子育ての「引き算」とテンテン君
2024年の秋に購入した本をようやく読み終えました。
もともと本を読む習慣がないのに、気になる本がどんどん出てきて、ようやくという感じ。
モンテッソーリ教師あきえ さんの
詰め込みすぎの毎日が変わる!子育ての「引き算」
です。
Voicyの人気パーソナリティの一人で、子供がもっと尊重される社会を目指すというミッションを掲げて活動されています。
個人的には、そんなに「子育て頑張る!!!」と息巻いているタイプではないと思っていたけれど、「このままでいいのかな」とか「もっとやらせないとだめ?」とか思ってしまうことはあります。
色々な情報があふれかえる現代だからこそ、足していくのではなく、引いていく、という姿勢が必要ですよと解説してくれています。
本の紹介でも書かれていますが、
・子育てに毎日一生懸命で疲れている
・子育てについて不安やプレッシャーを感じている
・習い事やスポーツ、知育など詰め込みすぎていないかな?と不安になることがある
・もう少しゆとりをもって子育てしたいのに、どうしていいかわからない
こんな人たちにおすすめとの事です。自分で読む用でなくても、子育てに悩むママ友や、パートナー、子育てに一緒に取り組む家族などに読んでもらっても良さそうです。
読んでみて、子育てだけでなく、人間関係全般でも、本書で書かれている「引き算」の重要性を感じました。
Amazonストアにサンプルがあるので、書かれている7つの「引き算」をご紹介すると、
①決めつけ
②手出し口出し
③期待の押し付け
④べき思考
⑤競争&比較
⑥不一致な言動
⑦賞罰
どうでしょうか?
こうして書くと「当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、中身を読んでいると、無意識にやってしまっていることがたくさんあるはずです。
終わりの方の章では、自分がどのような大人になっていきたいか、また、自分が「引き算」したいことは何かを考えるワークが載っています。
私は、「人生を楽しむ先輩になりたい」「心理的安全性を家庭内で作り出したい」と思っています。
また、引き算に関しては「本当は全部手放したい」と前置きし、
手出し口出し、不一致な言動、賞罰を手放したい!と書きました。
このあたりの改善をすることで、私自身の成長も期待大です。
「躾」というのは、子供にずっとさせ続けることではなくて、親が「し続けること」と聞いたことがあります。
子供に何かやらせよう、という気持ちを手放し、相手を観察し、よきタイミングでサポートする…って結構大変だな~とは思います。
自分を優先させたい!という時も多いですし、子供を一人の人間として尊重しよう!と言われても難しいこともあります。
複数人育児をしているとその個性の違いにつかれることも大いにあるし、救われることもあるし、面白いな~と感じています。
この本を読み終わって、「花さか天使テンテンくん」を思い出しました。
才能の種「サイダネ」を咲かせる力を持つ天使、テンテンくんが才能を見つけられない桜くんのお話しです。
自分に適していないサイダネを咲かせると、反動で全然動けなくなったりするのですが、子供のことを観察せずにたくさんの習い事をさせるのと似ているなと感じます。
子供の才能が花開く瞬間を見届けられたらとても幸せですが、自分のもよくわからないので、せめて枯らさないように気を付けていきたいです。