山田寺の仏頭に恋をして
白鳳の貴公子と呼ぶにはあまりにも血にまみれた権力争いの果てに、いまも首だけになって、遥か遠くを見つめてらっしゃる美しい方。
25年前の古美研で興福寺を訪ねた時は、宝物館はもっと半屋外みたいな感じで、山田寺の仏頭は入口近くだったか順路の途中だったか、ぞんざいに柵に囲まれてどんっと置いてあったイメージ、、その当時だって国宝だったんだからそんな訳はないだろうけど、、先に行く集団を気にかけつつ、なんじゃこりゃ、と思って立ち止まった記憶。かっこいいと思ったかどうかは覚えておらず、どち