障害者ETC割引の更新手続き。

半月ほど前に「有料道路障害者割引ETC利用」の有効期限が近づいている、という通知が送られてきた。障害がある人(とその介助者)は、高速道路料金の割引を受けることができる。人工透析を始めた約2年半前に初めて手続きをしたので、今回は「初めての更新」である。

横浜市の場合は、区役所の障害支援課に行き、身体障害者手帳と車検証、ETCカード、本人の運転免許証、ETC車載器セットアップ証明書を提出すると更新の手続きができる。役所の人が障害者手帳に有料道路割引のシールを貼り、必要書類を作って封筒に入れるところまでやってくれるので、あとは切手を貼ってポストに入れれば2週間程度で更新完了。

私は運転免許を持っていないので、ダンナが自分で運転する。脚を切断すると決まった時はクルマの運転ができるかどうかも不安だったが、あっさりと「オートマなら右脚だけでいいから、できますよ」と言われて少し安心したのを覚えている。

妻がほっとしている中、本人は脚を切断して入院している最中に知り合いのクルマ屋さんに連絡して、ちゃっかりと新しいクルマ(中古だけど)を探してもらったという阿呆なことをやらかしている。

しかも「◎◎◎(車種)の◎◎(グレード)なら右ハンドルでも左ハンドルでもどっちでもいいよ。色?色も何でもいいや。どうせ入院中だから急がないし、ゆっくり探していいやつ持ってきて」という、逆にクルマ屋さんも困るんじゃないかという注文の仕方で。まあ、相手は付き合いの長い人なので、ダンナの好みやらそこらへんは心得ているのだ。

結果、少し時間はかかったがとても程度のいい個体を探してきてくれて、入院中に病院の前で納車。まだリハビリ病院に移る前だったので、脚がない状態で納車。阿呆ですね・・・。その後ウチの車庫まで乗っていってもらって無事に納車となった。その日は私が病院から帰る時に「車庫に寄って写真撮って送って!」と言うので、健気にいろいろな角度からクルマの写真を撮りメールで送信する妻。本人は「ああ・・・カッコイイ!」とご満悦であった。

まあ、ダンナが実際に新しいクルマに乗ったのは、そこから1ヵ月以上経ってからだったが。

左ハンドルのクルマが来たのだが、左脚義足のダンナの場合、乗る時には右脚を先に入れて座り、義足側の左脚を回転させるようにして乗り込む。降りる時は左脚を先に出してドアにつかまり、右脚で踏ん張って降りる。どうやら左ハンドルの方が乗り降りしやすいということで、結果オーライであった。今もたまに代車で右ハンドルに乗ることもあるが、やはり乗り降りしにくいみたい。

何だかんだ言っても、今までのように運転できていることは本当にありがたいこと。高速道路料金を割引してくれることも、自動車税が減免されることも、ありがたいこと。

いろいろと助けられて、毎日を過ごしている。日々小さな感謝をしつつ、ふたりで生きている。

そんなこんなでETC更新手続きを済ませ、ちょこっとドライブして、駅ビルでランチを食べて帰宅。天気もよかったし、ランチはおいしかったし、今日も楽しく、しあわせな一日。


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