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物質的豊かさと精神的豊かさ

最近知人のすすめでカイジに手を出した。みなさんが真っ先に藤原竜也を思い浮かべるであろうあの作品である。だが今回は映像ではなく原作の漫画。これだけヒットしたのもうなずける展開で、何度もどんでん返しがあり常に手のひらに汗を握る。第1章を読み終わった時点でいったん気力がそがれ、体力を回復しないと次に行けないような重く苦しい作品だった。

ここまでの世界が本当に現実にあるのかはわからないが、形を変えて「負けた」ものが「勝った」ものに搾取され、一度「負け」てしまった者が這い上がるのには命を懸けるほどの挑戦が必要となってくるという構図は資本主義社会をそのまま表しているように感じた。

けれどもやはり私は「金」と「勝ち」がすべてだとは思わない。それは時代の流れによることもあるだろう。物質的豊かさだけでは心が満たされないことに世の中は気づいている。

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『風の時代』という言葉を聞いたことがあるだろうか。
少しスピリチュアルな話になるが、西洋占星術では、2020年末頃に起こったグレート・コンジャンクションという惑星の現象により、約200年続いた「土」の時代が終焉をむかえ「風」の時代がやってきたと捉えられているそう。詳しくは各自で調べてみてほしいのだが、この『風の時代』というのは見えざる風が変化をもたらすように、情報、知性、コミュニケーション、そして教育のような無形の要素が中心となる時代だそう。

まさに今ネットが世界を支配し情報にあふれている。またオンラインが増えているからこそ人と人とのつながりについて考え求めている。この「風の時代」というものが後付けだとしても、確かに世の中の風潮は物質的豊かさから目に見えないものへと移行してきている。
 豪華な家具で固められた持ち家よりもミニマリストに
 ブランド物のバックや時計よりもコミュニティに
 スポーツカーよりも自分の経験に
そんな風に人の興味の方向が変わってきている。

私は自由がほしい。想うままに、心のままに、何にも縛られず生きていきたい。外的なものだけでなく、自分の心の中にある苦しみ・恐れ・不安から解放されて愛情ですべてを満たしたい。そんな世界で生きていきたい。絵空事がそうではなくなる日がいつか来るかもしれない。それを願って。


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