、読み進めるうちに、アトピーとはどんな病気なのか理解したことで、これまでサボってしまいがちだった保湿などもしっかりやろうという気持ちになりました。
知識をつけることが治療の第一歩であり、それを怠ることは誤った方向に進む可能性もあるため、危険なんだなと思いました。これからプロアクティブ療法でしっかり改善させていきたいと思います。
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