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【旅行記】VIVANT聖地巡礼inモンゴル 7日目 前編

サインバイノー!
ペース上げてアップしていきます!とか言いながら相変わらず大嘘ついています、すみません。

7日目はダルハンからモンゴル縦貫鉄道に乗ってウランバートルへ移動します。約7時間の旅です。
海外での電車の旅が大好きなので、本当に楽しみにしていました。
ウランバートルまで移動してしまったら、旅も佳境・安心です!何ならもう帰ったも同然なくらいです!

モンゴル縦貫鉄道とは、ロシア連邦ブリヤート共和国ウラン・ウデからモンゴル国ウランバートルを経由し、中国内モンゴル自治区エレンホト市に至る鉄道路線である。ーWikipedia

https://w.wiki/Bnn5

共産主義国から共産主義国へ、震えるほどワクワクします(その共産主義国には行きませんが)。

目覚めると雨上がりでした

朝食後にすぐチェックアウト出来るように荷物はすべてまとめ、部屋を出ました。さらば聖地の特等部屋、301号室。

お部屋

朝食は昨日に続き、誰もいないレストランでいただきます。昨日と違うメニューにしようと思ったので、悩んだ末に(三択ですが)ミルクスープブレックファーストにしました。が、これは失敗でした…。飲み物系ばかりになった…固形物少ない…味気ない…肉にすればよかった…などなど。

脂分は多いのに食べた感のない朝食
曇り空


あとはトイレの心配。列車の中も問題なく行き来出来る状況なのかわかりませんからね…。

チェックアウトをするとタクシーが問題なく来ていることも知らせてくれました。ホテルの玄関のテラスにいたおじさんです。
ここでうっかりしたのが、タクシーの支払いについて確認しなかったことです。

車に乗り込むと、メーターはついてない、つまり白タクです。
モンゴルは正規のタクシーがとても少ないのだそうです。
まぁでもホテルが用意したのだから、そんなにおかしなことはならないだろうし、何かあればホテルに言えばいい、と思いながら10分少々で駅に到着。

クレジットカードを出すと「カード、ノー」と言って首を横に振ります。
しまった。現金持ってない(100円くらいしか)。
え~どうしたら、とうろたえると、運転手「駅の中にATMあるから」的なことを言って一緒に降りて駅中に入りました。

運転手がまず最初にモンゴル語で機会を操作し手順を確認した後、英語にわざわざ切り替えてくれて教えてくれました(親切)
※海外では両替所はあまり使わず、基本的はATMを使っているので何となく知っていますが。

いくら必要なのかもわからないので、運転手に「どの金額のボタンを押したら?」と目で訴え、直接金額ボタンを押してもらいました。
出した現金は日本円で3000円くらい。
全部かかるのかと思いお札を差し出したら、その中から2枚だけ(約1000円)持って去っていきました。

ん~?
無駄に現金を所有する羽目になってしまいました。
多分この先、首都ウランバートルではほぼクレカで行けるはずなので、旅の後半での現金所有はキツイ。
まぁでも仕方がない。

あと、10分の距離で1000円は高いのか?モンゴルにしては高いのかな?
日本でほぼタクシーに乗ることがない(貧乏性のため)ので、あまり感覚がわかりません。
まぁホテルからの手配だし、安心料金と思えば全然良いのですが。

余裕を持って到着したので待合スペースで日課の語学勉強をし、しばらくすると待合スペースにいた人が外に出だしたので、きっとウランバートル行きの電車だろうと思い、私も外に出ました。

到着するウランバートル行きの列車


スマホを構えるのが遅くなってしまったので、列車の顔を撮りそこねた…。ウランバートルについたら正面から撮ろうと思いました。

客車の各扉には女性の案内係(これも共産圏の特急列車などではよくあるかな)が立っています。

まずこの列車が本当に自分が乗る列車なのか確認。
客車に掲げられている札には「Улаанбаатар(ウランバートル)」と書いてあります。

ホームにはPOLICEの腕章を付けた方もちらほら見かけるので(ホームや列車内の警備か何かだと思う)、声を掛けてみました。一応確認のため。

「この列車はウランバートル行きですか?」

とても若い警官は「Yes」と言った後、列車の行き先表示を確認しても一度、今度は笑顔で「Yes,Ulanbaatar」と答えてくれました。
嘘つかれたらおしまいなんですが、さすがにここではないか(警官とは言え信用できないことも多々ある。モンゴルはどうなんだろう)。

ひとつ厄介なのは、車両番号が番号順に並んでいないことです。これも海外ではたまにありますが、何でなんだろ。
向かいからやって来た列車のスタッフらしき男女に、自分のe-チケットを見せながら尋ねました。

チケットはこんな感じです

「このワゴン(客車)はどこですか?」

すると後方を差して「あっちよ」と答えてくれました。
ちなみに列車はとっても長いです。小走りで後方の該当車両を目指します。案内係の女性にe-チケットを見せると、中へ入るよう促しました。

おっと待てよ。
旅行会社から確か、外国人の乗車にはパスポートの提示が必要だと聞いていたんだった。

そこで「パスポート?」と訊くと「いいよそんなの」的に首を横に振りました。あ、いいんだ…。
案内係の女性、愛想はあまりないです。グッと共産圏感じます…いいぞ…。
それでもコンパートメントまで案内してくれました。

ワゴンの廊下(奥)
ワゴンの廊下(出入口側)奥にサモワールっぽいヤカンが見える

予約したコンパートメントは寝台用の2段ベッド×2の、上の段のベッドでした。
ですが、そのコンパートメントのドアが閉まっており、案内係は一瞬首をかしげましたが、全然別のコンパートメントを案内して

「そこに入って」

と言いました。

「本当に?」
「いいから」

通されたコンパートメント
コンパートメントのドア
二段ベッドの上。布団の柄や色やテカテカ感が素晴らしい

というわけで、超適当なシートに収まりました。座ってすぐ、案内係がシーツを持ってきてくれました。
昼間の移動でも、シーツをくれるのだなと思いました。

配られたシーツ。寝台列車なんだなと実感する。

しばらくすると、案内係とは別の女性アテンダントが笑顔で・・・お湯とティーバックを持ってきてくれました。
乗り込んですぐの所にサモワールのようなヤカンがあったので、あれで淹れてくれるんだ、と思ったら、またもやワクワクしました。この列車、楽しすぎる…。

可愛い紙コップで提供されたお茶(ティーパック)
勢揃い。電車の旅、ワクワク

列車が動き出しました。どうやらダルハン駅からこの客車に乗った乗客は私だけのようでした。

ダルハン駅舎

窓が汚くて車窓は少々残念なのですが、洗練されてないところがたまらなくいいんですよ。旅の醍醐味。

ダルハン駅舎

お茶もいただき、車内で食べる用に昨日マーケットで買ったチップスやチョコレートを並べ、車窓を眺めながらいただきます。

韓国のチップス
ポーランドのチョコレート

日本での旅行の計画中にこの列車をことを書いているブログで

『とにかく車窓の景色が素晴らしい。乗るべし』

とあったので即決めしたのですが、貨物列車を連結しているためか、最高時速が65km/hしか出ない、ということも書いてありました。
65km/hって、そうとう遅いですよ、電車にしてみたら。
なので、ダルハンーウランバートルは200kmそこそこしか離れていないのですが、7時間かかるのでした。

7時間。

もう驚かないよ。

ただ事前にこの情報を知っていたので、7時間も車内でどないしよ~と思い持ってきたのが、骨伝導イヤホンとKindleでした。

音楽は聴きたいな、と思っていたのですが、私が普段使っているイヤホンがカナルタイプで没入感あるため、海外ではちょっと危険。
なので以前良さそうと思って買って放置していた骨伝導イヤホンを持って来ました。完全に外の音を遮断しないので、何かあればすぐに察知出来ます。

BGMにしたのはレミオロメンの『HORIZON』というアルバムです。
これはちょうど10年前の2014年、私がポーランドに短期留学していた時によく聴いていました。学校が修了して3週間くらい国内を放浪していたのですが、その時の旅のBGMで聴いていたのです。なので旅の景色と海外での電車やバス移動と、レミオロメンの曲たちは密接に結びついているのです。

汚い窓から果まで広がる草原と、ぽつりぽつり点在するゲル、牛や羊、馬などの群れ…などを眺めていたら、なんだかこう…心が動いて、あぁこれが感動なんだな、というか、涙が溢れてきました。

車窓の景色(開いた窓から)

改めて旅とは、二度と出会えない人たちとの出会い。
これまでの旅で出会い、その土地で交流を深めた人たちの顔や話した内容は憶えていても、たぶんもう二度と会うことはないんだろうな、と思う。
その可能性が、どんどん削られていく、自分の老いと共に。
このモンゴルで出会った人たちも、たぶんそうなる。

そんなことを考えていたら切なくて切なくて、泣けてきました。

車窓の景色(開いた窓から)

それでも旅に出れば出会いがあり、それは旅でしか味わえない。残りの人生どれくらい行けるか正直もうわからないけれども(案外行けるかもしれないけれども)、やっぱり旅は続けていきたい、と、モンゴルの草原を見て思いました。

こういった思いになるのも、音楽と紐づいているからです。『HORIZON』はとりわけ、旅に適したアルバムだと思います。

さて。
最高時速65km/hなのか? と思うほど、割と軽快に進んでいきます。
暫くの間誰も乗ってこない状態が続いていましたが、とある駅でついに大量の人が乗り込んできて、あっという間に客車は満員になりました。

当然、私が今座っている場所は自分の席ではないので、もしかしたら誰か来るかなと思ったのですが、海外あるあるでその人もどっか余所に行くかな、と思っていたら。

案内係の女性を連れてきて「私の席に他の輩がいるんだが」的な感じで指さされました。
私も素直に自分のチケットを見せると、係員が「そこどきな」的な顔で顎で煽りました。もちろん自分が悪いのでそそくさと立ち上がります。意外だったのは無愛想な案内係は私の荷物を運んでくれたということ。そして本来のチケットを持っている人は特に何も気にした風ではないこと。

本来の自分の席は2つ隣のコンパートメントの2階部分でした。既に女性2人、女の子2人がそこにいます。私の席は2段ベッドの上ってことで。これが狭いんだなぁ。窓も見えなくなっちゃいました。

上段ベッドからの眺め

既にいた家族は、女の子たちは姉妹で、7歳と4歳くらいかなぁ、という感じ。女性の1人はその子たちのお母さん、もう1人は親戚かな、という感じ。
私はしばらく自分の世界に入り込んで存在を消そうとしていたのですが、姉妹が向かい側のベッドに上がってきて、こちらを気にしている様子。聴いていると彼女たちは英語で会話してます。見た目はアジア…まぁモンゴル人だと思いますが。

行き場を失ったぬい。ちびっ子ちゃんたちはこのぬいには全く関心を示さず

英語で会話してるってことは、結構富裕層なのかなぁ、と思い、さり気なく大人の女性たちに目をやると、確かに良い身なりをしているかもしれない、と思いました(行きずりの人の暮らしや人生を想像するのが好きなので…)。
姉妹には酔い止め用に持ってきた梅のキャンディをあげました。モンゴルの人、梅(干し)にあまりひるまないなと思います。慣れているのかな。
お返しにぶどうのキャンディをくれました。日本製。

全くもってピンボケなんだが、くれた飴🍬

ここからまたしばらく存在を消すべく、音楽を聴いたりウトウトしたりしていたのですが、姉妹はどうも私に関心があるらしく、常に気配を感じていました。
そのうちに、無理やり視界に入ってくるようになりました 笑

顔を向けるとお姉ちゃんの方が

「ねぇねぇ、BLACKPINK好きなの?」

ときたもんだ。私のスマホのストラップを見てのこと。
「うん、好きだよ~」と答えると

「私たちも大好きなの」

ときたもんだ。

またか。BLACKPINKすごいな。モンゴルのこんな小学…幼稚園生かもしれないまで魅了しているとは。
改めて彼女たちは世界中の女の子たち(おばちゃんも 笑)を魅了しているんだなぁ、とその存在の凄さを実感し、そんな彼女たちのペン(ファン)になって良かったよ、とつくづく思いました。

ここから先はもう、BLACKPINK談義でした 笑

「ねぇ誰が好きなの?」
「私はジスとロゼかな」
「え~、このコ(妹)はロゼのファンなんだよ」
「へぇ~一緒! で、あなたは?」
「私はジェニ」

でたー。ジェニ。人気ありすぎ。
ジェニ、と言いながら両手で顔を左右に伸ばす…どうやらジェニのキリッとした顔を真似したかったらしいです。ジェニのキリッとしたとこが好きなのね、うんうん。

「曲は何が好き?」
「私はね、How You Like Thatだよ。知ってる?」

すると首を横に振ります。私の発音が悪いのかなと思い、アプリで曲を見せてみるけどやはり首を傾げます。

「で、あなたは?」
「私はね、Lovesick Girl」

でたー。みんな大好きLovesick Girl。

「ねぇえ、コンサートは行ったことある?」(とにかく質問攻めにあった)
「あるよ。ドイツのベルリンに行ったの」

言いながら、ベルリンコンで撮影したライブ動画(海外は撮影OKですしね…)を見せてあげたら、大興奮。

「ワォ!Mercedez-Benz Arena!」
動画の位置情報を見て興奮し、動く姫たちを見てさらに興奮していました。ヨカッタヨカッタ…。

Mercedez-Benz Arenaに興奮してた

『ねぇ、チケット代っていくらするの〜?」

開催国によってだいぶ換算が変わってくると思いますが、とりあえず日本公演の安い方の金額(スタンド席ね)をモンゴル通貨に換算した金額を見せたら、お姉ちゃん悲鳴をあげた。

「たっっっかーーーーい!!!!」

まぁ、小学生だとしたら、そうだよね…。でもこれは安い方。


最後に国籍を尋ねられ「日本人」と答えると「韓国人だと思った」と言われました。見分けつきにくいですよね。


そんなこんなで、なんとか拙い私の英語でもBLACKPINKについて語り合う事ができました。


「写真撮ろうか?」って訊いたらめちゃくちゃ嬉しそうにポーズ取ってくれた。
大きくなったらブルピンコンに行くんだよ🖤🩷


基本的に駅接近のアナウンスはほぼないのですが、大きめの駅では流れます。ウランバートルに近づいていくと『ウランバートルなんとか』という駅名が増えるので、時間的にはまだ先なのにコンパートメント内が急激に慌ただしくなりました。
下にいたお母さんたちに「ウランバートルですか?」と聞くと「そうだ」というので、こちらも慌てると「あ、違った。違う違う」と手でジェスチャーされました。

車窓を見ると建物も増えてきているので、近いこともわかりました。


いよいよ旅の終盤、ウランバートルに到着です!




7日目後編へ






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