神武天皇と「建国の詔」
神武天皇(じんむてんのう) は、『日本書紀』・『古事記』によれば天照大神の五世孫であり、日向から大和国への東征を行い橿原宮(奈良県)に都を造って日本を建国したとされる伝説上の人物。
日本書紀には紀元前660年1月1日に即位したとあり、その即位日を新暦に換算した日付が2月11日で現在の「建国記念の日」とされている。
【建国の詔(みことのり)】
私たちの住む日本がどのような想いで建国されたのか?
初代天皇として即位された、神武天皇の「天皇建国の詔(みことのり)」を紹介します。
建国の詔
「上は乾霊(あまつかみ・くにつかみ)の国を授けたまひし徳に応え、下は皇孫の正を養ひたまひし心を弘めむ。然してのちに、六合(くに)を兼ねて都を開き、八紘(あめのした)を掩ひて宇(いえ)とせむこと、亦可からずや。」
《現代語訳》
「私が志を立てて日向を出発してから6年が過ぎた。辺境の地はまだ平定されてはいないけれども、中央の大和国は穏やかに治まっている。そこで、国民のため、いよいよ都造りに取りかかろうと思う。
まず、この国を授けてくださった神々の徳にこたえ、先祖が育まれた正しい心を広めていこう。その後で、四方の国々を束ねて都を造り、一つの家族のように仲良く暮らしていける国にしようではないか。」
こう宣言された後、神武天皇は初代天皇の位につかれました。
原文にある 「八紘(あめした)が掩ひて宇(いえ)とせむこと亦可からずや」 とは、 「天が覆う一つの家のような温かな結びつきを実現していこう」 という意味で、「八紘一宇」の語源です。 みんながひとつの家族として、つながり、お互いを思いやり、助け合い、調和し、平和に、仲良く暮らしてこと」 です。
即位から4年目の春、神武天皇は 「私たちの先祖である天照大神が天から私の国造りを助けてくださった。 そこで感謝の祭りを行うことにしよう。」 と、天照大神への感謝の祭りをされました。
神武天皇以来、代々の天皇は、御先祖であられる天照大神に対して 「国が豊かで平和でありますように。国民が幸せでありますように」 という祭りを続けてこられ、 126代目にあたる今上陛下もなさっています。
🌸国家元首が、国家と国民の安寧、幸福を願って、本気で神への祈り(儀式)を捧げ続ける国🌸
それが日本🇯🇵
そうして世界一長く続く国家になったのです。