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前向きな言葉で話そう。「ことだま」のチカラ、脳の科学
「ことだま」って知ってる?
漢字で「言霊」って書くのよ
「言ったこと」には「魂が宿る」ということね。
つまり、自分が口に出していったことはその通りになるってこと。
信じられないかもしれないけれど、おまじないのような不確かなレベルではなく、その効果は科学的にも証明されているわ。
今日は、「ことだま」の科学的な効果のお話と、この効果を利用して君たちが上手に言霊を使って幸せになる方法を一緒に考えていこう。
「言葉」「考え」「行動」は全部つながっている
「心理学」や「脳科学」という学問でも、「口にした言葉が現実に影響を与える」ということは、当たり前と考えているわ。
それは、人間は「言葉」を使って考えて行動する生き物だからよ。
そして、脳は特に耳から入ってくる言葉に影響をより受けやすいと言われているの。
だから、自分の言った言葉というのは耳から入ってくるから、頭で考えているだけの言葉よりも影響が強いのよ。
例えば、君たちが剣道の試合で
頭の中では・・・「僕は強い、絶対に勝つんだ」と思っていて
口では・・・「僕は練習不足で、相手が強くて負けそうだよ」
と言ってしまったら、、、、
口で言った「負けそうだよ」の方が強く影響してしまうの。
「負けそうだよ」の言葉を耳がキャッチして、脳に入って、気持ちと行動をその方向にもっていこうとするわ。
逆に頭の中では・・・「僕は練習不足で、相手が強くて負けそうだよ」と思っていても
口では・・・「僕は強い、絶対に勝つんだ」
と強がって言ってしまっても、、、、
口で言った「僕は強い、絶対に勝つんだ」の方が強く影響して
気持ちと行動を「勝つ」方向にもっていこうとするのよ!
すごいでしょ?
言った言葉に、気持ちや考えが影響されて、行動が変わっていく。
「言葉」「考え」「行動」が全部繋がっているというのはこういうことね。
口に出す言葉は「前向き」にしよう
どんなに自信がない時でも、ネガティブな気分になってしまっていても、口から発する言葉はできるだけ「前向き」な言葉を選ぶのよ。
色んな人からいろんな言葉を掛けられるかもしれないけれど、
君が一番よく聞く言葉は、君自身の口から出る言葉よ。
自分の口から出た言葉は、全部自分の耳を通って頭の中に入っていくの。
誰かにいじわるを言ったり、きたない言葉で相手を攻撃したり、、、それは誰かを傷つけているようだけれど、そのまま自分を攻撃しているのと同じことよ。
悪い言葉は、「悪いことだま」
悪い影響を現実にしてしまうの。
誰かに、「バカ」「嫌い」「役立たず」と口にしていったら、耳から入ってそのまま自分にそうののしっているのよ。
逆に、「ありがとう」「好きよ」「優しいね」と誰かに言ったら、それはそのまま耳に入って自分をほめていることになる。
実はね、脳っていうのはちょっぴりおバカさん (笑)
言葉の「誰に」の部分をかき消してしまうのよね。
そしてもうひとつ「否定形」もかき消してしまうわ。
例えば「失敗しないでね」というと
「ないで」という否定形を打ち消して「失敗」だけを拾ってしまうし
「やめないで」というと
「ないで」という否定形を打ち消して「やめる」だけを拾ってしまう。
だから「前向きワード変換」で話すのが大事よ!
「失敗しないで」は「成功してね!」
「やめないで」は「続けてね」になるわ。
小さな子に「こぼさないようにもってきて」と言ったら、
ほぼ間違いなくこぼしてしまうのはこのためよ。
「ゆっくり気を付けて持ってきてね」これが正解。
「よいことだま」でハッピーになろう
言葉が脳に与える影響や、現実になってしまうということ、どんな言葉を選んだらいいのかわかったね。
じゃあ、「よいことだま」を使って、君がハッピーになれる方法を考えましょう。
①希望を言葉にしよう
まずは「やりたいこと」「なりたい自分」についていつも口に出して言うの。
具体的にやりたいやりたいと言い続ければ、脳はそれが実現できるように情報をキャッチするようになるわ。
だから意識と無意識に「こうしたい」「こうなりたい」を強く刷り込んでおけば、ことだまの力を借りて実現することができるわ。
多少自信過剰に思われてもいい、いつでも希望を口にするのよ。
②ポジティブワードを使おう
例え、自信がなくても、根拠がなくとも
・僕はできる
・必ずうまくいく
・大丈夫
・運がいい
・頑張っている
・うれしい
・たのしい
・しあわせ
こういう言葉を選んで使いなさい。
不安な時こそ自分に言い聞かせるの「大丈夫」「しあわせ」だって。
良い意味で脳をだましてあげるくらい、ポジティブな言葉で自分を固めよう。
それは最強のことだまとなり、前向きで頑張れる、運のいい君を作り出すわ。
③相手を大切にする言葉
自分に向けての言葉だけではなくて、人に向けて発する言葉も大事よ。
一番ちゃんとその言葉を聞いているのは、相手ではなくて自分だということを忘れないで。
・ありがとう
・さすがだね
・すごいね
・やさしいね
・すてきだね
自分が言われてうれしい言葉をどんどん相手に言ってみよう。
もちろん相手もうれしい気持ちになるし、自分もうれしい気持ちになるわ。
相手に言っているようで、自分をほめているのだから。
ことだまのチカラを使って、なりたい自分、幸せな自分になりましょう!