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血栓症について(1)歩行困難な足首の激痛

平成17年、私は血栓症になりました。

いわゆるエコノミークラス症候群みたいなものです。足の静脈に血の塊(血栓)ができて詰まった状態。

24才で発症したので、気づけばもう16年。いまでも血管には血栓がある状態で毎日過ごしています。

これから数回に渡って、私の持病である「深部下肢静脈血栓症」と、その引き金になったであろう「プロテインS欠乏症」という病気について情報をシェアしたいと思います。

足首が鬼腫れ&激痛。5mも歩けない

当時、長崎の某大学4年生だった私は、卒論を書くために椅子に座りっぱなしの時間が増えていました。ちょうど同じタイミングで風邪をひいて、一人暮らしをしていた私は引きこもってほぼ引きこもり状態で数日過ごしていました。

風邪も治って、授業のために大学に行こうと家を出た時に

あれ?私の左足首、あほみたいに腫れてない???

と、くるぶし付近がボッコリと尋常じゃない腫れかたをしているのに気付きました。とはいえ、大学に行かなくてはいけないのでハイカットのブーツを履いて大学に行きました。なんとなーく足首付近が痛いんですよね。鈍痛。

※お気付きでしょうか?足首痛いのにハイカットブーツという、くるぶしを締め付けるような靴を選んだアホさを。

大学の授業が終わっての帰り道、食料品がなくなっていたことを思い出して、大学近くのスーパーに寄って帰ろうと歩き出した直後。

痛い。足首がめちゃくちゃ痛い。歩けない。
ブーツが足首に当たって痛い。
なんだこれは。痛い痛い痛い痛い。。。。
捻挫か?折れたか?なんなんだ???

左足にこれまで経験したことない激痛が走りました。という思いが頭にグルグル回りながら、普段なら10分程度のスーパーまでの道のりを30分以上かけながら牛歩で歩く。長崎のチンチン電車を横目に、数歩歩いたら休憩。

さすがに怖くなって、すぐ近くにあった大きめの総合病院を受診することにしました。

リンパ炎という誤診?

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昔のことなので記憶も曖昧ですが、総合内科で診てもらったと思います。左足首がガッツリ腫れているのを見た医師の診断は

「リンパ炎でしょう。抗生剤の薬を出しておきます。」

なるほど。リンパが炎症起こしてこんなになってるのね。ふむふむ。捻挫かと思ってたけど、なるほど。たしかに風邪もひいてたし、体の中が炎症してるんだろうな。

と、抗生剤を受け取って家に帰りました。もちろん、足は引き続き激痛で牛歩での帰宅。いや、たしか痛すぎてタクシーに乗ったわ(笑)

一人暮らしの家に戻って、実家に電話。ちなみに私の父親は医者なので、一応報告のために経緯を伝えました。

そしたら

「それ、リンパ炎じゃなくて血栓症かもしれない。早く帰ってきて、こっち(福岡)の病院でエコー検査したほうがいい」

という判断。
偶然なのか必然なのか、数日前に父が診た患者さんで同じような症状の人がいて、その人も検査をしたら血栓症だったらしいのです。

補足:どの科に受診すればいい?

ちなみに、血栓症疑いだとしてどの科を受診すればいいのかわからないですよね?

捻挫や骨折なら整形外科ですが、怪我もしてなくて足が腫れている時は「循環器内科」を受診することをお勧めします。

医者の家系で育った私からの一言。

世の中には、とても勉強熱心で患者さんに寄り添って一緒に考えて悩んでくれるお医者さんもいますが、肌感覚としてはごく少数。

目の前の症状改善のために治療はしてもらえても、お医者さん自身も人間の身体について完璧にわかってるはずもなく、専門外のことだと「よくわかりません」ってなるケースも多いです。

自分の体は最終的に自分で管理していくもの。お医者さんに任せっきりはよくないです。




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