【旅行記】VIVANT聖地巡礼inモンゴル 3日目中編
サインバイノー!(モンゴル語でこんにちは)
旅の道中、挨拶大事デス!
モンゴル滞在3日目のメインはバヤンザクです。本来は前日に訪れる予定が、大雨の影響で変更になりました。
しかしどうだい。
もうめっちゃいい天気。ツイてると言っていいでしょう。旅の神様ほんとありがと。
ありがとついでに、3日目のこの日、8月11日は私の誕生日でした。
事前にシホさんには伝えており、せっかくなので「モンゴル的なお誕生日祝いってどんな感じなんですか?」と訊いていました。
「モンゴルでは家族や友人が集まって、料理をたくさん用意して、ケーキも食べて、カラオケで歌います」
と教えてくれました。うーん。
正直たくさんの料理は勘弁して欲しく、カラオケも私の貧弱な喉の筋肉では声が出ないので、モンゴル的なお祝いは辞退しました。
ただケーキは用意してくれる事になりました。この道中のどこかでケーキを買うことになっています。
海外のケーキってちょっと…けばやかしく甘そうなのですが、ま、それもモンゴルでの誕生日ということで楽しみにしていました(この後ケーキで悲劇が起こります)。
さて、バヤンザクに向かう車内。残り約100km。
強い日差しで車内の温度が上がるため、屈強な男性陣は車内のクーラーをMax低い温度にしてガンガン利かせます。時折凍えたので、バックパックの奥底に仕舞い込んだ、前日買った毛糸のストールをよっぽど引っ張り出そうか考えたんですが、走行中振り向いて後ろ向きになって引っ張り出すのも酔いそうなので寒さに耐えました。
しかしなぜか、たまにクーラー切られて、途端に車内が灼熱地獄になったりもしました。車に置き去りにされた園児が熱中症で…というニュースが頭をよぎります。寒いより暑い方が耐えられません。その時は速攻で「暑いです。やばいです」と訴えました。
車内温度はこんな感じで大体いつも極端でした。
日本から持参した滋養強壮剤『キュー○ーコーワ○ールド』を飲みつつ体調管理に努めます。
ドライバーさんは「本当に方角わかってるの?」と不思議に思うくらいスイスイと(実際はクネクネガタガタ激しく蛇行しますが)道なき道を進みます。
正確に言うといくつかの轍の上を進んで行きます。
バヤンザクに向かう道中は本当に揺れて、ガイドのシホさんですら「もうこのジェットコースター(状態)勘弁して欲しい」と言っていました。
言いながらスマホでモンゴル語版VIVANTep1の続きを一生懸命観ていました。酔わないんだ…。さすがモンゴル人、逞しい。
私にも「頭大丈夫ですか?」とやや語弊がありながらも気にかけてくれました。「頭、すごい揺れるでしょう」
酔うというより、揺れに対して身体が強張るので、首肩腰がバッキバキでした。堺雅人さんの境地には到底至れませんでした。真逆でした。
※堺雅人さんはVIVANT番宣番組の中で車の揺れに対し「マッサージチェアだと思うようにした」とおっしゃっていました。
やがて遠くにラクダの黒い影の隊列が見えてきます。本物ではない事は何となくわかりました。
キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!
写真撮っていないのですが(VIVANTと関係ない場所で写真撮らなさすぎた)、料金所ゲートがあってまぁまぁな観光地である事がわかります。若い女の子がカード決済で対応していました。
料金所を通り、またバーっと走って、お土産物屋さんやカフェが並ぶ建物の手前に駐車場があって、そこに車を停めます。
地面が赤みあるせいか、めっちゃくちゃ暑いです❗️
でもこんなの、最近の日本の蒸し暑さに比べれば、乾燥しているだけ全然マシです。
紫外線だけ怖いので日焼け止め塗って帽子被ってストール巻いて水とアクスタとぬい持って、いざ!
お土産物屋さんは、ラクダの毛などで作られたラクダのマスコットやキーホルダー、フエルト製品っぽいのもありました。10軒くらい店あるけど同じような物が並んでいました。
シホさん曰くカードが使えるとの事なので、お土産は見学後買うことにしました。ゴビのお土産、いいじゃないですか。なかなかここまで来られないですからね。
そして中へ…。
青い空!
前日大雨だったのが嘘のようです。地面もところどころ水たまりがありましたが、ほとんど乾いています。
しかしシホさん、暑さでバテて途中で「ここで休んでいるので観て来てください」と座り込む…。
帽子なしサングラスなし、そりゃあキツいよね…。
遠慮なく私はグイグイ進みます。シホさんの旦那さん(モンゴル語しか話せない)が付いてきてくれました。
この旦那さん、相槌がアディエル(※)みたいなんです。
ep1でアディエルが乃木さんに「日本人には世話になっているからな」と言い乃木さんが「そうなんですか?」と訊くと「ンー⤴️」って相槌打つのですが、
この「ンー⤴️」ってのが、口を完全に閉じて鼻から音が抜ける感じで、まぁまぁ独特だなって思っていたのですけど、出会ったモンゴル人男性、何人かこういう相槌の仕方していて
「アディエルっぽい🤭」
と一人ほくそ笑んでました。
またこの旦那さん鼻歌も歌いながら歩いてて、そこもアディエルっぽいんですよ ‼️
え、アディエルか?
見た目は全然違うんだが(あ、すみませn…)
※アディエルって誰?と思う方はVIVANTep1観て。ください(注釈になっていない)。
弾丸なので滞在時間20〜30分でした(短)。
で。
入口付近のお土産物屋さんでお土産を買おうとしたら「やっぱりカード使えない。現金のみです」と言われ絶望。モンゴル通貨トゥルグに換金していないのです。このツアーではお金使うところないと言われていたので。
困っているとシホさんが「日本円の現金があれば、私に日本円くれれば私が現地通貨で払います」と言ってくれました。ありがたい‼️
日本円は予備を手元に少し残すとして、6000円分のラクダのマスコットをここで購入しました。数はあまりまかなえなかった…。
お店の人、5個以上買ったらマケてくれるって言ってたのに、値引き額はほんの数十円のようで、日本円支払いでは全く影響なし。
カードは使えないけれど、シホさんは電子決済していました。至る所で電子決済は利用していました。どこももうそんな世の中ですね。私のクレカも、海外旅行が多いので早い段階でタッチ決済可能カードに切り替えていましたが、これもモンゴルはほぼどこでもタッチ決済でした。
他の店も売っている物は大体同じでも見て回りたかったけれど、何と無く先を急いでいる感じもあったので、売店で水を買ったらサクッとバヤンザクを後にしました。
前日のホンゴル砂丘といい、このバヤンザクといい、ここまでの移動含めVIVANTがどのように撮影されたのかを身を持って体感出来て、改めてとんでもないドラマだったな‼️ と実感。
役者さんだって、あんな過酷な移動して、着いたら演技。疲れ顔なんかしていられないわけです。
動物たちも演技。スタッフも同様に移動してセッティング・撮影、云々…。
とんでもないドラマだったよVIVANT‼️
ますます作品に愛着が湧きました。
とんでもない作品をこの世に放ってくれて本当にありがとうと感謝でいっぱいです。
さて。
バヤンザクを後に、翌朝まで写真が一枚もありません。基本車の中にいるだけだし、こういった旅行記も書く予定なかったので、細かい写真撮ってないんです。
それよりもこの後、この度一番過酷な状況で心折れたので、それどころでもなく。
車に乗るとシホさんから「相談がある」と持ちかけられました。
「ドライバーさんの娘さんが今バヤンザクにいて、ウランバートルまで送ってあげたいのだが、車に乗せていいですか」
ウランバートル?
「ウランバートルって遠くないですか?」
一晩かけてそこから来たからね。
「でも次の目的地のナライハの通り道です」
と言われ、あ、そうですか、と。まぁ断る理由もなく「いいですよ」と言うとドライバーさんも「サンキューサンキュー」
この日の夜はナライハのツーリストゲルに泊まる事になっています。
お誕生日会があり、シホさんから誕生日プレゼントとして全身マッサージを受けることになっており、3日振りのシャワーがあり(水圧と水温は期待しない)、最も重要なのが❗️貴重な充電の機会です。とても大事な宿泊先です。
娘さんがなぜバヤンザクにいるのか(実際はダルンザドガドという街だったと思う)という詳細は何もわからず、娘さんを拾いに行くことに。
しばらく走ると街に入り、モールの駐車場に停めるとシホさん「私たちはここでトイレ休憩しましょう」というのでついて行きました。水洗トイレ大事。
トイレから出た後もモール内を放浪。「車は今別の場所に行っているので、私たちはここで少し時間潰しましょう」との事。
モールといってもホームセンターとスーパーがくっついたような感じで、私たちはスーパーに入りました。
シホさんは
「会社(ツアー会社)に誕生日のケーキを探しに行くと言ったら、それはこちらで用意をするから、あなたは目的地へ行ってください、と言われました。だからここでは買いません」
と言いました。
まぁ、そうでしょうね。
寄り道してると時間が…ね。なんせ距離が…ね。
ふと思いましたが、シホさんもドライバーさんも道中、しょっちゅう電話で喋っていたのですが、密にツアー会社と連絡を取って指示を受けたり、店の相談などを交わしていたようです。めちゃめちゃ臨機応変なんですね。すごい。
店の中に入って商品を見て回り、乳飲料のコーナーでシホさんがチャツァルガン入ヨーグルト?牛乳?ドリンクを手にし「これ美味しいですよ。飲んでみてください」と私に1本渡し、自分は開封してゴクリ。
でたー。
お支払い前に開けて飲み食いしちゃう海外あるある。
そんな場面を旅行中に見た事はあるけれど、さすがに自分はやったことはなく、相当な抵抗感がありました。
「お会計前ですよね」
「大丈夫ですよ」
「いや~でも…」
「後で払えばいいので。とにかく飲んでみてください!」
と、シホさんもなかなかの圧をかけてきます。
仕方なく意を決して開封。不思議な気持ち…。
味はまぁまぁでした。ヨーグルトは全然良いのですが、乳は苦手なので…。乳よりのヨーグルトっぽかったです。
飲みながら店内を放浪し、シホさんはモンゴルウォッカの小瓶が並んでいるのを指差し、「お土産にお勧め。とっても安い。瓶の絵柄はモンゴルの県を表す絵が書かれている」と説明してくれました。
以前はこういう蒸留酒の小瓶って買ったのですが、今回買わなかったんですよね。このときの心境は「まぁ、今回はいいかな…」でした。何となく溜まっている疲労が思考に蓋をしていたというんですかね…。「ウォッカは誰も飲まなそうだしな」とか(冷静に考えればそんなことはないのだ)。
シホさんはチョコレートやお菓子などをさらに買い込んでお会計を済まし、それでもまだ「車がまだ戻ってこれないから」と、イートインコーナーでさらに待機することに。
この間でまたモンゴル語版VIVANTの続きを一緒に観ました。ちょうど乃木さん・野崎さん・薫さんが肥溜めに身を隠すシーンで、シホさんは顔を背けて「無理ぃぃぃ!」と悶えていました。本物じゃないとわかっていても苦手だったようです。
シホさん、住まいがダルハンだと言います。
「最終日、mallowskaさんがダルハンに行くなら一緒に行こうかな。案内も出来るし。1人だと不安でしょう?」
正直1人で不安ということは全くないのですが(都市だし)、どっちでもいいですよ、という気持ちでしたが、シホさんは会社に交渉してみるとの事でした。
本来は最終日はウランバートルまで送ってもらったらそこでツアーは終了。そこから先はオプションで、ガイドなし・モンゴル語しか話せないの別のドライバーさんがダルハンまで車で送ってくれる事になっています。
そんなこんなでようやく車が戻って来て出発したのですが、街をあちこち走り娘がなかなかつかまりません。
過酷なひとときの幕開けでした。
後編は写真一切ありませんが、過酷な状況を粛々と書いて行きます。