子どもの好きな習い事、受験のためにやめさせるべき?
こんにちは!
株式会社ママプロジェクトJapan、代表の岩田かおりです。
新学年の準備が始まるこの時期「習い事」が親子のすれ違いを招くケースが増えてきます。
とくに!
受験が視野に入ってくる学年になると
好きな習い事を続けながら受験勉強をするか、
趣味の習い事は一切やめて受験勉強に専念するか?
という、選択を迫られがち。
そんなとき、親としてどのような接し方をすればいいのでしょう?
『かおりメソッド』受講経験のあるママのお話を紹介します。
今回は大学受験を控えた高校生のエピソードですが、中学受験でも高校受験でも同じような状況になることはあり得ると思います。
お子さんが小さいママたちも、ぜひ参考にしてくださいね。
習い事をめぐる果てなき親子バトル
このお話をうかがったとき、私は
「レッスンに通わせてあげたらいかがですか?」と言いました。
すると、相談者のママは
「ダンス一辺倒になったら受験に影響します!」
「ダンスで食べていけるわけでもないんだし!」
「これ以上のめり込んで『ダンス留学したい』なんて言い出したら困ります!」
と、少し強い口調でおっしゃいました。
ママも子どもも自分の主張にこだわっているので、この家庭では
「勉強しなさい!」
「ダンスしたい!」
という、永遠にかみ合わないバトルが毎日繰り広げられているとのこと。
そして現状、まったく勉強は進んでいない。
もちろん、ダンスもできないまま……。
つまり、子どもの願いも親の願いも叶っていないんです。
誰のためにもなっていないし、誰も幸せになっていない。
こんな状況を続ける意味が、まったくといっていいほど見あたりません。
没頭できる習い事があるのは幸せなこと?
「習い事をやめて受験に専念しなさい
「習い事で食べていけるわけじゃないのよ」
子ども時代に大好きな習い事があった人は、同じようなことを親に言われた経験があるかもしれません。
こうしたセリフは時代を超えて、延々言われ続けているような気もします。
でも、習い事一辺倒になったら何に困るんでしょう?
「大学進学が上手く行かない」??
このケースでは、習い事を辞めて勉強にも集中できなくなっていますよね?
それに、習い事にのめり込んで「留学したい!」と言われたら、
私なら「この子、たいしたものだわ」と喜びます。
「やりたいことが見つからない」と子どもたちが口々に言う今の時代、「ダンスを続けたい!」という情熱があることは、喜ばしいことではないでしょうか?
みなさんが同じ立場なら、どう思いますか?
金太郎飴のように長年言われ続けた言葉。
確かに親っぽいし、子をおもう親としてもっともらしい気もします。
でもだからこそ、
「それって本当にそう?」
「実際何が問題なの?」
と、自分に聞いてみた方がいい。
「親なんだからこう言わなきゃ」「こうあらねば」と、親として頑張っている人ほど、自分を“あるべき型”につい押し込めてしまいがちだから。
「我が子にとって」最良の選択とは…
このケースでは、いずれにしてもどちらか一方、もしくは双方が考えを変える必要があります。
このままバトルを続けていても、平行線のままで終わりが見えません。
そこで、私からはこのように提案することにしました。
「まずは子どもの気持ちを汲んで、好きにやらせてみましょう」
だって、高校生にもなれば、自分のことは自分で決められます。
あっという間に育っちゃったけど、もう小さい子どもじゃない。
自分のことをちゃんと考えられる年齢なんです。
そのなかには、自分で納得しないと先に進めない子もいるし、
そうした経験をすることで、さらに成長できる子もいます。
もちろん、親は子どもの幸せを願うからこそ、これまでの経験を踏まえて「よかれ」と思うアドバイスをするのですが、それでも、親の正解が子どもの正解とは限らない。
そもそも、親のOSは旧式で、子どものOSは最新ですしね(笑)。
親として“あるべき型”を押しつけるのではなく、
“その子にとって”最良選択ができるように、目の前にいる我が子をよくよく見ながら、何を願うかを考えることが大切なんです。
「一般論」「常識」「私も親にそう言われたから」では、
いくら「子どもの幸せのために」と願っても
その子にとってマト外れな願いとなるかもしれない。
それで子どもの心が折れてしまっては、元も子もありません。
子どもの心が折れる前に、親が折れる!
習い事に限らず、子どもが
「自分の生き方を自分で考えたい」
「こういう選択をしたい」と強く意思表示するようになったら、
それはつまり、親離れが近づいてきた証拠でもあります。
少し寂しい時も、その現実を受け入れて、
子どもの好きにさせる、
親のほうが折れてみる
そうした親の態度が、子どもの幸せな未来につながると信じています。
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