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忠類でマスターソンメソッド

昨日は朝に浦河を出発して、忠類(ちゅうるい)まで出かけた。自宅から1分くらい走った道路左側の景色が上の写真。気温は16℃くらいだっただろうか。秋晴れ! ピンクの花は蓼(たで)だろうか? 出発したばかりなのに、もう車を止めて、写真を撮らずにいられなかった。思わず深呼吸も。気持ちいい!

馬産の浦河から日高山脈を越え、帯広方面に向かうと、酪農放牧地や広大な畑が広がる。

こんな気持ちよさそうな牛からのミルクは美味しいんだろうなぁ
これまた車を止めて写真を撮り、眺めずにはいられなかった

ノースポールに到着

忠類のノースポールさんの外乗に行きたいとずっと思いながら今に至っており、今回初めてお邪魔した。が、目的は外乗ではなく、マスターソンメソッドのデモの見学。

以前、ここでも紹介した千本木さんに先週からまた浦河に来てもらっていたのだが、急遽ノースポールさんでもデモを行うことになったのだ。

🐴9月23日(月)午前10時~12時 日本唯一のマスタ―ソンメソッド公式インストラクターの千本木倫子さんをお迎えして【馬も人も幸福にするマッサージ】の実演を開催いたします  受講料4000円  🐴馬福HAPPY...

Posted by Equarium-エクアリュウム・ノースポールステイブル & アトリエ鼓動 on Monday, September 16, 2024

敷地内に入ると、馬が無口もなしに自由に動き回っている。それだけでなんて素敵な空間なんだろうと思った。

装蹄師をされているご主人のアイディアだろうか、このドアフック、素敵!

デモ開始

今回デモ馬を務めてくれたのはオーラ君。馬車を引いていて、放馬となり、馬車が後ろについた状態で走ってしまって、最終的に馬車もろとも横転した経験があり、トラウマとなっているそうで、人間が近寄ったり、触ったりすることに、特に後ろからや転んだ側の右横・後ろ側からはとても警戒していた。

まずはブラッダーメリディアン(膀胱経路をなぞる)というテクニックから

写真にうまく写せなかったけど、これ以上近づいてほしくないオーラ君のボーダーラインがあって、それより近づくと、千本木さんから離れて行く。上の写真を見ても、ちょっと距離を取っているのがわかるだろうか。しかも顔の表情が緊張というより警戒している感じ。これより近づいたら、みずから離れる準備をしていますという雰囲気。馬の表情をじっくり眺めることって案外ないものだ。馬装をするとき、解くとき、乗っているとき、手入れをするとき、正面から表情を見ることはないからねぇ。そういう意味で今回のデモはとても興味深かった。

逃げ腰

心を許して良いのか迷っているよう

次にリラックスした状態で項、環椎、頚椎を揺らすラテラル・サービカル・フレクションと言うテクニックを見せてくれたのだが、比較的触りやすい左側からでも、警戒は緩まず、むしろ逃げ腰。ちょっと気持ちよいと感じて、目がやさしくなっているように見えるが、なにされるんだろうと心配なのか、腰から離れる方向に何度も動いていたと思う。そこで無理にやろうとはせずに、反応をみて、作戦を変更。

ヘッド・アップ

今度は何?とちょっと警戒

マッサージの目的は、体や筋肉を緩めてリラックスしてもらうことだ。決まったテクニックを順番通りにこなすことではない。3回トライして、抵抗があるようなら、他を試すことにしていると千本木さんは言いながら、ヘッドアップという頭の重みを下から腕で支えてあげて、リラックスしてもらう作戦に。

おや。これは気持ちよいかも?
自ら重さを預けに行っているように見える(ちょっと寄って行っている?)
終わって腕を解いて反応を見ていたら、もう一回やってくれませんか?と近づいてきた。
リクエストに応えてもう一度。一度経験して安心しているのか、口が緩んでいるのが可愛い

苦手な右側からも

次は顎関節を緩めるために、上あごや下あごに指をただ当てるテクニック。愛馬にやってもらったときは、すぐに大きく口を開けて、変顔になっていたが、オーラ君は警戒がまだ解けないのか、小さく遠慮がちに顎を動かしていた。

顎を横にずらさずにはいられないけど、その姿は見られたくないと考えてるのかな?
同じテクニックを愛馬が受けた時。力はほぼかけずに、指を置いているだけなのに、こんなにちがうんだなぁ

苦手な右側からも同じく顎関節をゆるめてみる。

このテクニックで近寄るのはOKだったようだ
大っぴらには見せたくないけど、鼻先が緩んでいる感じ
感じたことを処理中

この後の行動が面白くて、千本木さんに隠れてあくびをしたり、舌を出したり。オーラ君はスタリオンだったこともあって、男気っていうのかしら、群れの中ですっかり緩んだ姿は見せたくないらしく、何度も隠れて反応していた。

触るべからず

後躯はトラウマがあるからなのか、決して触らせなかった。そんなときは無理に近づいたり触ったりしようとせずに、馬にゆるめてほしいところに意識を持って行ってもらえばよいそうで、千本木さんは離れたところから、手をポインターにして(ワンピースのルフィになりきることだな、コツはきっと)腰角(こしかど、point of hip)や後膝(あとひざ、stifle)を指し示していた。

怪しい行為ではありません

後脚や尾をもって緩めるテクニックもあるが、オーラ君は近づくことすら許さず、お尻を向けて蹴る準備をするほど(蹴ったりはしないし、無理やり近づいたりもしなかったのでご安心を)。

オーナーでノースポールのご主人は削蹄をされているので、注意深く近づいて、触ることができるので、千本木さんから指導を受けつつ、テクニックにトライしているところ
すべてのテクニックをしなくても、初回であったにも関わらず、最後は気持ちよいって思ってくれたようで、あくびを連発
デモ馬の務めから解放されて、自由に動き回るオーラ君

まさに馬カフェ

デモ終了後、ノースポールさんのご厚意で、暖かい飲み物をいただきながら、談笑。これぞまさに、馬カフェ。

馬は自由に動き回り、草を食む。
旅ロバのクサツネくんもお茶に参加(この間浦河に来ていた時、私は東京にいたので、会えず、こんなところであえて嬉しい)
勝手知ったるで、やかんがそばにあっても平気


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