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【旅行記】VIVANT聖地巡礼inモンゴル 4日目 中編
サインバイノー‼️
前回まではこちら↓
後編の予定でしたが、やっぱり長くなりそうなので今回は中編とし、4日目はまだ続きます!
ナライハの炭鉱跡地を後にし、ベルヒに向かいます。
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途中でモンゴルの誇る、世界で8番目に大きなチンギスハーン騎馬像が見えてきます。
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本来は見学の対象でしたが、5年前にすでに訪れているのでスルーしました。
代わりにお願いしていた場所が…。
同じナライハの、VIVANTep1でバルカ警察の追手を逃れた乃木さんたちが隠れたモスクです。予定に入っていませんでしたが、組み込んでもらうことにしていました。
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「あ、そういえばモスクは行ってくれるんですよね…」
そう訊くと
「あぁ…そうですね。帰りでもいいですか?」
との事でした。行ければ全然いいので「大丈夫です」と回答。
これが後にアレします(アレとは)。
しばらく進んで
「朝ごはんにしましょうか」
と声が掛かり、さすがにZulaさんやドライバーさんもお腹が空くだろうと思い、朝ごはんに。
街に入り店があると思しき建物に入って行きますが「やってないですねぇ」。
10時前後だったと思いますが、営業時間前なのでしょうか。店内清掃のようなことはされていましたが、営業しておらず。
近くの店らしきところ手当たり次第入って行きますがどこもやってませんでした。
「仕方ない。CUにしましょう」
とコンビニに入りました。CUとは韓国系のコンビニです。イートインコーナーがありました。
そこでパニーニとコーヒーを頂きました。
パニーニ…久々になんかこう…普段の食べ物感があって、妙に懐かしく感じました。
店にはレジのおばちゃんだけでしたが、スナックの調理が終わると店内を掃除し出し、テキパキ働いてる印象でした。
コンビニのトイレが使えるとのことなので(貴重な水洗トイレなので)入ります。
ちなみに私、旅先だとガッツリ朝ご飯を食べる方なのですが、その後すぐにトイレに行きたくなります。トイレがすぐにない環境となると、朝ご飯をしっかり食べるのも少々億劫になります。
用を済ませ車に乗り込み、再び車は走ります。
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景色はのどかな草原が延々と、延々と続きます。
これがザ☆モンゴルですよ。天気が良くて良かったです。
またゴビと違って道路はそこそこ舗装されている(それでもボコボコしていますが)、快適です。
することもないので、寝ます(寝てばっか)。
ナライハから近いかなと思っていましたが、まぁまぁ長いこと走っていました。
途中ドライバーさん、道がわからなくなったようで、道行く人に方向を訊いていました。VIVANTは撮影の草原はどっち方向だ? とか訊いていたのかな。
だって同じような草原ばかり
だもんねモンゴルは…。
やがて、本当に草原の中を突っ込んで行きます。
ゲルが見えて来て、そこが目的地の遊牧民宅のようでした。
ナライハの炭鉱跡地を出てから7時間近く経っていました。もう距離感バグって来ます。
ゴビのゲルとは違い、ちょっと雑多な感じでした。
Zulaさんが言います。
「本当はここのゲルに泊まる予定でしたが、少し前に利用したお客さんから “汚すぎる” とクレームが入りました。指導したのですが改善されないので、ここはもう使いません」
とキッパリ。ホェー…、そうでしたか…。
ま、ホテルに変えてもらってラッキーだったと考えよう…。
ホテルというくらいだから多分一人部屋だろうし、値段的にどれくらいのレベル感になるかはわからないけど、まぁ比較的静かに寝られるだろう…。
母屋ゲルに通されると、アーロールというチーズのようなものとミルクティを出してくれました。
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おー、これがアーロールか。
堺雅人さんがモンゴルで最もハマった食べ物だとTVで仰っていて、話題になったのです。
牛の乳ではないんだろうな、と思った時点であまり興味が無かったのですが(乳が苦手なので…)、ほんの少しかじってみました。
乾燥しきってパサパサで甘くない大昔の千歳飴(?)みたいな印象でした。苦手な味ではありませんでしたが、美味しいとも思いませんでした。
Zulaさんの解説。
「アーロールはどこの家でも作ります。味も形も様々です。甘くしたりしょっぱくしたりします。ただ、時にはゴミなども入っているので、子供に食べさせるには少々心配なこともあります。その点、ゴビの遊牧民は綺麗好きなので、安心して食べさせられます」
とのこと。こういう環境で自家製となれば、ゴミや虫は入ったりするだろうな、と思いました。
お茶の時間も程々に外に出ます。
ここから先は車で行かれないので馬で撮影地まで行くとのことです。
馬の準備をしてもらっている間、Zulaさんが話してくれました。
「ゴビの遊牧民はとても働き者で綺麗好きです。東部の遊牧民はちょっと怠け者かもしれません」
そう言われれば、一昨日泊まったホンゴル砂丘近くの遊牧民宅のゲルは、母屋もゲスト用もとても綺麗でした。なるほど〜と思いました。
言い換えれば東部の遊牧民はよりおおらかで、ゴビは日本人の感覚により合うかもしれません。
ついでに
「ゴビで4年振りに雨が降りましたね。雨は本当に珍しく貴重なので、ゴビでは “雨が良い人を連れて来る” という言い伝えがあります」
とのこと。
私はゴビの人たちに歓迎されたかもしれません。お陰で移動は辛かったですが。
旅の神様、改めてありがとうございます。
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遊牧民宅の主のような方が、馬を3頭用意しました。主用、Zulaさん用、そして私のです。
ここから先は車で移動出来ないため、撮影ポイントまでは馬で移動するとのことです。
乗馬も旅行会社のプランに組み込まれていたので、ここで乗ることになるのか、と思いました。
本来はVIVANTの劇中でノコルやベキが着ていたようなデール(衣装)を着させてくれるはずでしたが、まぁまぁスケジュールも狂っているので、残念ながらそれは叶いませんでした。
鞍は木。クッション的なものナシ。
股間に直接、木。
ワイルドですね。優しくないです。
甘くはないぜモンゴル。
日差しが強いのでサングラスに帽子、帽子の上からストールも被りましたが、ヒラヒラしたものが馬に刺激を与えるといけない、とのことで首の後ろで結びました。
持ち物も身体に密着するカバンにしてください、と指示がありました。まぁ
中身はスマホ・アクスタ・ぬいと水くらいです。
主が引いてくれるので、完全に自分での操作というわけではないですが、手綱の持ち方と足の掛け方は細かく指導され、いざ走り出しました。
馬に乗っている間はスマホをいじれないので写真撮影もなし。
主は、当初手前の山(丘というより山だった)が撮影地だ、と言って走り続けます。
淡々と馬を走らせます。
目的地が近づくに連れ、目の前の稜線がep1の最終シーンでノコルがベキのもとにっけ寄ったあの丘に見えてきます。
それだけでも「うわぁ…」となります。
馬でその山を登りやっと到着!
感慨に耽っていたら、馬を降りるでもなく、主はさらに遥か向こうの山を指し「あそこだ」と言い出だします。
結構、遥か彼方です。
え?
めっちゃ遠いやん!!
何があそこなの? あそこで何をしたっていうの?
これはオフィシャルツアーではないので、詳細な撮影解説はありません。
なのである意味、
主の言うがままに。
そこが正しいか正しくないか、ここにいるメンバーは誰もわからない。
まだまだ全然先なんですよ。
気が遠くなりそうに。股間痛いし。
「もうここでイイデスヨ…」
私、そう言ったつもりだったんですけどね。
もう、ここまで来たら撮影地に何としてでも行きましょうホスピタリティが高まっていたのか。
主、馬を走らせ出した。
それに続くZulaさん。
前日のシホさんの言葉がよぎる。
モンゴルはどこも似たような草原があります
正直「ここで撮影しました👇🏻」ってピンポイントで言われたとしても、
こんな広い草原では「確かにー!!」っていう自信が自分にもない。
もういいんじゃない、さっきのとこで。
揺れる己の決心。
でも結局ついていきます。
しばらく進むと、ドライバーさんが運転する車が走っているのが見えました。Zulaさん
「あら、車でこっちまで来てくれてますね~」
呑気な声。
合計1時間半近く、馬で移動しました。
山の麓まで来た時、主に
「ここから先は馬でも危ないから、歩いて行ってくれ」
と馬から降ろされました。
「帰りはどうしますか? 馬で戻りますか? 車が来てくれているので車でも戻れますよ」
とZulaさんに訊かれ、馬で、と答えたいところだけれど、正直股間が…。
「車で戻ります」
なので、主は馬にまたがり2頭の馬を引きながら、ゲルに戻っていきました。
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出発点のゲルなんて全く見えないんですよ!?
でも遊牧民の視力はめちゃくちゃ良いそうです(そりゃそうか)見えているのかもしれません。
見えるか見えないかよりも、方向感覚が完璧なことに驚きますわ。
ゴビに連れて行ってくれたドライバーさんもそう。ゴビ出身の人でなければ、こうはいかない。ゴビの人だから方向がわかる、とシホさんが話していたのを思い出し、この地で生きる上で備わる当たり前の能力なんだろうな、と思いました。
日本人は…色々便利なものに囲まれて物に頼り、そういう意味では弱い存在だな、と思いました。
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歩き出すと、虫が多いことがすぐわかります。蚊もたくさんいるし、大きな羽音を出す虫(バッタっぽい?)もたくさんいます。この羽音がバチバチバチって感じでまぁまぁ大きな音立てています。
肌はほぼ露出させていないので、刺されることはありませんでした。
ゴビには虫がほとんどいなかったことをZulaさんに話すと
「おそらく草の丈の関係でしょうね」
とのこと。ゴビは確かに、ここと比べると丈の短い草ばかりでした。家畜たちが食べているせいもあるかもしれませんが。ここは膝くらいまである草も多いです。Zulaさんが
「昨日、別のお客さんたちとツーリストゲル(ナライハの)からチンギス・ハーン像まで馬で行ったのですが、おしゃべりしようとすると口の中に虫が入ってくるほどたくさんいたんですよ」
と話していたので、草原によって結構違うみたいです。
さて。
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あまりピンと来ていないのですが。
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ここだとしたら何のシーンかなぁ、と思いながら、私が最も見たかった、ep1のノコルとベキが見下ろしていた丘の上と、ep8でベキが涙ながらに「憂助が…生きていたんだ…」と語った丘は、ここじゃない感がありました。
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正直もう、見渡したってどこかわからないです()。
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ドライバーさんの乗った車が近づいていたので、Zulaさんが何か話しかけ、ドライバーさんが何か答えると、また車に乗って彼方へ去っていきました。Zulaさん、
「遊牧民たちに、ドラマの撮影場所はどこかと訊いて回っているようです」
なんと…優しい…このホスピタリティ…。
今回のドライバーさんは昨日までの豪快で陽気なゴビのドライバーさんと違って、あまり愛想はなかったのですが(モンゴル語しか話せませんし)、なんかこう…ジーンと来てしまいました。
私の今朝のドン引き涙が彼らを突き動かしているのでしょうか()。
ただ…この果てしない草原で…もう…限界なのではないかと…少し思ったりしていました…。この時点で16時。日没まではまだあるにしろ…そんなにゆっくりもしていられないはず。
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さて、そろそろ戻ろうかとなったのですが、車がどこかに行ってしまい、しばらく車を探して歩きました。
ようやく見つけ、車に乗り込みました。
蚊が何匹か入り込んでしまいウヘー、と思いましたが、人肌に近づいて来る様子はなく。良かった。
舗装された道に出ると「あそこも撮影場所だそうです」と説明されました。
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「降りて写真撮りますか?」
と訊かれましたが、このままでいいです、と車からは降りずに撮影。
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ベルヒを後にします。
この時点で17時でした。
やはり過酷だった夜の部は後編で!