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Mayumi B
2016年6月22日 16:27
跪いて、横たわるミヤケに薄い蒲団をかけ直した。これできょうの仕事は終わりだ。志穂は、一時間半の疲れを拭うように、立ち上がるとワンピースを頭からかぶり、短めのスカートの裾を直した。自分の体で一番気にいっている形のいい脚に、視線を後方から感じ、志穂は振り向いた。ミヤケは、柔らかい空虚を楽しんでいるような、くつろいだ表情をしていた。志穂は、ミヤケのその表情を見るのが嫌いではなかった。「