高校1年生の時、当時大ファンだったプロボクサー、井岡弘樹の試合を見に行った。 タイトルマッチとかではなくて、3階級制覇をかけた世界戦で、セーン・ソープルンチットに敗北を喫した後の復帰戦。 当時はインターネットなんて無かったから、チケットは直接、井岡の所属するグリーンツダジムに電話をかけて取るのだけど、電話に出てくれたおっちゃん(たぶん、津田会長)にB席1枚お願いしたら、B席の値段でA席のチケットを用意してくれた(子供がお小遣いはたいてチケット買うのがいじらしかったのだろう
10代の頃、当時好きだったルードボーンズの大川さんが泥酔して泣きながら、バンド仲間に「1週間以内に太宰治を読め!」と言っていた、そんなエピソードをロッキンオンジャパンだか何だかで読んで、別に自分に言われたわけでもないのに、私は1週間以内に太宰治の小説を読んだ。 太宰の小説は、10代の私にはけっこう刺激的で、特に「如是我聞」ではボロボロに泣いた。 私はすっかり太宰にかぶれるわけなのだが、90年代・田舎者・ロック好き・10代という「全て」を兼ね備えた身としては、まあまあ順当な
さて、今年もノーベル文学賞受賞者にミラン・クンデラの名前はあがりませんでした。 毎年、毎年、もう奇跡を期待するのはやめようと思うものの、やはりこの時期になるとどうしても期待してしまう。 まっ、トルストイ、チェーホフ、ナボコフ、モーム、イプセン、ゾラ、このクラスの大物たちも受賞していないわけだし、クンデラがノーベル賞作家になれなくても、長く作品が愛され続けることは間違い無いわけだ。 ただ、スパイ密告疑惑が受賞の妨げになっているのかもしれない思うと、やりきれない気持ちにもな