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【0から楽しむ美術 with 展覧会】#1 ロートレックとソフィ・カル

こんにちは、siroです。

今回は、11/23から始まった三菱一号美術館の
《不在-トゥルーズ=ロートレックとソフィ・カル》展に合わせて、
ロートレックとソフィ・カル、そして三菱一号美術館についてさくっと書いてみました。

企画展イケマセンな方にも、
美術ワカリマセンな方にも楽しんでもらえるように書いてみたので、ぜひ眺めていってくださいね!

Maurice Guibert, Public domain, via Wikimedia Commons
お茶目なロートレックさん笑

初めに、展覧会について

11/23~1/26の期間に、三菱一号美術館で開催されます!
三菱一号美術館は東京駅から徒歩三分、赤煉瓦が目印です。
詳細は公式サイトへ☟

ワタシハ,トオクテイケナイ… :(

アンリ・ド・トゥルーズ=ロートレック

画家さんについて

ポスト印象派。
超大富豪の家に生まれたロートレック。

遺伝子疾患や怪我で生涯低身長だったけど、すっごくファンシーで
「小さな宝石」なんて呼ばれてたそう。

彼は画家としての人生のほとんどを”モンマントル”という地域で過ごしました。
そこは、夜のお仕事に溢れる町で、経済的に下層と上層の人々が入り混じる場所。
彼は望んでその場に居続けました。

英国皇太子と交流するほど名声をあげましたが、36歳、自宅にて息を引き取りました。


作品について

次に、彼の作品の特徴について。
作品を観る時に意識してほしいポイントを☆~☆☆☆で書いてみました。

・前衛性 ☆☆☆
「新しいことしたるけんねぇ」っていう心持ち。
美術史がわかんない(汗)な方は、意識しなくてok!

・内面表現 ☆☆☆
人々が持つ内面を絵に落とし込むのが得意でした。
目線一つに感情をのせられるのが、トゥルーズ・ロートレックです。

・日本趣味 ☆☆
立体感や細かい陰影がなくて、大胆な構図は確実に日本画からの影響です。
当時ジャポニズムが流行してて、彼もその流行に飛び掛かりました。
最初のお茶目写真にも、日本愛が弾けてます。

・躍動感 ☆
躍動感を捉えるのも得意でした。

作品

一つだけ、作品紹介をさせてもらいますね!

タイトル:ムーラン・ルージュ:ラ・グーリュ

Henri de Toulouse-Lautrec, Public domain, via Wikimedia Commons


まずは、じーっと鑑賞してみてください。



ここからは、私の個人的な感想です。

さっきのポイントに注目して…
今回は特に、日本趣味と躍動感がメインに扱われてるように感じます。

日本趣味は、手前のおじさんと奥の観衆を黒くしずめてるところや、光の表現に表れています。
黒く沈めるのも、光を楕円で描くなんてのも、当時の西洋では考えられない手法ですからね。

躍動感は、見ての通り。
私には、奥の観衆と女性が躍動してて、それに手前の男性がもつ”静”が対比されてて、より緊張感のある画面になってるなと感じます。
私は、観客が同じリズムで、左右上下にテンポよく動いてるように見えるんですけど、どうですか?笑

総じて、収まりはいいものの、ガヤガヤしてる雰囲気が伝わってくる絵かなって感じました。
なんだかおしゃれで、活気があって、
バーなんて行ったことない私も「あれ、ちょっと楽しそうだな」って思わされるような素敵なポスターですね。


ソフィ・カル

現代美術の、特にコンセプチュアルアートっていう部類で名をはせた芸術家さんです。
御年77歳!

以前、東京で開催された《限局性激痛》という展示では、失恋の痛みを、他の人の最もつらい体験を聞くことで治療していく展示を行いました。

こんな風に、コンセプチュアルアートというのは言うなれば
「頭で楽しむ芸術」です。

今回の”不在”というテーマを打ち立てた彼女が、
ロートレックの絵画のどこに、どんな風に”不在”を見出していくのかが、今回の展覧会の一番の見どころです!


三菱一号美術館

美術館と言ったら建築も!
ここ、色々すごくて
もともと三菱の事務所に使われてたけど解体された建物を、
再建築(それも、ほぼ完全再現!)したっていう歴史があります。

もうほんとに、おっとりするほど古風で落ち着いてて、すっごくおしゃれ。
お庭も内装も、現代に19世紀末が溶け込んでて趣きを感じられます。

カメラがあれば、絶対もっていきましょう!
(作品はおそらく撮れないですけどね><)

三菱一号美術館公式サイトより引用
https://mimt.jp/architecture/#/architect1


最後に、まとめ

いかがでしたか?
ロートレックさんとソフィ・カルさん、どちらも”人間”という対象を扱うのがすごく上手な芸術家さんです。
美術館を出たとき、少しだけ人に対する価値観が変わるような、素敵な体験をしに行きましょう!





終始、三菱一号美術館の回し者みたいになってませんかね - -。
あと、なんかちょっと専門的なことも書きたいなと思ったから、サブアカウントを作りました!
もし、もし美術や仏教、心理学などに関心がありましたら、ぜひ遊びに来てくださいね!

読んでくださる皆さんへ!っていうよりは、情報の倉庫っていうイメージです。
美術館でいう収蔵庫みたいな。


東京に住んでたら美術館巡りで常時金欠しそう。
thank you for reading~👋

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