平凡で 退屈な 日々。
あの人が 懐かしいあの笑顔で
私に笑いかけている
その瞬間 夢だと気付き
枕元のスマホに手を伸ばす
今日こそは 早く起きようと思ったのに
いつもと同じ時間を示す時計に うんざりする
光の差し込む部屋で 優雅に朝食を
なんて 夢のまた夢で
鏡と時計を交互に見ながら バタバタと
今日も私は 私をつくり上げていく
いつも 同じ時間に家を出て
いつも 同じ時間に仕事をする
そしてまたいつも 同じ時間に家に帰ってくる
そんな変わり映えのしない日常
仕事でミスして凹んだり
なんで私じゃないんだろうって
インスタの見知らぬカップルに嫉妬したり
いつか こうできたらいいななんて
どんなに理想を毎日 ノートに書いてみたって
結局いつもと同じ朝が来る
平凡で 退屈で
理不尽で めんどくさい
そんな日常が繰り返される
けど そんな日常が
本当はそんなに 嫌いじゃなくて
平凡で 退屈で
理不尽で めんどくさい
そんな「私」がつくるこの世界は
やっぱりどこか 愛おしい
ちっともいつもと変わらない
平凡で 退屈で
理不尽で めんどくさい
そんな今日という1日も
私にとっては 大切な物語の1ページ
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