言葉に毒を入れない方がいい理由とは?
「あなたこんな簡単な問題も解けないの?馬鹿ね!」
と子供に言う人は
「私はあなたにこんな簡単な問題も解けないくらいの事しか教えてあげられない。私は馬鹿です」
と言っていることと同じになります。
このように幼少期に親から
「どうして出来ないの?」
「あなたはダメ」
「馬鹿だね」
などと言われ続けた子供の脳は、親の期待通り
「自分には出来ない」
「自分はダメ」
「自分は馬鹿だ」
とハッキリと理解してくれるのです。
このような言葉の毒を親であるあなたが口にしていると「僕はこんな問題も解けない馬鹿」と自分が馬鹿だという事を子供の脳に認識させてしまいかねません。
親の「この子に出来ないはずがない」が、子供にとっては「自分に出来るはずがない」になってしまうのです。
親の発言と子供の理解はここですれ違ってしまいます。
実はこれは意識レベルのお話しになります。
「意識は無意識には勝てない」
と言う事です。
どういう事かと言いますと、例えば
「人を見てはいけないと意識で思っていても、無意識に人を見てしまう」
「顔をさわってはいけないと意識で思っていても、無意識に顔をさわってしまう」
と言う事です。
言葉で「あなたは出来る」と子供に伝え、そして子供も「私は出来る」と意識的に言ってくれていれば、その意識的に言った言葉は子供の無意識の中に入り込み「私は出来る」と子供の無意識は理解してくれるのです。
では逆に「あなたはバカ」と子供に伝え続けると「私はバカではない」と子供は意識で思っていても、耳から入った親の言葉により「自分は馬鹿なんだ」と子供の無意識は理解してしまうのです。
ですから普段からの思考の持ち方と発する言葉は子供の将来に関わるとても大切なものなのです。
たとえば
「もうだめだ」と思ったら「あと少し」
「どうしよう」と思ったら「頑張ろう」
「難しい」と思ったら「簡単だ」
このようにネガティブでマイナスな思いを、ポジティブでプラスの言葉として口にするだけで、あなたとあなたの子供さんの人生は今より明るい方へと行ってくれる事でしょう。
親である自分の発する言葉に毒を入れない方がいい理由とは、子供の無意識にマイナスを理解させないためなのです。
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