地域支援

プレママ・初ママさんに安心を伝えたい!!地域の子育てひろばを知っていますか? 〜「地域子育て支援拠点事業」についてまとめてみました〜

こんにちは。
オンライン子育てひろば ママこぺるです。

今日の記事は、特に妊娠中の方や出産されたばかりの方へ祝福の気持ちを込めて・・・♪

\  妊娠&ご出産 おめでとうございます! /

赤ちゃんと会える日を楽しみにしていたり、初めての赤ちゃんを子育てしている日々の中で、いろいろな心配や不安がありつつも、喜びや幸せを感じながら過ごされていらっしゃるのではないでしょうか。

出産後、私たちスタッフがとてもびっくりしたことのひとつに、地域との関わりが変わった!ということがあります。

「こんなに地域とのかかわりができるなんて…!!」
と、出産前とはまったく違った街の見え方に本当に驚きました。

子育てすると、住んでいる街や人との関わりが深~くなるんです!

✅ 「こんにちは赤ちゃん訪問」で保健師さんに訪問していただいたり、
✅ 乳幼児健診を保健センターで受けたり、
✅ 地域の子育てひろばに遊びにいったり、
✅ 近くの保育園や幼稚園のイベントに出かけたり・・・
(まだまだいろいろ!)

今、地域には子育て中のママを助けてくれるサポートがたくさんあります。
中でも、いつでも気軽に行ける地域の「子育てひろば」は、乳幼児を子育て中のママの強い味方!!

「子育てひろば」とか「子育て支援センター」とか「子育てサロン」とか、地域によっていろんな呼び名があるのですが、何か聞いたことはありますか?

そこに行けば
❤️ 同じくらいに産まれた親子に出会えて
❤ 一緒に遊んだり、日常のこともおしゃべりできて
❤ 気になっていることをひろばのスタッフさんにお聞きできたりも!

(↓例えばこちらはさいたま市大宮区の子育て支援センターさんの風景。
 乳幼児親子が集まって楽しく遊んだり、お話したり和やかな時間が流れています)

出産前は、ほぼ職場と家の往復だった私たち。
「子育てひろば」の存在はとてもうれしく、子どもを遊ばせるにも何か心配事や不安を解決するにも、とにかく心強い場所!
何度も足を運び、ホッとしたり、親子ともに楽しくリフレッシュする時間を過ごしました。

そんな地域の子育てひろばは、児童福祉法に基づき、市町村が実施する『地域子育て支援拠点事業』として運営されています。

地域子育て支援拠点事業・・・と聞くと、なんだか堅いですね。笑

「子育てひろばなんて知らなかったなあ」
「どんなことをしているところなんだろう?」
「どんな人たちがやっているんだろう?」

そんなプレママさんや初ママさんに、具体的なイメージを描いていただけるよう、少しまとめてみました!

1. 子育てひろばって何をしてるところ?

地域で子育てを支えよう!という目的で、全国の自治体がそれぞれ『地域子育て支援拠点』を運営しています。その数なんと、全国に7,259か所!(2017年度)

この『地域子育て支援拠点』ですが、お住まいの地域や運営形態によって「子育てひろば」「子育て支援センター」「子育てサロン」「親子ひろば」など、色々な名前がついています。

名前は違っても、この『地域子育て支援拠点』(子育てひろば)の基本はどこも同じ!

厚労省が出しているガイドに従って、次の4つを基本事業として実施しています。

①子育て親子の交流の場の提供と交流の促進
地域の公共施設・商店街の一角・保育所・児童館などで開設されていて、おもちゃや絵本も充実!気軽に行って自由に遊んで過ごせます。他の親子と仲良くなれるイベントや年齢別クラスなどに参加できます!

②子育て等に関する相談、援助の実施
不安なこと、気になることを交流スペース等でスタッフさんに相談できます。専門家(保健師、保育士、栄養士さん等)に、来所や電話、訪問などで相談することも!

③地域の子育て関連情報の提供
地域の保育サービスなどの情報が掲示してあったり、チラシも豊富!子育てサークルや子連れに優しいお店などの身近な地域情報も教えてもらえます。

④子育て及び子育て支援に関する講習等の実施
子育てで知りたいこと、役立つ知識(たとえば離乳食講座やハミガキ講座など)を学べます!子育て支援に興味がある方に、講習が実施されている所もあります。

この4つの内容、はじめての子育てに奮闘するママ・パパにとってすごく魅力的だし、とっても心強い味方になりますよね!

さらに2015年からは以下のような再編があり、さらにさらに子育ての力強い味方になれるようパワーアップしている最中だそうです。

「一般型」:常設の地域子育て拠点(これまでのひろば型、センター型)「連携型」:児童館等の児童福祉施設等多様な子育て支援に関する施設に開設(これまでの児童館型) 
<パワーアップされる機能>
1.地域の子育て支援活動の展開を図るための取組
一時預かり事業、放課後児童クラブなど多様な支援活動を実施関係機関等とネットワークを図り、よりきめ細やかな支援を行えるように
2.出張ひろばの開設
子育てひろばを常設することが難しい地域に出張してひろばを開設
3.地域支援の取組
高齢者等の地域の多様な世代との交流・連携
伝統文化や習慣・行事を実施し、親子の育ちを支援
地域の子育て資源の発掘・育成(ボランティアの育成や町内会、子育てサ-クルなどと協働)

子育てひろばのある施設に、乳幼児期だけでなく、小中学生になっても長〜くお世話になって、本当に地域といっしょに子育てをしていく!というイメージですね。

おじいちゃんおばあちゃん方とも交流が増えて、地域の方々に見守られて子育てできたらすごく安心(^^) とてもすてきな取り組みですよね。

実際、子育てしていて、ご近所の方々が声をかけてくださったり、気にかけてくださると、本当に嬉しいです!!

2. いつから子育てひろばってあるの?

ところで全国に7,259か所もあるという子育てひろば。

みなさんは子育てが始まる前に耳にしたこと、ありましたか?
たとえば自分が子どもの頃、遊びに行った記憶、ありますか?

実は「子育てひろば」のような、保育園や幼稚園に入る前の小さな子どもたちやその親を対象とした子育て支援施設は、多くのママ・パパが子どもの頃にはありませんでした。

どんな経緯でできてきたのか、すこし覗いてみましょう。

(1)地域子育て支援拠点事業の誕生背景

少子化や核家族化の進展に伴い、子育て中の親が周囲に相談できる人がいなく、孤立感を深めてしまうことが社会問題化され始めて、久しくなります。
地域子育て支援拠点事業は、そんな背景をもとに、次のような経緯で誕生し、進展してきました。

(年表部分はサラッと流してOK!)

1990年:1.57ショック→少子化が注目される
1994年:「エンゼルプラン」(日本で最初の少子化対策)
 ※仕事と子育ての両立支援=保育園の充実が目玉
1995 年:保育所地域子育てモデル事業が
    「地域子育て支援センター事業」に名称変更 
1999年:「新エンゼルプラン」 
 ※ひきつづき、保育所の拡充が焦点
2002年:「少子化対策プラスワン」
 ※働き方の改革、親となる次世代への支援
 家庭で子育てする親への支援=「つどいの広場事業」開始    
2003年:少子化社会対策基本法、次世代育成支援対策推進法施行
2004年:「子ども・子育て応援プラン」
 ※働き方改革および包括的な次世代育成支援の推進
2007年:「地域子育て支援センター事業」と「つどいの広場事業」を
    「地域子育て支援拠点事業」として再編
 ※支援拠点の整備・拡充(ひろば型・センター型・児童館型)
2010年:「子ども・子育てビジョン」
 ※社会全体で子育てを支えようとする理念を掲げる
 支援拠点の設置目標を10,000箇所に
2015年:「子ども・子育て支援新制度」
 ※支援拠点を機能別(一般型・連携型)に再編し、機能強化を図る

↑↑ 目を通してくださった方、ありがとうございます!

ポイントをまとめると・・・

初期の子育て支援は、働く親向けの保育園整備がメインだった
          ↓
2000年前後になると、働く親だけでなく「家庭で子育て中の親だって支援が必要だ!」という声が聞かれるように。
2002年に「つどいの広場事業」がスタート!(地域の親子が自主的に行っていた活動(NPO)にも公費補助が実現!!)
          ↓
2007年、「地域子育て支援センター事業」(保育園などの働く親向けだった部分)と「つどいの広場事業」(家庭で子育て中の親向けの部分)を再編。すべての子育て家庭を地域で支え、交流も相談もできる「地域子育て支援拠点事業」がスタート!
          ↓
2015年にさらに再編!機能の強化が図られている真っ最中!! 

というわけなのです。

多くの子育て中のママ・パパが利用している子育てひろばは、20数年前に芽吹き、11年前に今の形(地域子育て支援拠点事業)になった!ということになりますね。

だから、自分が子どもの頃には「子育てひろば」なんてなかったなあ~というママ・パパが多くて当たり前!
祖父母世代(ママ・パパの親世代)に「子育てひろばって行ってた?」なんて聞いても、「それなあに?」となること間違いなしです。

でも、この新しい子育て支援(新しい、は当時の話ですね)は、まさに全国の乳幼児親子が求めていたもの!その数は15年間で3倍以上に増え、全国でなんと7,259か所にまでなっている、というわけなんです。(2017年度時点)

子育て中の先輩ママたちが、地域の子育ての現状に即して活動を始め、子育て支援者と共同で新しい取り組みを模索し、目指すべき形を作り上げてきてくださったおかげで、私たちは以前よりずっと、子育てのサポートを地域で受けることができるようになったんですね!


皆さんがお住まいの地域の、地域子育て支援拠点事業の実施状況はいかがででしょうか?

地域のひろばがあなたを待っています

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

はじめての子育ては、喜びや幸せも多いけれど、それと同じだけ、もしかしたらそれ以上に、不安や心配でいっぱいなものです。

「どうやっていいのか分からない~!!」
「これで合っているのかしら?」
「順調に成長しているのかな?」

たくさん溢れる疑問・質問・・・・・・。

そんなとき、近い月齢の赤ちゃんを子育て中のママとのつながりがあるとすごく安心できます。

なぜなら、0歳のときってちょっと特別で、1か月ごとに目まぐるしく赤ちゃんは成長するので、ママに必要な知識や情報も、そして子育ての悩みや大変さもどんどん変わっていく!!からです。
近い月齢のママ同士でおしゃべりできると、気兼ねなくピンポイントの関心事や悩みについて話せて、ホッとしたり、すっきりするんですよね。

(実際私たちもそうでした!3か月くらい先に産まれた赤ちゃんは、もうめちゃめちゃお兄ちゃんお姉ちゃんに見えた~!ママもすごく先輩に思えた~!!だから自然と月齢が近い子のママと仲良くなりました^^)

そんな近い月齢の子をもつ子育て仲間に出会えるのが、地域の子育てひろばのいいところだと思っていて、赤ちゃんとお出かけできるようになったら、ぜひ地域の子育てひろばに足を運んでほしいなあと思って、それでこの記事を書きました。

最初は、ドキドキするかもしれませんが、優しいスタッフさんが待っていてくださるので、安心して出かけてくださいね!(低月齢の赤ちゃん向けのイベントをやっているひろばの他、プレママさん対象に案内イベントをやっているところもあります。広報など要チェック!)

今、子育ての知識や情報は、ネットやSNSなどで簡単に得ることができます。
赤ちゃんの成長の目安、便利なグッズなどを載せているサイトもたくさんあるし、SNSを利用すれば、同じくらいの月齢の子をもつ方と交流することもできますよね。

その便利さの一方、
「どれが正しいことなんだろう?」
「このやり方は果たして私に合っているのだろうか?」
「うちの子、発達が少し遅れているのではないか?」
と判断できず、
調べれば調べるほど一人で不安になってしまう・・・
ということが起きやすくなっています。

でも、子育てひろばに行くと、さまざまな赤ちゃんとママがいて、「あ~赤ちゃんって一人ひとり全然違うんだ!」ということがリアルにわかります。
また、子育てひろばで他のママとリアルに会ってお話することで、「みんな同じようなことで悩んでいるんだ~!」ということが心から感じられて、気持ちが楽になるかもしれません。
きっとステキな子育て仲間との出会いが待っていると思うので、ぜひ出かけてみてくださいね。

でも・・・

中には、産後すぐで出かけられなかったり、体調がすぐれなかったり、お天気がいまいちだったりで、子育てひろばに行きにくい時があるかもしれません。

近くに子育てひろばがなかったり、しばらく赤ちゃんと二人っきりで、いきなり子育てひろばに行くのはちょっと勇気がいるな・・・、なんて方もいるかもしれません。

そんなときは『おうちがそのまま子育てひろば』、私たちママこぺるのひろばをのぞいてみてくださいね。

「いろんな人と子育ての話をしてみたいな~」
「近くに同じくらいの赤ちゃんを育てる友だちがいない!」
「他の赤ちゃんはどんな様子なのか知りたいな…」
「赤ちゃんを連れて出かけるのはけっこう大変!」

という方にピッタリな、オンラインの子育てひろばを開いています。

自宅にいながら、同じ子育て中の親子とつながり、リアルな思いをわかちあえる、インターネット上の子育て支援拠点。

「〇〇についておしゃべりしたい!」というリクエストにも全力でお応えしますのでお気軽にお声かけくださいね。

あなたの子育てがあったかい安心で包まれますように。


いただいたサポートは、今後のひろば運営のため活用させていただきます!全国初のオンライン型子育てひろばが全国の乳幼児ママのあたらしい子育ての味方になりますように・・・!