サ、ラ、ハ、レ

信じたい 気持ち

波に さらわれ

ノミコマレ

音に かき消され

消えてった

呆然と立ち尽くしながら

押し寄せる波を ただ 見つめてる

大切なものは 全部 遠く 向こうへ

私をも 連れていこうと する

足に絡みつく白波

そうは させてなるものか

砂ごと波を 蹴り上げて

黒い海を 横目に思い切り 走り続けた

何度でも 甦れ

自分だけは 信じよう

そう思った瞬間

手に 温もりを感じた

そっと 開いて見てみると

コ、コ、ロ、ア、ス、ハ、レ

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穏やかな笑顔とともに 私は

ぎゅっと

その手を 握りしめて

湿った風に吹かれながら

海を

荒れ狂う その海を、

もう一度 見つめ返していた