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こんな理由で、日本の漁業が消えていくのだろうか…

漁師の家に嫁ぎ、現在は家でライターをしている2児ママの沙紀です✨

去年まで義理の両親・夫と仕事をしていたのですが
価値観の不一致で
現在、私は副業だったライターを本業にしています。

「一次産業の担い手不足」
というと次のようなことを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

・田舎の人口が減っている
・お嫁さん不足
・後継となる子供が都会に行く
・仕事内容がきつい

実際に漁師の家に来て、この4つはひしひしと感じました。
実際に田舎の人口は減っているし
お嫁さんがいない若い漁師さんもいる。

漁師はほとんど跡継ぎ制だが、子供が継がないパターンや
子供が娘さんだけの場合の婿入り漁師は、あまりない。

確かに仕事内容はきつい。

でも、最近いろんな話をいろんな方面から聞いたり、
自分も直面したりして

「え…?こんな理由で後継ぎがいなくなってるの?」
「日本の漁業なくなっちゃうの?」

と思ったことがあったので、書いてみます。

漁師の家、それぞれの考え方にもよりますが
私の住んでいる地域の漁師は、
跡を継ぐとき、息子は権利や道具を譲り受けるの代わりに
父母の面倒を生涯見るのが慣例となっています。

面倒を見るというのは
金銭的な面も含まれます。

もちろん、今まで漁業や家庭を支えてくれた父母には感謝!
このご恩は返さなきゃ!です。

でも、ちょっと状況が違うような…感じになっている気がして、これを書いてます。

昔は金銭面の問題も大丈夫だったと思うんです。
大体が親と同居。
同居なら家賃・光熱費などの生活の基盤を支えるものは息子払い。
年金あればお小遣い程度にはなる。

昔は人の寿命はそんなに長くなかったので、
今までお疲れさま!と、一緒に過ごし
ある程度のところでお別れをすることになる。

しかし、現在は状況が違ってきます。

まず、親と同居のケースが減っている。
うちもそうだけれど、同じ敷地でもない家に住んでいます。

そうなると、跡継ぎ後、息子は家2件分の生活費などなどを負担する。
年金は減っている…。自営業は特に年金少ないようだし。

そして、超高齢化社会!
(長生きが悪いと言っているわけではないですよ。気分をお悪くされた方ごめんなさい。現状という話です。)

高齢化社会なので
いつまで生活費などなどを負担し続けるか…
という現実が
息子世代の大きなプレッシャーになっている、と感じています。

うちも90代の夫のおばあちゃんが施設で暮らしており
その施設代は、義理の父持ち。

ただ、漁師の後継をしたときに、おばあちゃんの施設代も、父母の面倒も見るのか…?という現実もある。

なので、自分たちが跡を継いで、60代とかになって
漁師をもう引退しようかとなった時に
引退後、自分たちは収入がない中で父母の面倒をいつまで見続けるのか…というプレッシャーが出てきたのです。

それに、最近は気候の変動も激しく、

とれたものがとれなくなったり
生き物が大量死

なんてことも多い。

漁業は不安定な業種である上に、多世代の負担を背負わなければいけない事態となっています。

跡を継がせる側も不安があるようです。

自分たちの面倒を最期まで見てくれるのか
月々いくら面倒を見てくれるのか

こんな不安や焦りがあるようで

跡をつぐ息子たちに金銭的なプレッシャーをかける
なかなか権利を渡さない

こんなことが周りで起こっています。

そうすると、漁師の跡継ぎをしようと頑張って修行をしていた息子たちが
1人また1人…といなくなっていくのです。

私は今、漁業に直接関わっているわけではないし
私が跡継ぎをするわけではないけれど
夫や周りの漁師さんが直面している問題を見て

こんなことで日本の漁業がなくなってしまうのだろうか…?

と感じています。


解決策はない話でごめんなさい。
そして、自分がどうこうできる問題ではないのに、こんなことを書いてしまって…とも思います。

漁業を続けていきたい!
日本の食を支えたい!

と、純粋に思う若い世代が
父母の金銭問題
が理由でやめていくのは、なんだかもったいない気がして…。

漁業に限らず農業も新規参入が難しい分、
跡を継ぎたい!と思う息子世代が
なんとか気分軽く、一次産業を続けられたらいいのに…と思って
書き綴りました。


お読みいただき、ありがとうございます♡


こんな暮らしをしているよ!
こんなふうにホタテを育てているよ!
という本をKindleで出版しています↓
漁業気になる…!と思う方は、是非読んでみてくださいね。


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