他の子と比べず、子どもは「ちょっと前の自分」と比べよう
ほとんどの親はわが子を「まわりの誰か」と比べてしまいます。
自己肯定感を育てるうえで他児と比べるのは避けた方がいいですが、現実的にどうしても他の子どもと比べてしまいます。
大人がつい比べてしまうのは、大人自身がつねに相対評価にさらされているからです。
実社会において「比べられる」ことは日常茶飯事です。
評価される社会の中で子どもに対しても比べたり、評価をしてしまいます。
幼児期、児童期においては評価をする必要はまったくありません。
子どもが安心できる「場所」を作ってあげることが大切になります。
そうしても子どもを評価する場合は「その子自身」と比べることです。
例えば半年前、1年前のわが子と現在のわが子の変化、成長をさかのぼり比べてみて下さい。
当時の姿や言動を思い出してみると、凄く成長していないでしょうか?
例えば、
☆ 知らない人に挨拶が出来るようになった。
☆ 自分で着替えや準備を出来るようになった。
☆ お片付けが前よりも上手に出来るようになった。
☆ ボールを遠くに投げれるようになった。
☆ 前までは泣いて保育園に行っていたのに、笑顔で行けるようになった。
等・・・さまざまな成長に気付くはずです。
勉強や運動面でも他の子どもと比べる必要はありません。
そして出来た、出来ないだけの変化をほめることよりも大事なことは子どもの内面の成長を褒めることです。
例のように笑顔で保育園に行けるようになったこと、登れなかったジャングルジムを怖がらないできたこと、先生のはなしを聞けるようになったこと等・・・子どもの内面的成長をさらに褒めることで子どもの自己肯定感を飛躍的に高くなります。
運動会シーズンですが、結果よりも大事なことは取り組む姿勢です。
かけっこではあきらめないで最後まで頑張って走っていた、跳び箱は失敗したけど泣かないで取り組めていた、鉄棒は体が震えるくらい力をいれていた等・・・子どもの頑張りを褒めます。
例えば
☆ 一生懸命走っていてかっこよかったよ(順位のことよりも頑張りを褒める)
☆ 跳び箱は足がいっぱいひらいてかっこよかったよ(失敗しても上手に出来ていた部分を褒める)
☆ 器具発表のときに大きな声で「はい」と返事をしたり、「1,2,3」と言うところが上手だったね(器具と関係ない部分の成長を褒める)
このように沢山子どもの頑張りが見えてくると思います。
その子の過去と現在を比較して、結果だけでなく、内面の比較をしてあげて下さい。
(子どもは自分ひとりでは自分の「成長」に気付けない。)
わが子の「過去」と「現在」を比べることで成長が見えてきます。
特に課題が多い子どもに対しては節目節目で、ちょっと前にその子を振り返る習慣を取り入れてみて下さい。
そして、いつも子どもに対して注意したり、否定的な言葉を使うことが多い保護者の方にはおすすめです。
「だいぶ○○ができるようになったね」という感じで褒めてあげて下さい。
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