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【指定企画】スマートグラスで「働く」のウェルビーイングは高まるのか?#最終報告書

Lancers企画の 新しい働き方LAB 第3期研究員として、2023年6月から12月までの期間、上記タイトルについて取り組んできました。その結果を報告させていただきます。


___<研究報告書>_______________________

◆実験の目的と背景


指定企画に応募する段階では、「‟スマートグラス”って何?」から始まり、スマートグラスで何がしたいのかまでは決まっていませんでした。それでも、新しい技術に触れることで、他の研究員のかたから刺激を受けたり新しい発見をすることは、私の大きなテーマである脳活長寿をめざすことにぴったりだと思い、この研究テーマを選びました。


◆検証したいこと

「私の行動範囲内でプラスになる使い方があるはずだから、それを探すこと」にしました。在宅ワーク、家事、体を横にした状態(就寝前・起床後・病気時)で使用し、仕事効率や仕事に対する意欲の変化を検証したいと思いました。

・アイデアソン後、グループにて活動方法を決定する。
・スマートグラス(Lenovo製)を実際に使用し、アイデアを出す。
・パソコン・スマホ使用時とスマートグラス使用時の姿勢を計測する。
・グループでの成果を報告会にて発表する。

◆実験結果

スマートグラスT1

スマートグラスT1(Lenovo製)を実際に着用してみました。
まずは電源のない状態からの試着。鼻が低いためか、メガネがずり落ちてしまいました。ずり落ちよりも大変だったのが目の両サイド、こめかみあたりの締め付けです。気圧の変化で頭痛になりやすい体質なのですが、着用するとそれに似た状態になりました。

デバイスは、モトローラ社のCタイプスマホを予定していたのですが、古い型のためか電源が入りませんでした。次に、最近購入したiPadに接続すると、何もしなくても画面が共有されてきれいに映りました。映画館の後部座席に座っているような感覚です。
ただ、これらをテストしている時はメガネを両手でサポートしながら締め付けを緩めている状態です。私の場合、まずは締め付けを何とかしなければウェルビーイングは高まらないという結果となりました。

しばらく実験が滞っていましたが、9月に入り、同じく実験が進んでいない研究員で「これから頑張るぞ」チームが結成されました。
私は締め付けで悩んでいましたが、AR酔いで実験が進まないというかたもおられました。

同研究内で情報をいただき、『仮想空間での「VR酔い」が起きるメカニズムと、その解決法』という資料を拝見しました。その中に『VR酔いをなくすための冴えた方法は「鼻を描き込むこと」』というリンクがあり、実際の比較画像もありました。確かに全画面が動くよりも画面の一部にずっと固定された鼻の影があるほうが見やすいと感じました。
そこで、AR酔いに関しての実験としては、動く画像に見切れ部分や飾り枠など固定されたものを加えて、有る場合と無い場合を比較するとどのように感じるかという実験を中間報告で提案しましたが、チームでの活動は1度限りでその後の集まりはなかったため、実験は進みませんでした。

締め付け軽減に関しては、他の研究員で同機種を2つ装着されたかたが、「最初に借りたものは締め付けが強かったけれど、次に借りたものはそうでもなかった」との報告がありました。使っているうちに馴染んでくるのか、個体差があるのかは今のところ不明です。
私は新品の状態でお借りしたので、かなり締め付けられる感じがあり、頭痛がひどくなると生活に支障を来すため、個人での実験は断念しました。

◆まとめ◆

<AR酔いに関して>

動く画像に見切れ部分や飾り枠など固定されたものを加えてAR酔いが軽減できないかを提案しましたが、実験段階まで進まず効果は検証できませんでした。

<締め付け軽減に関して>

メガネ型という形状のため、すべての人にフィットする製品作りは難しく、購入するにあたっては、メガネを購入するときのように、視力調整や眼鏡のつる・鼻部分の調整がうけられることが望ましいと感じました。


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