子供が夢に届く位置まで押し上げておくのが親の役目
あなたの子供さんが「やりたい仕事」や「なりたい職業」を夢に描くのは一体いつ頃の事でしょうか?
高校進学前に将来やりたい仕事を決めて専門的な高校に行く子供がいる一方で、大学卒業時に「受かる企業ならどこでもいい」と懸命に就職活動をする人もいるわけです。
仮に医者になろうと思えば、たとえ遅くとも小学校4年生からは中学受験に向けて勉強をスタートしなければなりませんし、実際は小学校4年生から塾の普通クラスに通ってもすでに高偏差値の中学校受験に合格する事は間違いなく手遅れです。
小学校1年生、小学校2年生と進めた勉強の基礎が、小学校3年生からの難解な問題を解くためには必要であり、その基礎がないまま小学校4年生になって慌てて塾に入っても、難しい塾の授業についていけるはずなどないのです。
子供の学びの分岐点はまさに小学校3年生です。
この時期、塾の中でのクラス分けにおいて、ハイレベルなクラスに入れる子供は小学校入学前の幼児教育段階に徹底した早期教育を行い、毎日の暗唱を怠らず、暗記力を鍛え、学ぶ力を備えた上で小学校受験を狙った基礎学力を備えた子供たちが大勢を占めるのです。
小学校3年生からスタートする塾での難解な学習を習得するためには、小学校入学時にはすでに2ケタのたし算が一瞬で解けるようになっている必要があるのです。
暗唱は「絵本の読み聞かせ」
暗記力は「毎日の繰り返しの日課」
学ぶ力は「幼児教育での姿勢」
まさに幼児教育の基本がすべての基礎なのです。
子供が中学校に入り将来やりたい仕事を夢に描いた時に、すでに手遅れであるのは「その日までの準備を親がしていなかった親の行いの結果」と言う事です。
・今の理解力ではその小学校に合格するのは無理
・今の学力ではその中学校に合格するのは無理
・今の偏差値ではその高校に合格するのは無理
・今のレベルではその大学に進学するのは無理
・今の資格ではその企業に就職するのは無理
このような子供の進学や就職に関わるすべてのネガティブな要素は、親であるあなたの意識レベルで解決する事が可能なものであり、まだ小学校入学前であれば、あなたのこれからの行動次第で子供の将来の可能性は大きく開くとも言えるのです。
学歴社会はまさに階級社会であって、自分の夢をかなえるためには、その夢に届く位置にいる必要があるのです。
資本主義と言えども今の世の中は階級社会と言って過言ではありません。
「そんなはずはない」
はじめはこうおっしゃる方も、日本の制度をお話しすれば階級社会であることをわかって下さるものです。
ちなみに公務員の場合は昇進試験に合格した者だけがどんどん昇進していけます。
あくまで例ですが、本省の場合
10級:課長:待遇A
9級:課長:待遇A
8級:室長:待遇B
7級:室長:待遇B
6級:課長補佐:待遇C
5級:課長補佐:待遇C
4級:係長:待遇D
3級:係長・主任:待遇D
2級:主任・係員:待遇E
1級:係員:待遇E
このような階級社会となっております。
これは民間でも同じです。
例えば、発注元、大手ゼネコン、下請け、孫請け、施工業者のような段階式の構図です。
発注元:安定度A・労働条件A・給与所得A
大手ゼネコン:安定度B・労働条件B・給与所得B
下請け:安定度C・労働条件C・給与所得C
孫請け:安定度D・労働条件D・給与所得D
施工業者:安定度E・労働条件E・給与所得E
このように会社の立ち位置ごとに縦型の階級社会が創り上げられています。
世の中には目には見えない仕組みがすでに出来上がっているのです。
階級が上がれば上がるほど良い待遇が与えられるものですし、階級を上げる事が出来なければこの「世の中の仕組み」においては負け組となるのです。
最近はインターネットの普及で、価値観が多様化し、様々な働き方が出てきています。
しかし万が一、このような作られた社会構図の中に生きて行きたいと子供が何かしらの夢を描いた時には、この構図の中で生きて行くための能力を身につけておく必要があります。
仮に医者になりたいと子供が思ったときには「医者になるために行くべき極めてハイレベルな中学校に行ける学力」を身につけておく必要があるのです。
もちろん高校進学後に医者になりたいと考えてその道を目指される方もおられますが、ほとんどそれは理解不能なほど不可能な事であって高校進学後に天文学的な学習を用意しても、まず間に合うはずなどありません。
・明日からやろう
・来週からやろう
・来月からやろう
・来年からやろう
もし、あなたがこのような先延ばし思考で「何とかなるだろう」のようにお考えであれば、今すぐに考えを改めたほうが良いのではないかと私は思うのです。
それは、子供の成長はあなたの都合に合わせて待ってはくれないものですし、今こそやり始めるべきものだとあなたが自覚できなければ、いつまでたってもすべての子供に与えられた平等な資産である「二度とは戻らない成長期の大切な大切な時間」を有効に活用してあげる事が出来ずに、子供が将来チャンスを掴むための準備を捨ててしまう事になります。
親の気づきで子供の将来は大きく変わります。
あなたの子供が将来の夢を描いたその瞬間、一体どれほどの理解力と学力を身につけているのか?
それは今のあなたの行動にすべてがかかっているのです。
・その時になって夢に届く高さの下駄を無理やりはかせてあげるのか?
・今から自力で飛び上がるための筋力をあらかじめつけておいてあげるのか?
どちらにしましても、子供が夢を描いた瞬間に夢に届く位置まで子供の実力を押し上げておいてあげるのが親の役目なのです。
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