コンセプト主義に寄りすぎな今のコンテンツ産業を生き抜く方法を考えよう
みなさん。コンテンツ産業を生き抜いてますか?
わたしは生き抜いてません。
死にました。
ええ。
死亡率高い世界ですからね。
わたしはドッジボールで言うといま一回当たって外野の状態です。一発当てて内野に戻らなければいけません。何の話をしてるんだと思われる方はまだ人生の本当の味がわかっていません。
そうなの。
うん。
それでね。
これを読んでいるあなたがどういう状態かわかりませんが、まあnoteなんぞでこんな記事を読んでいる方がそんな大野くんと杉山くんみたいな位置にいると思えないので、ざっくり同類ということにしちゃいます。
ここで「そうじゃないぞ! おれは勝ち組だ!」とおっしゃられる方もいるかもしれませんが、そういう方はぜひわたしのほしいものリストからなんか買ってください。それがノブレス・オブリージュです。
わかりましたね。
わかった?
おねがいしましたよ。
そんなわけで、今回は現代のコンテンツ産業において生き残る方法を考えていきましょう。
今のコンテンツ産業はコンセプト中心主義:
さて、異口同音に言われがちなことですが、さいきんのコンテンツ産業はコンセプト中心に走りがちですね。
いちばん言われがちなのは「なろう小説」を筆頭としたウェブ小説です。タイトルから明確にコンセプトを打ち出して売る方向性です。
(注:実際には、ウェブにはだいたいあらゆるタイプの小説があって、その中で目立ってるのが俗になろう系と言われるジャンルというだけなんですが、この辺の話題を細かく説明すると超長くなるので割愛します。どうせ雑語りする人、読まないし)
あとはマンガもそうですね。古参のマンガファンが渋い顔をするほどコンセプトを前面に出した作りです。タイトルと表紙だけで「どんなキャラがどんなことをするか」「どんな世界でどんなことするか」が伝わる作りですね。個人的にはマンガのほうが先鋭化している印象すら受けます。
紙媒体でもそんな調子ですから、ウェブなんかはもっとそうだといえます。
みんなもう「むき出しのコンセプトで殴り合ってる状態」ともいえるでしょう。現代アートかな?
われわれも、この戦場で戦うために「コンセプト能力」を上げなくてはいけません。これは妖怪漫画でいうところの妖力みたいなものです。
そうなの。
わかった?
お願いしましたよ。
コンセプト主義とは?:
ここでいうコンセプト主義というのは、大まかには「足し算」の発想と言っていいでしょう。厳密には違ってきますが、ややこしい話はくっそめんどくさいので大学とかでやってください。
とにかく、ここでは「○○+○○」という感じで、組み合わせの発想で新奇性を出す動きに注目します。
いちど念頭に置いてみると、このパターンが世の中にあふれていることに気づくはずです。
たとえば最近話題になった「なでしこ寿司」は「寿司+男女差別」です。
これまでありふれたコンテンツ、いわばレッドオーシャンだった「寿司」に「男女差別」という要素を追加して大いに話題にしたわけですね。
本屋さんに行ってタイトルをざっと見れば、わたしの言っていることがわりあい事実に近いとお分かりになるはずです。本を作ってる人も企画書を通さなきゃいけないですからね。
大ざっぱすぎると思う方もいるかもしれませんが、広告代理店の人とかはマジでこういうノリです。
プレゼンとかパワーポイントを触りすぎると脳がそうなっちゃうんですね。ブルーライトかな?
具体的にどうするか?:
さて、もう種明かしはしてしまいましたから、あとはくっつける二つのものを見つけるだけです。
だけなんですが、ここで重要な二点があります。
まず一点。
少なくとも片方は「あなたが好きなもの」にした方がいいです。
両方興味ないものだと、やっている本人が超イヤになります。
まじで、嫌になります。
これを読んでいるみなさんがわたしと似たタイプという前提で話しますが、興味ないことをやっていると、まじでいやになります。
そしてだんだん自分のことも嫌いになり、毎朝つらい気分で目覚め、気が付くと暴力・殺人・人肉食などに走ることになります。
もう一点。
少なくとも片方は「普遍性のあるもの」にしましょう。
ここでいう普遍性とは「人類の多数が興味を持ちがちなもの」です。
人類、しょせん動物ですから、本能的に興味の向くものがあります。
具体的にいうと「食い物」「犯罪」「エロ・恋愛」「家庭・繁殖・子供」「暴力・流血・病気」「金銭」「人間関係・共同体」「光もの・キラキラしたもの・豪奢品」「征服・植民地主義・奴隷制度」などです。
興奮しますね。
具体的にイメージがわかない方は「マズローの欲求段階説」というのをググって読んで、出てくるピラミッド型の図形を壁に貼りなさい。これが人間のだいたいの図です。
以上です。
おわりに:
最後に宣伝になりますが、
小説サイト「ノベルアップ+」様で「脱法勇者」というのを連載しています。
クライマックスが近づいており、もうじき完結のよていです。
今が読み頃です。よろしくお願いします。おねがいしましたよ。
https://novelup.plus/story/133552962