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夜の森で観た映画が忘れられない

忘れられない映画はあるだろうか。

子どもの頃、こっそり叔母さんに連れて行ってもらった「魔女の宅急便」
初めて子どもだけで電車を乗り継いで観に行った「ハリーポッターと賢者の石」
クラスの気になる子を誘った「あと1センチの恋」
仕事で疲れた帰り道にTSUTAYAで借りた「イエスマン」

忘れられない映画は、映画の内容だけではなく、
当時の思い出もセットで覚えている。
誰と観に行った、どんな気持ちで観に行った、帰りに何食べたとか
映画を観るまで、そして観た後の思い出が、

映画を忘れられないものにしている。


夜空の下、森の中で観る映画祭

大好きな友人と夜の森で寝袋に入りながら観た「ビッグフィッシュ」
雨の中ブルーシートで屋根を作りながら観た「アメリ」
寝不足の中5時間運転して辿り着いた島で観た「アバウト・タイム」

このどれもが自分にとっては忘れられない。

夜空の下、森の中という非日常的な空間が、いつ誰と行っても忘れられない映画体験をさせてくれるのかもしれない。

それが「夜空と交差する森の映画祭」という野外映画祭の魅力だろう。

http://forest-movie-festival.jp/

「夜空と交差する森の映画祭」とは“オールナイトの野外フェス”映画はコンセプトが異なる複数のステージで夜通し同時上映されています。飲食ブースやテントサイト、トークショー、ワークショップなど様々なコンテンツが会場内で実施されています。正解はありません。自分だけの楽しみ方を見つけてみてください。(公式HPより)


映画×夜空×森。
映画が好きな人はもちろん、普段は映画を観ない人と参加しても楽しめる仕掛けが、イベント全体に施されている。

映画を目当てにしない楽しみ方

夜空と交差する森の映画祭において、映画は一つのコンテンツに過ぎない。

出店している屋台をご飯を食べ歩きしてもいいし、夜の森を散策しても良い。
キャンプサイトもあるので、遠くに映画の音を聞きながらテントでゆっくりしても良い。
木と木の間にハンモックを吊るして、夜風に揺られてみても良い。
映画を横目に、一緒に来た友人と夜通し語り合っても良い。

映画を中心としたイベントは上映作品にばかり目が行きがちだが、夜空と交差する森の映画祭は色々な楽しみ方ができる。

夜の森が日常から切り離された空間を作り上げる。五感が研ぎ澄まされ、自然体になれる。
楽しみ方を自分が好きなように創りだせる環境がここにはある。

音楽フェスのような偶然の出会い

もちろん映画祭なので、映画好きであれば更に楽しめる。
音楽好きが音楽フェスに行ったら楽しめるのと近い。

音楽フェスの楽しさは、複数の好きなバンドを同日に見れることもあるが、今まで知らなかったバンドを知れることにもある。

夜空の映画祭も同じように、複数のステージで映画が同時に上映されている。目当ての作品の待ち時間に偶然観た映画が良かったりする。

特に短編映画は、よほどの映画好き以外は観る機会が少ない。
ふらっと立ち寄ったステージで観た短編映画が、忘れられない映画になるかもしれない。

2018年も開催!今回は栃木ツインリンクもてぎ!

映画が好きな人も、そうでない人も、ぜひ一度映画祭に行ってみてほしい。
星空の下、夜の森で観る映画は、今までにない映画体験をくれる。

今年は10月6日(土)から翌朝まで、栃木県のツインリンクもてぎで開催とのこと。
初のサーキット場開催のため、今までとは違った楽しさがありそう。

今年はどんな忘れられない映画が出来るだろう。


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