屋内馬場のバーク
先週は曇りや雨が多く、最低気温と最高気温の差がほぼなく、20-23度くらいだった。猛暑日とは程遠い浦河。久々に晴れた乗馬公園は最高に気持ちが良かった(上の写真)。今や軽井沢も暑いことだし、避暑地として浦河はとても良いと思うんだけどなぁ。
屋内馬場
さて、屋内馬場には砂が敷き詰められていることが多いかと思うが、乗馬公園はバーク(bark、木の皮)を使用している。長年使用すると、厚みがなくなって、ふかふか度が減り、ずいぶんと滑るようになっていた。愛馬も一度滑ったところは結構覚えていて、警戒する(自分でスピードを落とすこともある←私が下手だからこういうことをやられてしまう)。これは仕方のないことで、砂でもそうだが、痩せてきたら(というのだろうか)、補充が必要だ。
ということで、先週の土曜日に待望の(注文しても、ものがなくて、納入まで時間がかかったそうだ)バークが運ばれてきた。トラック2台分!
トラックのまま馬場にバックではいって、ガーっと下すのかと思ったら、上の写真のように、まずは外にバークを下ろし、そこから軽トラで中に運んでいた。結構人手で行う作業で、軽トラで小山を作って、それを人手で平らにして行く。どれくらいの厚みにしたらよいのか、判断が難しかったそうだ。
その日は午後の遅い時間に馬に乗りに行ったので、1日目の作業が終わったところを、野次馬よろしく見に行ったら、まるで古墳の発掘でもしているような感じだった。
こんなに入れてもまだ全部じゃないし、大量に入れた感じをさほど受けない。やっぱり広いんだなぁとつくづく思った。一歩屋内馬場に踏み入れただけで、木の香りに圧倒される。もちろん、嫌な臭いではなく、むしろいい香りなのだが、強い。
作業2日目は土砂降りだったが、作業は続けられ、夕方、ハローもかけて、平らにしたとのこと。夕方、雨の上がったタイミングで、さっそく愛馬とともに屋内馬場へ。
人間の私でも木の匂いがまず飛び込んでくる感じで、愛馬はもうなんだ、なんだ、この匂いは!?という感じで、常歩しながらも、気になってしかたなく、何度も鼻を近づけて、バークの匂いを嗅いでいた。
何年も経って、細かく砕けたバークしか知らなかったが、新たに補充されたバークは比較的大きな木片というか、樹皮で、これが馬に言わば踏みつけられて、粉々になって行くのか、と思った次第。滑らなくなったのが、ものすごく嬉しい。
オリンピック
現在ベルサイユ宮殿で行われているオリンピックの馬場は、東京オリンピックでも同じく使っていたfiber/sand mixed trackと呼ばれるもので、細かいシリカにフェルトを混ぜた馬場で、一般的に「白砂」と呼ばれている。(東京オリンピックの馬術ところで仕事をしていたが、この砂、人の靴の底についてくるらしく、結構建物の中に入ってきて、よくほうきで掃除をしたりしたなぁ。)ベルサイユ宮殿をバックに、白砂の上で演技をする馬たち。光の反射の加減なのか、カメラマンのアングルなのか、とにかく美しい。連日、世界トップレベルの馬術競技が見られて(しかも時差がちょうどよくて、仕事が終わってから競技が始まる!)、夢のようだ。
*オリンピックの馬術はTVerでライブ配信、NHKで見逃し配信があるので、ぜひ会場の美しさだけでもご覧ください。
日本が銅メダルを取った総合馬術2日目のクロスカントリーは特におすすめです。