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インスタ映えに疲れたときに見る「もう、家に帰ろう」

”インスタ映えに疲れた”

インスタ映えするオシャレ写真を撮ろうと必死になりつつ、その反面、心の中では「インスタ映えに疲れた」って思っている人は実は多いんじゃないかと思う。私もそのひとり。

最近の私のテーマは「人と比べない」だけど、それでもフォローしてる人のインスタ写真を見るとどうしても自分と比較してしまう。
お洒落なカフェのランチや派手なファッション、整理整頓されているミニマリストの部屋や、丁寧な暮らしの様子が溢れている中、かたや私は生き方も頭の中も雑多にあふれている。けっしてオシャレではない。

そしてたどり着くのが

やっぱりキラキラしてるインスタ映えは疲れる

ということ。オシャレに特化した写真や洋服やインテリア、生き方って一見すごくキラキラして見えるけど、自分の本質とかけはなれていけばいくほど、潜在意識の自分が疲れてると感じる。

「もう、家に帰ろう」というキラキラしてない最高の写真集

そしてたどり着くのが結局この一冊の写真集。

最近新しいカメラを買ったので、写真意欲を上げようと思って手元にある写真集を見直すことが増えたんですが、その中でも何度も見返しては胸がぎゅっとするのがこの「もう、家に帰ろう」という写真集。

写真家の藤代冥砂さんが、奥さんでモデルの田辺あゆみさんを撮っているというポートレート写真集なんですが、今から20年前のものとは思えないほど、2024年の今見ても「うわーーー」と感動する内容ばかり。

この本が発売された当時、周りの友達たちと興奮しながら見たのを思い出す。「こんな夫婦になりたい!」と。「こんな風に旦那さんに見てもらいたい!」と。

ありふれた日常のワンシーンなはずなのに、どうしてこうも「愛」が詰まっているんだろう。なんてすてきな夫婦なんだろう。

そこには決してオシャレさなんて狙ってるような感じはなくて、ただ、眼の前にいる大切な愛おしい存在を写真に撮っているだけ。その写真に一言添えているだけ。

そこには、流行っているフワフワパンケーキを食べてる決め顔の着飾ったキラキラ女子が写ってるわけでもなく、こすりにこすられた人気の写真映えスポットで撮られた写真でもなく、ただひとりの男性が奥さんの日常を切り取った写真なだけ。

あー、こういう「誰かが誰かを愛おしいと思っている」のが伝わるのが写真の良さなんだなぁと改めて思い知らされる。

というわけで、私もこれからも相変わらず「作られたキラキラな世界観」のインスタ写真にピーチクパーチク文句を言いながら、日常の延長線上にあるリアルで愛のある写真を撮っていこう。

ほんと、この写真みたいな夫婦に憧れるわ。結婚したことないけど。



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