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Buffalo Bill
すっかり雪が解けた放牧地。この景色がどれだけ嬉しいことか。運転していて右を見ても、左を見ても雪がないのが嬉しい。楽しい気分になってくる。これからこの草がぜーんぶ緑になると思うだけでワクワクしてくる。
地震
先週、浦河では珍しく震度4の地震があった。ちょうど覆馬場で乗馬をしていたのだが、急に突風が吹いたのかと思った。覆馬場が一瞬歪んだように感じた。愛馬は怖くて突然走り出した。私も何が何だかわからず、とても怖かった。地震と知ったのは厩舎に戻ってからで、馬の上で感じる地震は初体験だった。幸い、短い揺れだったので(だから一過性の突風かと思ったのだ)、愛馬もすぐに落ち着いた。
馬に避難訓練?
もっと大きな揺れだったらどうするのだろう、と周囲の方々に聞いてみると、馬が暴れるような感じでなければ、下馬するようにとのことだった。東日本大震災の時に乗っていて、馬が暴れて怪我をした人の話も聞いた。かと言って、乗馬で避難訓練しておくわけにも行かない。いつも人間の方が冷静でいられるように、日々修行だわね。
Buffalo Bill
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図書館で馬の絵に惹かれてBuffalo Bill and the Pony Expressという5分で読めるような本を借りてきた。今のFedExのように、かつて馬を走らせ急ぎの郵便を確実に期日に届けるサービスをしていたPony Express。そこに15歳ながら採用されたBill。駅伝のように長い距離をそれぞれ分担して走り、次の人馬へリレーして行く。荒野を行くわけで、途中で狼に囲まれたり、強盗に狙われたり、と危険がいっぱいだ。私の地震どころではない。しかも15歳って中学3年生!
Big Talk(ほら話)
日本の足で運んだ飛脚もそうだけど、昔の人って逞しい。そして無事に帰還し、仲間と集まると、どれだけの危険を切り抜けたかの自慢話に花が咲く。誰も見てないから、尾ひれがつきまくって話はどんどん大きくなって行く、ということで、Buffalo Billは実在した人だけど、信憑性が疑わしい話もだいぶ残っているそうだ。それでも実際に何もなかったはずはないわけで、長い距離を馬と自分だけで、整備された道を行くでもなく、天候だって色々だったろうしと、こちらの想像もつきない。ただただすごいなぁと思う。
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Pony
Pony Expressのポニーは、おそらくカウボーイとかが乗る家畜管理用の馬全般をカウ・ポニーと呼ぶし、ポロ競技に使われる馬もポニーと呼ぶ、そのポニーを指しているのだと思う。現在、体高が147cm未満をポニーと定義しているけど、その定義でのポニーではない。それは挿絵を見てもわかる通り。西部劇の映画とかを見てると、意外と小さくて、カウボーイとかがヒョイっとまたがる場面をよく目にする。Pony Expressでも乗りやすい小さめの馬だったのではないかと思う。