ヤングケアラー
みなさん、ヤングケアラーを知っていますか?
ヤングケアラーとは『家族にケアを要する⼈がいる場合に、⼤⼈が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情⾯のサポートなどを⾏っている18歳未満の⼦ども』(⼀般社団法⼈⽇本ケアラー連盟HPより)
病気や障害のある家族のお世話や、依存症や精神的に不安定な家族のサポート。幼いきょうだいの面倒を看たり、外国から日本に移り住んでいる日本語の話せない家族の通訳などなど。ケアと言っても十人十色。
私はヤングケアラーについて正しく知ってもらう為の研修の講師や、当事者の座談会などにも関わるお仕事もしています。
今週の打ち合わせ。
当事者にとっても、支援者にとっても、その子どもや家族を取り巻いている地域の人にとっても、まずはヤングケアラーについて正しく知っておくことが大切!と改めて実感。。。
私は小学生の頃「家庭の事情」で数カ月学校に行けない時期がありました。
担任の先生は全てではないけれど「事情」は知っていたんだと思います。
当時の私にとって学校は唯一安心して子どもらしく居られる場所。
担任の先生から特別扱いして欲しいと思ったことはなく、家庭のことは出来れば触れて欲しくない話題。
反面…。担任の先生が暖かく優しい眼差しで語りかけてくれた時には、自分のことを心配していることが伝わり、知っててくれる大人が居ると想うと安心する感覚も。。。
そんな複雑な気持ちを味わってきた私は、座談会で当事者の方が語られた「当時(子どもの頃)は話したくなかった」気持ちもよくよく実感出来ました。
また座談会では「どうせ分かってもらえない」「話したって仕方ない」と考えていたとも語られました。
周りには自分と同じ状況の友達はいない。自分だけ。
「私は『普通』ではないんだ」
当時の担任の先生は私の気持ちを察してか、家庭のことは何も聞かれませんでした。でも。こども達は残酷です。。。
「何で休んでたの?」「お父さんはどこにいるの?」
答えたくないことをどんどん、どんどん聞かれました。私は沢山嘘をつきました。
嘘をついた自分に罪悪感を感じ、『普通』ではない『悪い子』だと思い込む。
もはや、家族の状況すら自分のせいではないかと思い悩んだ事もありました。
周りに相談出来る人もおらず、「心配をかけてはいけない」と家族にも話をせず。ただ一人で。ただただ一人で。
「自分が産まれて来たのがいけなかったのか?」
「自分がちゃんと出来ないからみんなが不幸になってしまうのか?」
そんな気持ちを抱えながら日々を「頑張って」こどもらしく過ごしているヤングケアラーが居たら。あなたならどう声をかけますか?
私はヤングケアラーのこども達を「可愛そうな子」と同情するのではなく、今をたくましく生き抜く力のあるこども達の「強み」をこども達と一緒に見つけていきたい!そう思いながらお仕事をしています。
noteを読んでくれたみなさんがヤングケアラーについて少しでも考えるきっかけになってくれたら幸せです。
みなさんと『一緒に考える』を続けていきたいと思います。