子供に施すのは大人の使命
これは社会的にも当てはまるものですが、大人として子供に施すのは使命です。
解釈にもよるとは思いますが、私は使命を「大人としてやらなければならないあたりまえの事」と理解しております。
踏み込んで言いますと、昭和までの日本は隣近所の付き合いが確立しており、隣近所の子供の面倒までみんなで仲良く見ていたものです。
高齢化、核家族化、ネット社会など、最近の日本の状況は自分の子を見るのが精いっぱいになっています。
結果として会社関係、学校関係、近所付き合いの家族間、それぞれがやや孤立した独立的な社会をそれぞれの家庭に持っていると感じています。
その閉鎖された家族関係がもたらす影響には良い事もあるのですが、表裏一体と言うように良くない事もあるのです。
スマートフォンなどのツールの登場で家族内でのつながりは益々多様化し、様々な状況でのリーチを可能にしました。
しかし一方で、人の子供との接点はますます少なくなり、人の子供と話す事すらなくなってきたのです。
以前の日本では「きちんと挨拶をしましょう」と教えられていたものですが、
最近では「知らない人に近寄らないようにしましょう」と教えられているのです。
私が子供の頃はすれ違うたくさんの大人に大きな声であいさつをしたものです。
こうした今の環境がもたらす良くない影響があります。
それは「引きこもりやすい社会」になってきていると言う事です。
大人もリモートワークを行い自宅での仕事が出来るようになって来たのですが、最近は自宅で塾の受講をしたり、遊びと言えば公園ではなくゲームとなって来たのです。
こうなると、問題なのは「人とのコミュニケーションが取れない教育環境」です。
この閉鎖的環境がもたらすものは「大人になってからの社会性の欠如」なのです。
人とコミュニケーションをとらないままの環境を、親であるあなたが容認していると「人とコミュニケーションを取れない」まま成長します。
これは何より恐ろしい問題となるのです。
実はこのような環境は、人とのコミュニケーションにおいて、自分の立ち位置や会話のバランスを理解出来ない大人を育ててしまいます。
引きこもりやすい社会構造がもたらすのは引きこもりの温床なのです。
・お互いを思いやる心
・他人を尊重する姿勢
・人の意見を理解する気持ち
自分の置かれた環境に感謝する思いを持ち続ける事で人を思いやり、尊重し、理解することが出来るようになります。
このような感謝の心を育んであげる事は大人としての大きな役目だと思うのです。
ですから私は普段から「使命を理解して下さい」とお伝えしています。
・子供が聞いてきたことに答えるのは使命です。
・子供の質問に答えるのも使命です。
・子供の期待に応えるのも使命です。
人の子も自分の子も同じ子供です。
これは大人として理解しておくべき使命なのです。
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