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初梅干し

仲良くしているご近所さんには、
梅の木が何本かありまして、
今年は大きな実を頂けることになりました。
これはもう、梅干しにトライするっきゃない。
幸いにも、梅の実だけでなく、
「これも持っていきな〜」と
漬け樽、ザル、重し、消毒用の焼酎まで、
渡されたのでした。
一昨年までは、ご主人が毎年、
大量の梅干しを作られていたのですが、
亡くなられた今は、
梅の実も道具たちも使われないままでした。

まだ青さが残る梅をまずは追熟させ、
15%の塩で漬けて一ヶ月。
梅酢が上がったら、赤紫蘇を仕込みました。
この赤紫蘇も頂き物。
産直では、ちょうど売り切れだったらしく、
レジのおばさまから、
「梅干し、どのくらい漬けるの?」と訊かれました。
そして、
「そのくらいだったら、ウチの抜こうと思ってた赤紫蘇、
 持ってくるから取りに来て」と。
後日、店に取りに行くと、
立派な枝ごと、きちんと洗って、
水に浸けた状態で用意して下さっていました。

このような、人様の善意に満ち溢れた材料で、
トライすることになった初梅干し。
土用に入り、晴天が続きそうだったので、
今日、ザルに並べて干しました。

大きさも色もまちまち


一つひとつ、手に取って置いていくと、
梅の子を育てているみたいで、
何とも幸せな気持ちになるのでした。
すべての工程で、一個ずつ手にするので、
手間暇がかかるものなんだなぁ、と実感。
何事においても大雑把でテキトーな私には、
修業のようなものです。
もし、ちゃんと梅干しが出来上がった暁には、
ワタシという人間も、少しは成長しているでしょうか。
(・・んなワケないか。)


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