馬のいる森のようちえん
ひょんなことから、半日園児体験(?)をさせてもらうことになった。今や浦河に幼稚園留学に(なんと、海外からも短期で)来ると言う森のようちえんだ。
完成したばかりの頃に、「なんだ! あの建物は!!」と思って、興味津々で日曜の誰もいないところを外から眺めさせてもらったことがある。そこに馬がいるという。知らなかった。大いに興味ひかれて、お邪魔した。
設計士に2つだけ条件を出して設計してもらったそうだ。1つ、木造とすること、2つ、壁は作らないこと。そう言われて設計士はデザインをして、設計図を持って行くと、ダメ出しばかりで、結局は無難な建物になることが多いのに、施主の鏡のようだ。その2つ以外は自由に設計してもらうということを貫いたそうだ。
外観の写真を撮り忘れたが、中に入ると、とても広い。
園児たちはちょうど遠足に出ていたので、がらんとしていたが、小さい子たちはお昼寝中だった。ハンモックみたいなベッドがかわいい。
徐々に(おそらくクラスごとに)遠足から戻り、思い思いの遊びを始めていた。この斜めの柱に木登りのようにする子もいたし、階段を使わずに斜めのところを走り下りたりもしていた。
馬はいつも森に放牧して、自由に動けるようになっているそうだ。なので、森へ行ってみましょうと、誘われて、砂場を通り過ぎると、森への入口があり、小川が流れている。この小川で馬は水を飲むそう。
しばらく登ると、ちょっと開けたところがあって、ここで秘密基地を作ったり、おやつを食べたりするようだ。キャンプもできそうだな。写真はないが、ハンモックもあった。
馬は2頭。まだ3歳。父親は同じ馬でクリオージョ種、1頭はオスで母親がハフリンガー、もう1頭はメスで母親は道産子だそうだ。山を半分にわけて、電柵を張り巡らせ、園児が遊ぶフィールドと馬たちのいるスペースを分けている。訪ねた時は馬たちは山を下りて、厩舎でお昼寝をしていた。ここでしばし馬談義(馬関係者数名と一緒だったので)。案内をしてくれた理事長が馬のことを良く知らないけれど、2頭まず買って、夢はこの馬に乗って、近くのコンビニに行かれるような、馬が日常にいる風景を目指すそうだ(大賛成! 私も裸馬に乗ってそういうの、やってみたい)。馬産地浦河で、幼稚園のときから馬に触れられたら、すごく良いのではないだろうか。今、この馬たちは自由に動き回り、山を登ったり下りたりと体力もついていることだろう。背骨をいたわるためにも、骨が出来上がる5歳まで鞍を付けて乗るのは待って(鞍に慣らすのはすでに始めているそうだが)、それまではひたすら人間と触れ合い、人間好きにするのがよいのではないかということになった。これからが楽しみだ。時々お邪魔して、馬たちにふれあえたらいいなぁ。