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『場』をつくる。

秋に開催予定の研修会の担当者さんからチラシが届きました。
G7サミットが終わってすぐの先月、研修会の打ち合わせではじめて顔を合わせた主催の皆さん達。

私が研修会の講師のお仕事をお引き受けする時に大切にしていることは、その「研修会をやりたい!」と思いついてくれた主催者さん達の想いをまずはじっくり聴くことから。

どんな背景でこの企画をされたのか
どんな人に参加してもらいたいのか
参加することでどんなことを体験してもらいたいのか、学んで帰ってもらいたいのか。。。

そんな「対話」から見えてくる主催者さんの想いを、しっかりした『かたち』に一緒に組み立てていく。
はじめ、ぼんやりしていた『かたち』がしっかりと浮かび上がってくる作業。
一緒に作り上げていく楽しい時間。。。

昨日は、地域子育て支援センターや児童館の先生など、子育て支援者さん達の研修会のお仕事がありました。
ただ「遊んでいる」のではなく、親子がはじめて家族以外の『社会』と繋がる大切な『場』である子育て支援施設と支援者さん達。

それぞれの施設では、それぞれの特色を生かしたイベントが沢山企画されています。
「お母さん達がキラキラ輝ける場にしたい!」
ママ達の特技を拾い上げ、ママに講師を任せる手芸や工作をする講座。
ママ達の『今』体験したいことをくみ上げて企画されたイベント。

先生達はにこにこと、はにかみながら語ってくれます。
先生達が、子育てを頑張っているお母さんを愛おしく想う気持ちが伝わって来て、先生達の親子への愛がたっぷり込められたイベントの話に胸がジーンと温かくなる。
そんな先生達に出会えた親子は幸せだ!

『場』を作る。
研修会でもイベントでも。居場所でも。

ただ人が集まれば『場』になるのではなく
参加してくれる人を想い
準備してくれた人を想う。
「こころ」と「対話」があって『場』が作られる。。。

今日のお仕事は、子育て支援施設でのママ達の座談会。
赤ちゃんから幼児さんまでを育てているママ達の想いを一人ひとり聴いていく。
はじめは何だかよそよそしかったママ達の様子が、一人しゃべり、二人しゃべり・・・全員がしゃべり終わった頃には、子育て仲間の一体感に包まれた。

座談会が終わっても涙がほろほろこぼれ落ちていたお母さん。
そっとスタッフさんが背中をさすって涙をぬぐう。
「土居さんに少し聴いてもらいんさい」
と彼女はそっと距離を置いた。

涙を流してまで語ってくれたママを想い
背中を押してくれたスタッフさんを想う。
「こころ」と「対話」で作られた『場』の居心地の良さ。
暖かい。。。

秋の研修会のチラシが添付された担当者さんからのメールには
「チラシを作っていて、とても楽しい気分になりました♪」
とメッセージが添えられていました。

まだ見ぬ参加者さんに想いを馳せる「彼女」
「彼女」が楽しみに想っていてくれることを嬉しく想う「わたし」

『場』を設えれば、そこに『学び』が展開される。
どんな『場』になるのか。蓋を開けてのお楽しみ。
あなたとの出会いをお待ちしています・・・。


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