食べる喜び
乗馬公園にいる29歳のポニー、タイヨウはもこもこしてぬいぐるみのようですごくかわいい。腰が悪く、現在横になると自力で起きられなくなっている。横になってしまうと、さぁ大変。ポニーといえども200kg以上はあるはず。人間が2名以上で布製のバンドのようなものを使い、起き上がらせている。(私も一度手伝ったが、コツがあって、それが分からない私は役に立っておらず、申し訳なかった。)横になると、藁がつくので、わかるわけだが、馬って、1日以上立ったままで眠ったりして、横にならないのだと、改めて確認というか、聞いていたけど、本当にそうなんだと身をもって知った。
1,2か月前には、乗馬公園の方が三途の川を途中まで行った、と話すほど、元気もなくなり、皆で心配をしていた。タイヨウの馬房は厩舎入口に一番近いので、扉を開けたとき、タイヨウが見えないと、どきっとする日々が続いていた。
皆に愛されているタイヨウは毎日青草を刈ったものやら、おいしいものを捧げもののようにもらって食べ、元気になった!(以前は蹄葉炎の心配があり、食事制限があったので、こんなに美味しいものが毎日たべられるのは、ひさしぶりだった??) 今では厩舎の扉を開けると、たいてい上の写真のように顔を出している。愛馬に人参をあげていると、鼻をならしてねだるまでに元気になり、ついあげてしまう。食べる楽しみで生き返った、と話している。
先日、Noteに書いた、私がよく行くカフェのオーナー。救急搬送で大きな手術をしてから2か月が経ち、カフェを「見習いオープン」。時間を短縮し、メニューも絞って営業を再開した。FBでそれを知り、さっそくお邪魔した。元気そうで何より。こんなに早く再会できて本当に嬉しかった。
体調の変化を感じて、自力で浦河の救急病院へ行ってから、そのまま100キロ以上離れた苫小牧の病院まで救急車で搬送されて手術を受け、退院し、療養期間を経て浦河に戻って来るまでの話をしてくれた。
術後、集中治療室にいたときは、喉が渇いて仕方がなかったが、水分が厳しく制限されていて、時間にならないと水が飲めない。ようやく飲めても、なぜか体に吸収される感じがせず、喉はかわいたままで、喉の渇きが癒される感じがしなかったそうだ。そこへ少し回復して、お見舞いに来られた身内の方が果物を持ってきてくれ、一口食べたとき、まさに水分が体に染み入る感じがしたと満面の笑顔をキラキラさせて話してくれた。そう話す表情を見ても、あぁ生きているって、生きる活力というか喜びを感じたのではないかと思う。なんて美味しいんだろうと感激したそうだ。
クリスマスやお正月のご馳走ももちろん喜びをもたらすけれど、シンプルな、生きる事に直結する、体の分子レベル的な食べる喜びって、なんかいいなぁと思った次第です。
おまけ
今日は雪が降ったり止んだり。我が家の周辺は風がすごいから、雪も飛んでしまい、積もると言うよりも、昨日と違うところに吹きだまりが移動しているなぁと思ったが、乗馬公園周辺は結構つもっており、放牧地から愛馬をつれてきたら、蹄にだけ雪がついていて、白い蹄みたいでなんだかかわいい感じになっていた。