脳天に雷を。
昨日、好きなイラストレーターである
「LAM」さんの画集を買った。
「いかづち」
ビビッドな色使い、シャープなライン、
近くで見ると案外ザカザカした塗り・・
まるで宝石のような瞳。
色彩豊かなキャラクター。
色鮮やかに残る、雷。
それが私がLAMさんのイラストに抱く印象。
実際、創作物から受けてきた影響の事を
序文で電撃傷に例えていらっしゃる。
自分の作品が皆の雷となるように、とも。
鋭角か鈍角かと言われたら、
余裕で鋭角。ふわふわよりチクチクが勝る。
時折どぎつい部分もあるから、
苦手な表現と感じる人もいるかもしれない。
でも、決して下品ではない。
かっこいいんだ。魅せてくるんだ。
鮮やかに使いこなされた色彩が
余裕の顔で遊んでいる。
その自信たっぷりな表情、まさに雷。
私はその雷に射抜かれた人間の一人。
出会いは音楽ゲームだった。
近年の音楽ゲームというのは、
世界観もそうだが、キャラクターというものに
重点を置いている気がする。音楽のクオリティは前提。
可愛い、かっこいいキャラクター達が織りなす
時に楽しく、時に衝突する、
世界を巻き込んだ壮大なストーリー。
収録された曲には一つ一つジャケットイラストが存在する。
CDのように。
私が見たのはとあるハードコア系の激しい曲のジャケット。
大きな角、長い髪、悪そうな派手なメイクの
美少女がこっちを見てほくそ笑んでいる。
・・・かっこいい・・・
撃ち抜かれた。
それが始まり。
その後もちょくちょくとLAMさんの手掛けたイラストを
目にする機会があり、どんどん好きになっていった。
みんな、頭に心に残る。
電撃のように襲ってくる。
人生、沢山のイラストを目にしてきたけど
ここまで「残る絵」を描く人は初めてかもしれない。
色使いがお見事としか言いようがない。
とんでもなく沢山の色が使われているのに綺麗過ぎる。
どうやったらそんな絵描けるの。
LAMさんに電撃傷を作ったクリエイティブとやらを知りたい。
私の絵は、画風というものがまだ確立されていない。
バラバラ。まちまち。不安定。
でも、LAMさんのキャラクターのような
色彩豊かで宝石みたいな目を描きたいと強く思う。
黒色を黒色で終わらせず、
沢山の色彩を閉じ込めたい。
まるでブラックオパールのように。
画集を穴が空かない程度に眺め続け、
自分の絵に落とし込めそうな魅力を探りたい。
早く自分の描きたいものに辿り着きたいから
偉大なるクリエイティブの胸を借りたい。
ありがとうLAMさん。
こんな素晴らしい画集を出して下さって。
月並みな言葉しか並べられないのが歯がゆい。
実際に手に取ってみれば分かる。
本当に、鮮烈。
青天の霹靂。
脳天に雷を。
もっともっと。電撃傷を。
少しでも画集の魅力が伝わったならば
幸い。本当に手に取る価値がある。
最後に、スタンプ(ぶち壊し)