子どもに日本語を教える
現在22名の生徒に日本語をオンラインと対面で教えています。
ほとんどが社会人の方ですが、15歳と8歳の子供もいます。
特に、8歳の女の子は、お父さんと一緒に日本語を勉強していて、遠方(スイス)のため、オンラインでの学習になります。
難しいなあ
社会人に対しては、ある程度「みんなの日本語」にそって授業を進めていけば問題ないでしょう。
すでに自分の言語での言語知識や経験もあり、そんなに大変さを感じることはありませんでした。
ただ、お子さんの場合、自分の言語でも知識を蓄え中なので、単に日本語を教えることに終わらないと痛感しています。
クラスの一瞬一瞬が、苦労と喜びが交錯する瞬間になり、ひと時たりとも気を抜くことができません。
挑戦の連続
外国の子供たちに日本語を教えるのは、まさに挑戦の連続です。
授業で向き合うのは、単なる言葉の壁ではありません。
異なる文化や背景、習慣などが絡み合った環境の中で、彼らが一歩一歩、日本語の世界に足を踏み入れ、日本や日本語に対する親近感が増していくのをる見届けることは、教える側のわたしにとっても心に響く特別な経験です。
日本語を教えることは、単なる言語教育ではなく、心と心をつなぐことに挑戦していると感じています。
一緒に成長できたら
授業をしていると、小さいながらも新たなことに一生懸命に挑戦しようとしている、けなげな小さな決意が感じられます。
その姿に気づくとき、教える側も自然と身が引き締まり、「自分も一緒に成長していこう」という気持ちにさせられるのです。
日本語だけではなく、言葉を学ぶことを通じて、彼らが他者と深く結びついて、自分の思いや感情を自由に表現できる日が来る、その日を夢見て、私たち教える側もまた、試行錯誤を繰り返しながら、教え方を工夫していかなければならないとあらためて感じています。
手を差し伸べていきたい
言語の習得は決して簡単な道ではありません。
わたしも、英語も完ぺきではありませんし、中国語もマレー語も中途半端で投げ出しかけているのが現状です。
彼らがつまずき、時には泣き出すこともあるでしょう。
しかし、その度にそっと、そしてしっかりと手を差し伸べ、一歩先へと導いていくことこそが、私たち教師・講師にとっての誇りであり、意義であると思います。
アマゾンで日本語講師についても本を出しています。
参考にしていただければ幸いです。