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この世でいちばんすばらしい馬

一頭だけになってずっと出入口に張り付いていた馬が今朝、近くの草を食んでいた。昼前から雨が降ったり止んだり。今日はヴィクトリアマイルだし(グランアレグリアは強かった!)、あとは家事と読書と決めていた。

韓幹

昨日のうちに図書館に行って、本を借りてきたのだが、その時、ひときわ大きな絵本で「馬」という文字に惹かれて手に取ったのがこの本。近くの椅子に座って、本を開いた。

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韓幹(Han Gan、日本では漢字のまま、かんかんとしているようだ)という8世紀に実在した中国の画家の話で、この画家と同じ手法で絹地に馬の絵を描いた絵がページいっぱいに使われて、絵本となっている。その絵が素晴らしい。どのページも独特の雰囲気があって、そしてとにかく馬の表情がデフォルメしたのでもなく、リアルに写実しただけでもなく、語りかけてくるものがある。見入ってしまった。

あまりにも素晴らしかったので、実際のHan Ganの絵を検索してみた。

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こちらは絵本の最後に載っていたもの。

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この絵本の中で、少年のHan Ganが土に馬の絵を描く場面があるのだが、おそらく筆に水をつけて描いているのではないかと思う。

大連

中国の大連に出張で行ったことがある。(満州の出入口だった大連。今、日本の多くの企業のITヘルプデスク、ECサイトのカスタマーサービスセンターを日本語の堪能な中国人を使って運営しているんです。)大きな公園のすぐ隣のホテルに宿泊し、その公園に毎朝のように散歩に行った。公園では太極拳をするグループがいたり、色々な活動が行われていた。私が一番興味深く思ったのは、漢字の練習を大きな筆に水をつけて、これまたグループでやっていたことだ。皆、とても上手で、日に当たって乾き、消えて行くのだが、なんだか楽しそうだった。批評しあっているのかな。書道を楽しむ会といったところだろうか。

絵本のHan Ganは石で地面に描くのではなく、筆で書いていたので、思い出した。

図書館で何気なく手に取った本から、思いがけず中国の旅をした気分だった。

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