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なんとなく気乗りしない月曜日。 春物のブルゾンを羽織って軽快に駆け出す女の子を横目に、 私はからし色のタートルネックに顔を埋める。 なんだか、自分だけ冬に、取り残されたみたいだ。 **** 特になにがあったわけでもないのに、 何もしたくないし、 誰とも話したくない。 授業だってしたくないし、 子どもが別に好きなわけじゃないし、 好きなアイドルだとか 好きなものだとか 正直、興味はない。 なんでこの仕事、してるんだっけ? 無駄にうるさい革靴の音も、 生徒たちの大