見出し画像

埼玉県の「虐待禁止条例」改正案ぶっちゃけどう思った?|ママリカフェ#24

こんにちは!
ママリ編集部です!

ママリ編集部の3人が、日常の中にあるちょっとした出来事や気になることについて、井戸端会議のように話している内容を音声でお届けします。

今回のテーマは「埼玉県の「虐待禁止条例」改正案」。

ニュースを見ていて自分の生活になんか関係ありそうだけど、内容が難しくてよくわかんないんだよなってことありませんか?

今回はちょっと話題になっていた埼玉県での条例改正案について話してみました。

お好きな飲み物やお菓子を片手にお聞きいただけるとうれしいです。

※「虐待禁止条例」改正案を深く理解した上での見解ではありません。事実と異なる部分がある可能性はありますが、一般的に報道されている情報を元にママたちがゆるく話している前提でお聴きください!

【声の出演者】
みやざわ:息子(小5)・娘(小3)の母
みほ:娘(小2)・犬・猫と暮らすシンママ
Maiko:姉妹(小3・小1)の母

小学生だけの登下校がNGになったら共働き夫婦はどうなる…?

Maiko:今日は今埼玉県で「埼玉県の「虐待禁止条例」改正案」が検討されているんだけど、結構話題になっているんだけど知ってます?

みやざわ:ニュースで取り上げられているのは見た。他県だからそこまで詳しくは知らないんだけど、ニュースで見た範囲でって感じかな。

Maiko:小学生3年生以下の行動禁止事項が結構広い範囲で適用されるみたいなんだよね。たとえばだけど、こういうのが禁止事項になるらしいんだよね。

  • 小学生だけで遊びに行くのは禁止

  • 児童が1人でお使いに行くのは禁止

  • 子どもたちのみでのお留守番禁止

  • 小学校3年生以下だけでの登下校禁止

禁止事項がだいぶ広い範囲で決まるみたい。

みやざわ:登下校もだめなのか…。

Maiko:うちは小3と小1なので、毎朝学校までおくらないといけないってことになるよね。夕方のお迎えもね。

みやざわ:そっか…。

Maiko:うちの場合、お使いとか結構頼んでたりするんだよね。私がいると上の子は「お母さん、お母さん」って頼ってくるので、自立して欲しいなって意味合いも含めて、子どもたちだけで公園で遊んだり、お使いを頼んだりしているんだよね。

娘もお使いに関してポジティブに受け止めていて、行きたいって言うんだよね。

子どもにとって自立する機会を奪っちゃいそうなのが勿体無い気がするんだよね。

みなさんはどうです?

みやざわ:ん〜、登下校とかは普通に困っちゃいますよね。共働き家庭は多いから、朝学校の校門が開く時間合わせて連れて行くのは大変だよね。

今うちの学校は先生が評定をつけているタイミングで、1時過ぎに子どもたちは学校から帰ってくるんですよね。その時間にお迎えに行かないといけないってなると、通勤している人たちは難しいですよね。たまたま私たちはリモート勤務がOKだからなんとかなるかもしれないけど、そうじゃない人たちは会社に行けなくなりますよね…。

貧しくなっちゃうよって…。

Maiko:学童もあるよね。みやざわさんのところは最近学童やめましたもんね。

みやざわ:そうそう、最近やめました。

Maiko:そうなってくると、仕事と両立するには子どもの意思関係なく学童に入れるしか選択肢がなくなりますよね。

でも学童自体は3年生以上が入りにくくなっていたりするからね…。

みやざわ:そう、学童はそもそもパツパツなんだよね。

Maiko:入れられなくない?っていう心配もあるよね。

みほ:そうですよね。共働き家庭が多いから、登下校中などの見守りをしてくれる人も増やさないといけないから、どうやってそういう人員を確保するのかなっていうのも心配ですよね。

子どもの生活範囲は保育園・幼稚園・学校だけじゃない…

Maiko:そこまで考えてくれているのかな…。禁止することが目的だとしたら本当に生活が追いつかないよね。サポート体制とかがちゃんとあった上での制限ならまだなんとかなるのかもしれないけど…。

みやざわ:困っちゃいますよね。

習い事も本人が1人で通えることを前提に選んだりしていて、1人で通っているからね…。

みほ:距離とか時間とかがはっきり定義されていないのも問題かもしれないですね。

海外だと、8ー10歳は1時間半以上は1人にさせるべきではないみたいな条件が定義されていて、どのくらいの距離、どのくらいの時間はOKなのかがよくわからない…。

見てる感じだと、虐待禁止条例と留守番禁止条例がセットになっているってことなのかな…。

みやざわ:私の認識だと、虐待禁止条例の中に放置しないみたいな条文が追加されるっていうことかな。

周りの人がそういう子を見つけた場合は速やかに通告または通報しなければならないみたいな内容も入ってるから、周囲の人にも影響するんだよね。

でも、共働きで親が仕事をしているからお留守番していることがわかっていて通告・通報するってのはやりにくいし、考えちゃうよね。

もちろんね、虐待を受けている可能性などもあるから、一概には言えないのは理解しているんだけどね。でもこのあやふやな状態で全て通告しろって言われてもね、なかなか難しいよね。

登下校も公園もだめってそもそもどういう意図なんだろうね。

Maiko:そうなんだよね…。

みやざわ:本当に通告・通報されないようにするには、学童に通わせたり、周りのママ友とかにお願いして見てもらったりするしかないよね…。でもどちらにしても負担は大きいからね…。

みほ:それこそね、昔おじいちゃん、おばあちゃんと住んでいた時代とかだったら可能なのかもしれないけど、時代も変わっているからね。

行政視点と生活者視点の乖離

みやざわ:県としては「待機児童に関する問題を解消するための施策その他の児童の放置の防止に資する施策を講ずるものとする」って言ってるんだよね。

ってことは、ちょっと乱暴な言い方だけど、待機児童含めて放置するしかない児童を抱える家族の問題を解消する的なことを言っているんだよね。

Maiko:解消してくれるの?

みやざわ:「講ずるものとする」だから、まだ完全には講じられてないんだろうね。

でもね、保育園・幼稚園や学校の領域で対策してくれたとしても、それ以外の時間はどうするのってなるよね。例え学童とかを駆使して預けたとしても、それでも難しいなって感じるな。

Maiko:どの辺でそう思う?

みやざわ:習い事に関してもだし、公園で友達と遊びたいって言っても誰かの親が必ず付いていないとだめってなるとね…。親同士の調整も必要になってくるし、それもそれで負担が偏ると良くないしなみたいな配慮とかも必要だしね。じゃあ誰かの家で遊ぶ?ってなっても負担は変わらないよね。

Maiko:そうだよね。

みやざわ:結構生活の制限がキツイなって言うのが正直な感想なんだけどね。

みほ:緊急対応に対する影響もありますよね…。例えば、子どもが発熱しているから早く薬局に行って薬を買いたいとかね。発熱している子どもを一緒に連れて行くってなると話は変わるかも。

みやざわ:そうだよね、それが放置にあたっちゃうのかってことね。

とはいえ虐待防止はすべきだし、そういう目にあっている子どもを見つけたいのはすごくわかるんだよね。

だから、埼玉県が本当にサポートしたい子どもたちと、この条例改定に当てはまる子どもたちとの乖離が大きいのかもな。県だって別に留守番している子どもを見つけたいわけじゃないだろうし、本質的な目的はそこにない気がするんだよな。

Maiko:ちゃんと見つけたい子どもって、なんで見つけられないんだろうね。

みやざわ:どこに問題があるんだろうね。

Maiko:祖父母との生活とかが当たり前じゃなくなって、核家族のプライベート感は強まったよね。本当は周囲が気づくべきなんだけど、核家族の領域はすごくプライベートだし守るから周りは気付けないよね。

改めて考えると、周りの大人たちが子どもの成長を一緒に見守るみたいなことって無くなったけど、それが大事なのかもね。

でももしそれを求めるのであれば、子どもたちや家族に対する周囲の大人の関心の向け方が、通告・通報みたいな感じで本当に実現できるのかなっていうのが不安なのかもな。

家族以外の周囲の大人たちが子どもたちに日常的に接する中で、子どもたちの小さな変化を汲み取って反応していくのが理想だとしたら、今回のやり方が本当に目的に沿っているのかは疑問が残るよね。

みほ:今回の条例改正で禁止領域が広がったら本当に守られるべき子どもが埋もれるリスクもありますよね。禁止領域が広いので通告や通報が増えるだろうと考えると、その中にいる本当に助けを求めている子どもたちが埋もれちゃうんじゃないかっていう不安はあります。

Maiko:そうだよね。

制度や法律が個人の行動を抑えたり変えたりすることはあるから、それはすごく大事なことだって思うんだよね。だからこそ結局バランスだなって思うんだよね。

みやざわ:生活面での現実的なラインはどこかって話だよね。本当にそうだと思う。

会社に出勤する時に私立の小学校に通う子どもたちをたくさん見るんだけど、親同伴じゃなきゃダメってなるとその学校にも行けなくなる子が出てくるんだろうね。進学先とかもそういう観点で選ばなきゃってなるとね…。辛いな。

Maiko:今日はこれで…。

※今回のテーマになった埼玉県の「虐待禁止条例」改正案は、10月10日に自民党県議団が取り下げ撤回されました。子育て世代からの「負担が大きくなる」という批判が殺到したかららしい。声を上げるって大事なんですね!!


フル音声はこちらでお楽しみいただけます。仕事や家事の合間などにぜひ聴いてみてください。

トークテーマも募集しておりますので、ぜひコメント欄からご投稿ください。


いいなと思ったら応援しよう!