台所の黙想者 不安のレシピ
時として 誰もが 不安という感情を 体験する。
銀行の預金額 自分の学歴 健康状態 年齢 容姿・・・
「どうして 不安なのですか」と聞かれたら、
ほぼ確実に 的外れの返答を するだろう。
「円安で 物価が 上昇しているから」
「必要な 学歴や 資格がない から」 などと。
言い換えれば 外部の条件を 指摘するばかりで
肝心な事に 気づいて いない。
不安な気持ちは 外部の何かから 生じるのではなく
私の感情の プロミング による。
このプログラミングとは 自分の 信念 思い込み
知らぬ間に 作り上げたもの。
自動販売機で お金を入れれば 飲み物が 出るように
ある条件になると 感情のスイッチが 入り
不安 恐れ 思い煩いは ジュースのように 出てくる。
不安な感情は プログラミングに より 反応している。
預金額が ゼロでも 全く不安を感じない人
何億円も ため込んでも 不安な人も いる
この差が出るのは 金額ではなく
両者の プログラミングの 違い から 生じる。
不安を 解消したいのであれば 次の 4つのレシピにより
事実を 観察し プログラミングの 解体の 実行をする。
① の事実
自分の 外部の物事を 変える ことで
不安感を 和らげようとしても 実りはないと 言う事実。
努力は 報われることは あるかもしれないが 短命に終わる。
この事実が 自分の人生にあったことを ただ 観察する。
② の事実
今 私と同じ立場にありながら
少しも不安を 感じない人々がいると 言う事実。
このような人が 確かにいる。
不安の原因は 外部の現実ではなく
私の内部の プロブラミングにあることを
ただ 受け止め 理解する。
③ の事実
このプログラミングは まだ 幼くて 感受性の強かった頃
社会 大人たちから 吸収していると 言う事実。
幼かった自分は 外界が 一定のパターンに 合わない度に
大人たちの 態度 パニックの姿を 通して
不安の感情の 混乱を 自分の中に 作り上げてきた。
もっと 良い点数を 取ら なければ
もっと お金を 稼が なければ
気分を 害した人を なだめ なければ、
なかれば に 反応し
もっと もっと なければ 取り除き
もっと もっと ちゃんと きちんと と 努力することで
さらに もっと 不安を 膨らませて、、、
不安の 感情の 乱れは
何か 自分の努力が 足りないとか
何か 自分が能力が 足りないとか では ない。
環境 文化 教育 など によって
自分の中に 潜在的に 無意識的に
練り上げられた事に ただ 気づく。
気づきには 判断も 批判も 裁きも なし。
自分の抱える 問題に 距離を置き 客観的に 見つめる。
④ の事実
過去6ヶ月 あるいは この1年の間
あれやこれやの 出来事に 不安を感じたが
最終的には 何とか 乗り切ってきた。
それは 思い煩った おけげではない。
その一瞬 一瞬に 出会った(偶然のように)
人 出来事 智慧の おかげで あった。
思い煩いは むしろ 不必要に 私を 苦しめ 弱めただけだった。
不安感が 完全に 消えるのは
空の鳥や 野の花が持つ あの祝福に満ちた能力を 身につけた時である。
一瞬 一瞬を 精一杯 生きること。
今の 瞬間は どれほど辛くても 耐えられないことは ない。
なぜなら、 息をして 吐くことでさえも 努力しなくて できている。
今の 瞬間が 辛く 耐えられないのは
今から 5時間後 5日後 5ヶ月後 5年後 に
起こると 思い込んで 今の この一瞬に いないからだ。
そして 呟く。
「ああ、、なんて 酷いんだ。
生きていることは 辛い。。。」と
鳥や 花には 未来と言う 概念がない。
自分が どう仲間に 思われているかと言う 不安もない。
引用 ひとりきりのとき 人は愛することができる
Call to Love
アントニー・デ・メロ
女子パウロ会