「まず、ちゃんと、聴く。」を読んで
こんにちは。
クサカベです。
今回は「まず、ちゃんと、聴く。」の書評を書きたいと思います。
本を読んだきっかけや得た気づき、自分自身で実践していきたいことを書きます。
総論
私は『データを活かし、社内コンサルとして各部署が抱える課題解決をする』という仕事をしています。
各部署の抱える問題や課題を把握するために、各部署と打ち合わせをし、現状をヒアリングします。
その際、各部署からの相談内容をしっかりと聴く必要があります。
また、適切な問いを立て、一緒に情報を整理していくことが非常に重要となります。
文字にすると簡単ですが、いざやるとなるとこれがなかなか難しく、プロジェクトの度に反省の日々を送っています。
これまでにも
といった本を読み、問いの立て方やヒアリングの方法を少しは勉強し実践してきました。
実践している中で自分なりのやり方を見つけることもあれば、やり方が粗くなってくることもあります。
ここのところ行き詰まり感もあり、改めて矯正したいと思い、こちらの本を読みました。
読んだ結果、非常に参考になりました。
「聴く」に関する内容はもちろん、聴くやスキルなどの言語化も参考になりました。
例えば、「聴く」とは「なんでも話してもらう力」と「解像度を上げる力」である。
と、言われてみれば確かにということですが、言語化されたことで理解が進みました。
このように言語化されるとどこが足りていないのか、どこのスキルを伸ばせばよいのか、そのためにはどうすれば良いのか
などがわかりやすくなります。
各部署とのヒアリングの際にも適切に言語化できるようになりたいと思いました。
さて、本題である「聴く」に関して、得た気づきには
「ちゃんと聴く」と「うまく聴く」の違い
聴くより「伝える」が活きる場面
解像度をあげるための4つの質問術
というものがあります。
また、今後、アウトプットの場として、
仕事
雑談
といった場を活かし、「聴く」を磨き上げていきたいと思います。
得た気づき
「ちゃんと聴く」と「うまく聴く」の違い
「ちゃんと聴く」と「うまく聴く」の違いを考えたことはありますか?
私は本書を読むまで、意識すらありませんでした。
本書の中では、
「ちゃんと聴く」は『肯定的意図をもって聴く』とされています。
これは、嫌われる勇気で有名となったアドラー心理学的発想です。
《相手の言動の背景には、肯定的意図があると信じている状態で聴く》と定義されています。
一方、「うまく聴く」はスキルの問題です。
これは非言語スキルと言語スキルに分解されます。
さらに非言語スキルは視覚情報と聴覚情報に分類されます。
視覚情報は態度、聴覚情報は話し方などです。
これは本書では「あり方」として紹介されています。
言語スキルとは、言葉によって解像度を上げる力を指します。
つまり、相手の話を聴きながら、問いを立て、話しを整理しながら、相手自身に気づきを与える力です。
私はどちらかと言うと、「うまく聴く」を重視していたように思います。
ですが、まずは「ちゃんと聴く」が必要であると気づきました。
相手になんでも話してもらうためには「ちゃんと聴く」必要があります。
なんでも話してもらえなくては問題や課題の本質を捉えるのは難しいです。
そのためには非言語スキルを意識的に使っていく必要があると思いました。
聴くより「伝える」が活きる場面
本書は「聴く」の本ですが、「伝える」についても記載があります。
(「問い」は伝えるだと思っていましたが、本書では「聴く」の一部でした。)
上述の解像度を上げて気づきを与えるはあくまでも相手の中に答えがあることを前提としています。
しかし、相手の中に答えがあることばかりではありません。
そんなときには相手に伝えることが必要になります。
では、伝えるはどのような時に有効となるのか。
それは、
具体的な仕事に仕方や進め方
未知のもの
専門性の高い領域
フィードバックの場
こういった場面では伝えるが有効となります。
打ち合わせの際に、
『伝えすぎてしまっている』
と思っていましたが、専門的な領域においては伝えるが有効となるということを知ることができ少し安心しました。
しかし、それでも「まず、ちゃんと、聴く」ことが前提ではあります。
解像度をあげるための4つの質問術
解像度を上げるための4つの質問術が紹介されています。それは、
展開
具体化
抽象化
俯瞰
です。
具体化と抽象化はそのままです。
展開は、具体化と抽象化が解像度を深める質問だとすると、展開は解像度を広げる質問です。
その他には?という質問が該当します。
俯瞰は、具体化、抽象化、展開によってズームインしてきたところをズームアウトし、外から第三者的に眺めてみてどう感じるかを問う質問です。
ここで大事なのが、この4つの質問術がありますよ。ということではなく、この質問術を使って、大切な感情や価値観が生じた場面を具体化することです。
本書では目安は5秒間の場面を見つけることが大事とされています。
この5秒間の場面の中に問題や課題、価値観の本質があるとされています。
実践していきたいこと
仕事の場面
そもそもとして仕事のヒアリングでの「ちゃんと聴く」を見直そうと思い本書を取ったこともあり、まずは仕事で活かしたいと思います。
そもそもはヒアリングの場を想定していましたが、
1on1ミーティングや後輩育成などの場においても「ちゃんと聴く」、聴くと伝えるの使い分けを行いたいと思いました。
特に、頻度は少ないけど貢献度の高い(相対的)行動についてはしっかりと観察し、褒める・承認するなどのフィードバックを行い、成長を促せるようになりたいと思いました。
雑談での場面
家族との雑談や友人との雑談の場などでも「まず、ちゃんと、聴く」をしていきたいと思います。
見知った仲であるほど、「聴く」ではなく「聞く」をしがちで、無意識のうちついついジャッジメントあり気で聞いてしまっているところがあると思います・・・。
「聞く」ではなく、「ちゃんと聴く」実践していきたいと思います。
without ジャッジメントを実践していきたいです。
結論
本書を読むことで「聴く」について改めて理解を深めることができました。
私がこれまで考えていた「問いを立てる」は「聴く」に含まれるスキルであったのだと理解することができました。
また、「問い」は解像度を上げることと言語化されたことで理解が進みました。
本書でインプットした内容をアウトプットしていき、まずは「考えればできる」ようにしていきたいと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は「まず、ちゃんと、聴く」を読んだ気づきなどを記事にしてみました。
今回の内容が皆様にとって有益であれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。