自己肯定感を育むには「自立」が大切
体育教室では子ども達がマット、跳び箱、鉄棒などを運びます。
自分で準備、片付けを行います。
ボールをカバンに片付けるときはすぐに出来る子、先生に出来ないと言ってくる子、ゆっくりだけど1人でしている子どもがいます。
物事を早く出来ればいいわけではありません。
大事なことは「ゆっくりだけど1人ですること」です。
先生にすぐに出来ないと言ってくる子どもは自立が進んでいません。
そのような場合は、まずはやり方を見せて1人で出来るように導きます。
ある保育園では子どもが登園してから1人でわかりやすく準備出来るように、
1、歯磨き、コップを出す。
2、手拭きタオルを出す。
3、シール帳を出す。
4、カバンを片付ける。
を、絵や写真を使って1人で出来るような環境を整えています。
どうしても時間がない、早く出来ないことに対して先回りをして大人がしてしまうと、子ども達の「1人で出来た」という機会を奪ってしまいます。
「本当はやりたいのに」という想いから「どうせ」「しなくてもいいや」「めんどくさい」という考えを持つようになります。
「自立」は子どもが1人で出来たという達成感を身につけ、この達成感こそが自己肯定感も育みます。
親の役割は子どもが1人で出来るように環境を作ったり、「待って見守る」こと、そして1人でできたことを最優先にすることです。
3歳頃でしたら靴下を表、裏、間違えたりすることなどが多々ありますが、それを指摘するよりも「1人でできたね」と褒めてあげるほうが自己肯定感は育みます。
<2歳児は出来ることが増えてくる時期、自分で選ぶ大切さ>
2歳くらいまでは、いろいろな情報を「教えられたとおり」「与えられたこと」として身につけることができますが、自分に必要な物だけを記憶することはできません。
それは、まだ脳が育っていないからです。
まずは情報の中で、自分の興味のあるものに対して関心を持つようになります。
目で物を追う、気にいった音に身体を動かして反応する、気にいったものに注目して指をさすなどです。
この時期に大人が楽しむ動画やゲームなどの情報に触れることは子どもの脳の処理能力を超えてしまいます。
また自分の方から興味を働きかけることをしなくなってしまします。
ビジョントレーニングなどはゲームでは効果がないことが報告されています。
実際の具体物(例えばモグラたたき、ボールなど実物を使って)などでトレーニングをしないといけません。
2歳の頃から脳の中に入った情報をもとに、微細運動で自分の感情を表現するようになります。
微細運動とはお絵かきをしたり、指先の運動を言います。
このときに、いくつかのおもちゃや道具から「自分で選んで遊ぶ経験を持つことが重要」です。
大人がおもちゃを大量に与えたり、決めたり、動画をずっと見続けたりすると「自分で選んで遊んだ」経験が出来なくなってしまいます。
「子ども自身が選んで出来た」ことを大人にほめてもらって達成感を得られます。
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