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【旅行記】VIVANT聖地巡礼inモンゴル 4日目 後編

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前回まではこちら↓

ベルヒの草原を後にし、ヘンティーの街(ウンドゥルハーン・ヘンティ県の県庁所在地だそうです)へ戻ってきました。
ちなみにこのヘンティはチンギス・ハーンの生まれた地、だそうです。

晩ご飯を食べることにし、KH Hotel & Restaurantという店に入りました。
※モンゴルでやや大きなレストランとなると、このようにホテルやカラオケ屋と一緒になっている事が多い印象です。

大きな舞台があるお店。私たちの座っている側は窓際で、お客さんはまぁまぁ入っている。後で調べてわかったが、披露宴会場になったりもするらしい。

メニューを開き、サラダと、トマトの入ったスープを注文しました。店員さんは男性も女性もとても若く、高校生だとしても幼い感じがありましたが、しっかりした対応されていました。
そして日本でもお馴染みの猫型配膳ロボットが活躍していました。

スープとはいえ、丼のような器にたっぷりだったので、食べきれないほどのボリュームでした。

珍しく食事の写真を撮る。トマトと卵と、お肉も入っている。味は優しいけど、量が優しくない。

Zulaさんとドライバーさんは、ガッツリお肉料理でした。
うすうすそうかな、とは思っていましたが、このお2人がご夫婦であることがここで判明しました。

ボリュームたっぷりのお肉料理は食べ切れない様子でしたが、店員さんに頼んで持ち帰り用の器を用意してもらい、移し替えていました。このように食べ残しを持ち帰るシーンは様々な国で見かけてきましたが、日本ではあまり一般的ではないですね。

Zulaさんは言いました。

「あぁ、そういえばケーキ。もうダメかもしれないですね。後で捨てておきます」

今朝、タッパーにギュウギュウに詰め込んでいた誕生日ケーキのことです。炎天下でしたし、絶対無理でしょうね…
せっかく用意して頂いたのに、悲しい私のバースデーケーキ🎂サヨウナラ…


食事が済むと黄昏時になっていました。19時過ぎくらいです。

「そろそろ行きましょうか。ここからまた3時間くらいかかりますからね」
「ウランバートルのホテルへ向かう、で良いですか?」
「はい」

一応向かう先を確認し、今から3時間というと到着は22時くらいか。ちょうどいい感じかな。

…とこの時は思っていました。

帰りは西に向かってほぼひたすら、真っ直ぐに進んでいきます。
西日がめちゃくちゃ眩しそうでした。


途中、日没が運転席の向こう側に見えました


走りながら気づいたのですが、ドライバー(旦那)さんがずーーーーーっと一人で喋っています。
口調からして職場か隣人の噂話か、愚痴か、モンゴル語わからないので全然違うかもしれませんが、とにかくずーーーーーっと喋っています、一人で。
奥様のZulaさんはごくごくたまに相槌を打ったり、一言二言挟む程度です。

で、話している間、走行速度が50km/h台になります。
制限速度は守っているようです。
ただ、横をどんどん他の車が追い抜いていきます。

たまーに話がピタリ、と止む時間がありました。その時はスピードがあがります。むしろ私的には快適な速度です。
けれどまた話が始まると、50km/h台に落ちます。そして追い抜かれていきます。

また、行けども行けども、景色が変わりません。すでに真っ暗になって、月が山の端に見え隠れするのを眺めていたのですが、とにかく景色が変わりません。

時間はどんどん過ぎていき、21時を過ぎ、本当に22時にウランバートルに着くのだろうか、とモヤり始めます。スピードアップしてくれないかな…と思いながら、黙ってました()

遠くに街の灯が見えだすと、あれがウランバートルかもしれない、と希望を持つようにしました(でも違ったのでした)。

しばらく寝落ちして目を覚ますと、道の両端に数件の商店が並ぶ場所で車が停まりました。小さなスーパーで水などを調達するためのようです。
スーパーの向かい側はバーのようで、周囲は何もないのに、わざわざここまで飲みに来たりアミューズメントを求めに人々が集うのだろうかと思いました。
イメージとしてはVIVANTep7で、別🍞たちがヴォスタニアのメンバーを捕まえたドライブインとその周辺、みたいな雰囲気です(観てない方にはサッパリな解説です)。

この時点で22時を回っていたので、遅れているんだな、と思いました。

レジのお姉さんはネイルにいそしんでおり、マイペースでした。ドライバーさんに「ビールでも買っていく?」と訊かれましたが、今夜はとにかく早くシャワーを浴びて早く寝たい!と、それだけだったので断りました。

また車に乗って、この後はすぐ寝てしまいました。

しばらくしすると突如起こされ

「今、ナライハに来ています。モスクに向かいますか?」

と訊かれました。
時計を見ると0:43です。もう日付変わってます。

てっきりウランバートルのホテルに向かっていると思っていたので、まだナライハということにちょっと驚き、例え真夜中になっても、私が行きたいと言った場所に向かってくれていたのか、と思うとプロの仕事を感じつつ、そして申し訳なくなりつつも

若干絶望感を覚え、

「いえ…もう…ホテルに向かってください…」

頭の中はシャワーとベッドでいっぱいです。睡眠時間が削られるのもしんどいなと思いました。

Zulaさんも

「そうですよね。今から行っても真っ暗で何も写らないかもしれませんしね」

と。

そうして本当にウランバートルに向かうことになりました。

道路はあっという間に近代的な高速道路感を出してきて、首都が近いのだな、と思わせました。
そう、ナライハとウランバートルはとても近いのです(今までの距離感に比べれば)。

走りながら、やはりお願いしてモスクに向かってもらうべきだったか、と葛藤し始めました。
ナライハでもちょっとマニアックな場所なのだし、真夜中でも街灯くらいはあるだろうに…(確かドラマの中では街灯があったような…ドラマだから明るかっただけかも)

後で調べたストビューによれば、街灯はあった

さすがにもう残りの人生、もうここまで来られない気がする。3回目のモンゴル…ありかなしかと問われたら…他に行きたい国まだまだたくさんあるしさ…。今逃したら次はないかもよ⁉️

でもそんな真夜中にお2人をつき合わせて、モスク(実際はその隣の建物)の前でアクスタ出して写真撮るんかい、いくらなんでも…。
でも、せっかくここまで、せっかくここまで来たんだよ?

と、とにかくずーーーーーーっと葛藤していました。
これが今回の旅で唯一、当初予定していた聖地に行けなかった場所となりました。

街中に入り道路が混雑し始め、ウランバートルに入ったのかな、と思わせました。
やがて、わりと呆気なく「このホテルです」と降ろされました。フロントでモンゴル語でやりとりしてもらい、フロントの女性も事情はわかってる風に頷いてみせ、私に部屋のキーと朝食の案内をしてくれました。

当初は翌朝(というかもう当日だ!)10時に迎えに行くと言われていましたが、11時にしてもらいました。ここで2人は「また明日」と帰っていきました。

この時点で深夜1時半。
今からナライハのツーリストゲルまで戻るのだろうか…。なんて過酷な…。

部屋の窓を開けると、なんと目の前がウランバートル駅でした。
Etugen Hotelというホテルでした。

駅前のホテル。中央左寄りの建物が駅舎。

シャワールームもちゃんとあって、ビジホより少し高級な感じでした。思った以上に良いホテルで驚きました。お湯もちゃんと出ます(超重要‼️)
4日振りにシャワーを浴び、荷物を整理しているとすでに午前3時になろうとしていました。

5時間位は寝られるだろうか…とりあえずベッドのありがたさが身にしみました。

時折、夜行列車の通る音が聞こえて来ます。心地良い…。

長い長い4日目終了。




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