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夢は繋がる。想いも繋がる。

息子くん達がまだ小学生に上がるか上がらないかの頃。
友達の披露宴が、まだ出来たばかりのマツダスタジアムのパーティールームでありました。
はじめて観るプロ野球に息子くん達の目は輝き、ヒットを打つ度に、アウトを取る度に、飛び跳ねて喜ぶ息子くん達。
まだ野球のルールも分からない息子くん達が、こんなにも楽しめるんだと驚く程でした。

そこから下の息子くんの野球人生が始まりました。
最近、息子くんが保育所だった頃の先生に会いました。
どうしても保育所で「野球がしたい!」と言う息子くんの為に、当時先生は柔らかいゴムボールを買いに行ってくれたそうです。
そして毎日毎日うちの息子くんを中心に、先生も一緒に野球をして下さっていたそうです。

今では息子くんも立派な高校球児になりました。
小学生頃
「ママ、僕ね、高校は野球の強豪校に行くから寮に入ることになるよ。淋しいけど我慢してね」と言った通り。息子くんは親元を離れて、野球漬けの毎日を過ごしています。

私は一つのことに熱中して、何年もとことんやってみる!という経験がありません。
どれもかれもが中途半端。
習い事もダイエットも、インテリアも絵画もピアノも。
何でなんだろう・・・。
ずっと悩んでいましたが、悩むことまでとことんできず。
まぁいっか。しょうがない!と開き直る始末。

そんな私から見て(親馬鹿ですが)、小さい頃からずっとずっと大好きな野球をやり続けている息子くんを心から尊敬しています。

春から今まで一度も帰省することはなく。
最初はメールで弱音を吐くこともありました。
今では弱音を吐くことも少なくなりました。

けれど、メールを見れば、ただの「うん」の一言からも、気持ちが伝わってくるのです。
あぁ最近スランプなのかな?
元気がないな。
お友達と上手くいっていないのかな。
バッティングが不調なのかな。
色々な心配が私の頭を巡ります。

息子くんからの「うん」の後に続く「ありがと」に。
あぁ。
ママに心配をかけまいと、必死にこらえているんだな。
今は一人で頑張って乗り越えようとしているんだな。

私は中高生の時、腎臓の小児難病ネフローゼ症候群に罹患し長く入退院を繰り返していました。
何度も再発を繰り返してしまった自分を責めて、母や家族に迷惑をかけてしまっている自分にいたたまれず。。。
母は、朝から夕方まで工場で働いた後、車で一時間の道のりを飛ばしてお見舞いに来てくれました。

本当は毎日でも来て欲しかった。。。
病室から瀬戸内海の海岸線の道を走る車のライト。
「あれはママかなぁ」と瞬く灯を待ちわびる。

けど、疲れて運転するママが心配で、申し訳なくて、「そんなに来なくていいよ」と冷たく言い放つ。
「本当は来て欲しい」そんなことを口にしてしまえば、「家に帰りたい」「淋しいよぉ」押し殺していた感情が溢れだして来そうで。
そんなことをすれば余計にママを困らせてしまう。疲れさせてしまう。
帰りの道中も暗い中一時間の運転が待っているママ。ぐっとこらえて素っ気なく言い放った。

今の息子くんの素っ気ないメッセージはその時の私に似ているのかもしれない。。。
当時母は、そんな私の心にもない態度には取り合わず
「ママが会いたいのよ。また来るけんね」と頭を撫でてくれた。
こぼれそうになる涙をこらえて。ドアが閉まった途端に枕にうっぷした。

先週、他県に住む親友家族がマツダスタジアムに観戦に来た。
久しぶりの再会。以前会った時には幼かった彼女の子ども達も、小学校高学年に差し掛かろうとしている。
「うちの子ね、かずこちゃんの息子くんに憧れてて、昔送ってくれた息子くんの動画とか、Instagramをめちゃくちゃ見てるんだよ。将来の夢の1つは野球選手なんだって」

一生懸命野球に取り組む姿は人の心を動かす。
その感動と呼ばれる心の揺れはこんな風に派生して広がっていくのかと、これまた私の心に響く。
「息子くんみたいになりたい!」と人の心を動かせる息子くんは本当にすごいなぁと、ここでも親馬鹿全開響かせた。

息子くんよ。
辛いことばかりでは困るけれど、何も辛いことがないのは勿体ない!
人は課題(乗り越える壁)にぶち当たった時、それをどうにかしようと頑張った先に、本当の成長が待っている!!
今辛いことがあるならそれはラッキー☆
成長のチャンスだ!
大切な大切な息子くん。ママは応援しているよ。


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