名前が読めない
寒い。日中、10度だった。霧で視界が開けず、近くの国道を車が走っているのかどうかも見えない。緊急事態宣言で静まり返っている。
下の名前
GWに来るはずだった翻訳が大量に来て、土日も久々に仕事をしている。人の名前がやたらと出て来るのだが、若い人と思われる名前が読めない。横文字にしなければならないので、インターネットで調べるのだが、ヒットしないこともあり、名前を訳すのに、えらい時間がかかってしまう。
昔、梅さん、竹さんとか、そうそう、長寿の双子のおばあさんで金さんと銀さんという人がいたけど、名前を聞いただけで、昔の人って感じたし、学校の出席簿に梅さんも金さんもいなかった。名前の流行り廃りで、どの時代の人かがある程度わかるとは思っていたが、私の名前ももうすぐそんな響きになるような気がしてきた。「子」や「美」が最後につく名前が1つも出てこなかったのだ。男性も「夫」とか「男」で終わる名前がなかった。
苗字
今も学校では名前を呼んで出欠を取るのだろうか? 自分が生徒の時は、毎日毎日、同じ名前を呼んでは、はい、と答えるのが面倒だと感じていたが、あのインプットは名前のデータベースを頭の中に持つ、大切な時間だったと感じる。
なぜなら、大概の苗字が読めるからだ。通訳をしていると、帰国子女と外国人に囲まれて、下手すると私一人が純ジャパ(ニーズ)ということもあったが、そんな時、英語がネイティブの日本人通訳が人名が読めないで苦労する場面に何度も遭遇した。読み方のあたりがつかないみたいだった。名前であることに気づかなかったりもするので、助け舟を出してあげたりした。
グローバル化
もちろん、逆に私は日本人以外の名前は読めずに苦労するのだが、今や英語を話す人々の名前がSmithだとかBrownばかりではなく、どこの国出身なのか、なんて発音するのか、わからないことの方が多い。
もう1つ名前の翻訳をしていて気づいたことは、中国人や韓国人の名前が結構あることだ。当然、漢字で表記されるので、これまた読めない。ネットで調べても読み方がわからない。日本で活躍する外国人が増えているのは喜ばしいことだが、下の名前同様、私の頭の中のデータベースは古くなってしまっている、更新が必要だとつくづく感じたのだった。
The night is still young(まだ宵の口)。翻訳に戻ります。